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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第四章

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ダンジョンボス



レウィはアキナさんの話を聞いてたし、参加してくれるって。

「主様のお手伝いなら喜んでするよ!」

「ありがとね」

撫ぜてあげたら嬉しそうに尻尾を振ってた。

「わぅ〜…」

「お姉様、レウィちゃん、頑張ってなの。衣装は任せてほしいの」

あっ…そっか。私は何度もボスとして出動する訳だから服とかを変えるのもいいかも。


シエルにそれを相談したら…

「それだと最低でも四種類は必要になるの。 うん、任せて!」

嬉しそうに引き受けてくれた。 一応露出だけは控えてくれるように頼んだけどね。

後は顔を隠せるように手持ちの仮面とか使うのもありかな?

一番目立つ髪色は遊園地に行く時に染めた要領で変えてしまおう。



メイドさんがお風呂の準備をしてくれたからシエルとレウィには先に入ってもらった。

二人が交代で入って出てきた頃にようやくティー達が帰ってきた。

説明も聞いてきたみたいだから時間がかかったんだろうね。


「ママーただいま!」

「ん、おかえり。大丈夫だった?」

「うん! お嫁さん沢山だった!」

「そうなのね…」

国のトップだしなぁ。そういう物なんだろうね。 (美人さんばっかりだったの!)

そうだろうねぇ。


リア達にもどんな話をしたのか聞いたのだけど…。

「アスカは気にしなくていいのよ!」

「うん。お姉ちゃんは今のままでいて」

どういう事よ…。 まぁいいや。話してくれないのなら仕方ないし。 


「それより、アキナさんから試験の話は聞いたよね?」

「ええ…アスカはどうするつもり?」

「女王様の依頼だからね、出来るだけ頑張るよ」

「そうなの? 意外だわ…断るかと思ってたから」

「父さん達の事もあるからね、断れないよ」 (ママがやるならティーも!)

ありがとね、頼りにしてるよ。 (うんっ♪)


「アスカが一緒なら私も頑張るわ。ティーは…聞くまでもないわよね?」

「うん! ママと一緒ー」

「レウィはどうかしら…って寝てるわね」

お風呂出てから眠そうだったし。お気に入りのラグで丸まってる。


「協力してくれるって言ってくれたから大丈夫よ。寝かせておいてあげて」

「そう、わかったわ」


うちの子達の戦闘力をティーに見てもらって、強さはティー、リア、レウィの順番。配置される階層もそれに合わせる。ティーとリアの間に母さんが入りそうだけど。

それぞれ主体になる子は決まってるけど、手が空いてれば他の子も合流するらしい。私も居て欲しいと…。

どちらにしても私は評価をつけなきゃいけないから手が空いていれば、行く事にはなるけどね。

移動は管理者用の転移魔法陣。さっき塔の上り降りに乗ったやつだね。


「みんなの衣装もうちに任せて…ボスっぽくするの」

「シエルちゃん、私も手伝っていい?」

「未亜姉様も一緒なら頼もしいの」

「私の衣装は自分で決めたいから私も参加するわ」

三人は私が遊園地で買ってきたパレードとかの衣装が載ってる本を見ながら相談を始めた。

思わぬところで役に立ったな?


ティー達にアキナさんが頼みたかった理由っていうのが、強さも当然だけど、姿で侮る様な人を弾いたり、意外性が欲しかったと。 (うん! ちっちゃいのにつよいーとか、急にドラゴンやフェンリルになるの)

ものすごく納得。 この子達、見た目の可愛さで舐めてかかるととんでもないからね。 (ひどい言われ方!)

褒めてるのよ? (ならいいのー)

ティーも私のスキルを自由に使っていいからね。 (ありがと! 楽しみー)



「失礼いたします。女王陛下からのお届けものをお持ち致しました」

「はい、今開けます」

多分魔石とかだよね?


扉を開けてメイドさんから渡されたのは思った通り、魔石とか今回必要になるもの。

ただすっごい量なんだけど…。メイドさんがカートで持ってくるくらいに。

「詳細はこちらに…」

お手紙も受け取る。

「ありがとうございます」

「それでは…。また何かございましたらお呼びください」

そう言うとメイドさんは尻尾を揺らしながら部屋を出ていった。


えっと… (お手紙はなんてー?)

うん、魔道具の作って欲しい数と、おおよそのデザインのラフ。 余分にある魔石は手間賃としてくれるって。 (ラッキー!)

だね。魔石はどれだけあっても無駄にはならないし。 (うんっ!)

後は試験の開催日とかに関する詳細だね。 (いつー?)

4日後に試験日が通達されるみたい。 (そこからはナイショ?)

ぽいね。通達日も当日までは受験者に内緒にして欲しいって書いてあるから。 

まぁ4日もあれば魔道具も余裕を持って完成させられるし、問題はないね。 (さすママ!)

それまでにアキナさんも時間を作って、一度は会いに来てくれるみたい。 (なるほどー)


あ、母さんと父さんも帰ってきたね。 (……生きてるー?)

どういう事よ!?二人とも元気…じゃないな! 父さんは魔力尽きかけてるよ…。何があった。

そういえば何か母さん怒ってたね。 お祖母ちゃんの次は父さんとケンカ?

ホントなにしてんだか…。 

まぁ、首を突っ込まないほうがいい。私も学習したよ。



ティー、お風呂行くよー。 (はーい!)

リア達は服のデザインの話で集中してるみたいだし、先に入っちゃおう。 (うん!)



お風呂の仕度をしてくれたメイドさんから聞いたけど、ここのお風呂は天然温泉らしい。

豊富な源泉から王都中へ供給されてて、街には誰でも気軽に入れる温泉施設が幾つもあるんだとか。

「ママー! お風呂広ーい!」

「走ると危ないよ」

「はーい!」

ドラツーのお風呂より広いから気持ちはわかるけど。湯船も泳げそうなくらいだもんね。









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