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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第四章

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ドラゴンのクラス



王妃様の目が覚めるまでは、お祖母ちゃんがついててくれる。

私はまだ試験のボス役があるから助かるよ…。

アリアさんも当然、王妃様の傍についてる。


リアは先祖返りに関しては初耳らしい。

ただ、お祖母ちゃんの様なレジェンドクラスのドラゴンは少ないから仕方ない事みたい。

「レジェンドクラスの下がエンシェント、私達ルナドラゴンやシャドウドラゴンがこれに当たるわ。その下がエルダー。フレイム、アイスとかの五大属性系ね」

「細かく区分されてるんだね」

「一応ね、ただ数が少なくなるだけで必ずしも強さが比例するわけでもないし、それぞれ上位種もいるから…今は、私達ドラゴンもあまり気にしてないわ。名目上区分されてるだけみたいよ?」

昔は序列でもあったのだろうか…。


「そうね、知る限り純粋なセイントドラゴンはもうこの世界に私しかいないわ。この子で二人ね」

「アキナさんやうちの母さんは?」

「セイントドラゴンではあるけど、あの子達はハーフだから。純粋なドラゴン種に比べると強さは落ちてしまうの」

ふむー。そうなるとお祖母ちゃんのご両親とかは何ドラゴンだったんだろう?

聞く限りもう居ないって事みたいだけど…。


「お姉ちゃんやユウキ君にも起こる可能性はないんですか…?」

「うーん…産まれた時に私が見てたのなら、もしかしたらわかったかもしれないけど…今はわからないわ。ナツハが気がついていればいいけど、あの子ちょっと抜けてるから…」

母さん言われてるよ? と言う事は母さんに聞いてもわからないんだろうな。

そもそも私の性別でさえ、偽装したりしててあやふやな訳だし。


「お祖母ちゃん、どういうことー?ママはへーき…?」

「生まれてすぐなら、魔力に微妙な特徴がでるのよ。感覚的なもので説明はしにくいのだけど…」

お祖母ちゃんが言うには、うちの母さんならハーフ姿までなれる。アキナさんならドラゴン姿になれる。って感覚として認識できたらしい。


「ある程度成長してしまうとわからなくなったのよ。理由はわからないわ」

「それって…幼い時は魔力ラインが繋がってるからだったりするの?」

「!! …そうよ! それだわ…なんで気が付かなかったのかしら。 アスカちゃんよく知ってるわね?」

「えっと、それが…私もドラゴンの仔と魔力が繋がっちゃってるから…」

「フィアね! 元気かしら…早く会いたいわ」

「どういう事!?」

びっくりしているお祖母ちゃんにリアの里での出来事を説明した。


「その仔を見てみないとわからないけど、もしかしたらその子もセイントドラゴンかもしれないわね…」

「フィアはルナドラゴンじゃないって事?」

「特徴を聞く限り、白銀ならその可能性があるわ。ルナドラゴンは蒼白くなるか淡いエメラルドグリーンだから。上位種の可能性も無いとは言えないけど…やっぱり直接見ないとわからないわね」

リアは蒼白いしルナシアさんも髪色はそうだった。ティアねえ様は緑っぽかった…。

私では魔力が繋がってても何もわからない。近くにいないと考えてることもわからないから。

これは、繋がった事がそもそもイレギュラーな上に、一方通行だかららしいけど…。

唯一わかるのは居場所くらい。私の魔力が流れていってるからね。


「アスカ、この試験が終わったら会いに行きたいわ、ちゃんと確認したいもの」

「そうだねリア。 ルナシアさんにも話さなきゃいけないし…」

「私もついていくわ。確認してあげる」

「ありがとうお祖母ちゃん」

「いいのよ、アスカちゃんと魔力が繋がって姿が変わったのなら私にも無関係ではないし。それに…アスカちゃん達の事も何かわかるかもしれないわ」

私達の事…。ユウキもドラゴンの血は流れているもんね。もしもがあるならちゃんと知りたい。


リアがボス戦に呼び出されてレウィを連れて移動して行ってしまったから、話はお開きに。

親衛隊の一人がレポートの為に着いて行ってくれた。

私もそろそろ出番だろうからね。



うーん。 (どうしたの?)

いや、ドラゴンの里へどうやって行こうかと思ってね。 (あぁ!)


ドラゴンの里へは王妃様に頂いた転移リングで転移できるようにしてあるけど、お祖母ちゃんに魔力循環は使えない。

私と同等の魔力量だから当然だよね。循環させるだけで魔力を使い果たしてしまう…。


となると…一度私だけ飛んで、私が作った転移魔道具の方に座標登録してこなきゃ。

以前、転移リングに書き込んだ座標情報までは覚えてないし…リングを解析すれば読み取れなくはないけど手間がかかる。それなら行ったほうが早いくらいに。

お祖母ちゃんを乗せてドラツーで移動ってなると何日もかかる。 (ティーが座標わかるよ?)

え?どういう事? (フィアが気になるから分体おいてるのー)

なるほど、ありがとうティー。 助かったよ、手間が省けたわ。 (うん! フィアは元気なの!)

そっか、魔力が流れていってるから無事なのはわかってたけど、元気なら安心したよ。 


後でリンクしてるティーから座標情報を受け取らせてもらおう。

こんな所でもティーとのリンクが役に立ったね。 (うん! でもねー?)

うん? (ママ自身がティーの分体にリンクできないの?)

…その発想はなかった。 そもそもティーは私の魔法で波長も同じ。なら… (できそう?)

だね。後で試してみるよ。 (うんうん!)

でもいいの? (うー?)

ティーがこっそり置いてる分体全部に私がリンク出来ちゃうよ? (問題ないのー!)

そう、ならいいけど…。 (ママの役に立ちたくて置いてる分体だもん!)

ティー…ありがとね。 (ふふ〜♪)



そんな話をティーとしてたら呼び出し…45階層か。

てことはユウキ達だね。 (ついていきたいのー)

母さんの八つ当たりだよ? (大丈夫なの! 一緒がいいのー)

そこまで言うなら一緒に行こうか。 (わーい!)


ティーを抱いて45階層へ。

さぁ、頑張りますか。 (おー!)






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