表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

224/772

久しぶりの学校と…



母さん達は召喚されないのならその方がいいみたい。

異世界へ行ってたのも召喚が拒否できないのも当然あるけど、いつかフィリアータへ呼ばれるかもしれないって期待もあったから、らしい。


それも私が連れていけるのならわざわざ異世界へ行く理由はないし、私達と居たいって言ってくれた。

だから地下の魔道具も起動したまま。

母さんは時間のある時に地下も見てみたいって。 父さんは娘のクローゼットだからって遠慮してた。

散々頭突っ込んでた後なのにね?


その父さんはピアスを開けたら私のあげた魔道具を付けてお隣のおじさんのお店を手伝うらしい。

それで気になったことが…。


異世界へ行ってたのなら、渡してくれてた生活費はどこから出てたの!?って…。

これはもう単純。 元々、父さんの家系が土地を持っているらしくて、それの運営で不労所得があるらしい。でもそれだけでは足りないからって事で、私もフィリアータでやったやつ。

異世界で手に入れた貴金属とかを換金してたらしい。


お隣のおじさんがそういうお店をしてるんだって。

父さんからの供給が無くなるなら、もし在庫が減ってきた時に私からも出してほしいってさ。

別にいいけど…。金や銀なら持ってるし。



明日も学校を休む訳にもいかないから、今日は早く休まないと。

学校へ行っている間、リア達は母さんが見ててくれる。心配だったからありがたいよ。


フィリアータへはいつでも行けるのなら、学校がお休みの日で大丈夫って事だから、休日にでも連れていってあげる予定。

その前に、王妃様に話を通さなきゃいけないから、私は一度顔を出すつもりだけどね。





翌朝、いつもの癖で朝ごはんと、お弁当を作らなきゃって台所へいったら母さんがいて一瞬びっくりした。

「アスカ、おはよー! 早いね?」

「おはよう。 朝ごはんとお弁当を作らなきゃって思って…」

「そっか…。いつもしてくれてたんだもんね」

「それはいいんだけど…手伝うね。作ってくれてたんでしょ?」

「うん。せっかく家にいられるからね! 今まで出来なかった事をしたいじゃない」

「母さん…ありがとう」

二人で仕度をしてたら未亜も起きてくる。


「おはよー、遅くなっちゃった! ごめんなさい」

「大丈夫だよ、私も今来たところだから」

今朝は和食。父さんが好きだからって母さんが最初に覚えたんだそう。

母さんの味付けを教えてもらう約束もした。今までは我流だったし…。


「お弁当は開けてからのお楽しみだよ!」

そう言って母さんに渡されたのは大きな重箱。

ありがたいけど、サイズよ!! 三人分入ってるらしい。

取り敢えずストレージに入れておこう…。


そろそろみんなを起こさないとね。 (ママおはよー!)

ティー、おはよ。 みんなは? (リアは起こしたのーシエルも起こしてくる?)

いや、体調の確認するから私が行くよ。レウィを起こしてあげて。 (わかったの!)



大丈夫だと思うけど、念の為ね。

自室のクローゼットから地下へ行き、シエルの部屋をノックする。

「シエル、起きてる?」

「お姉様? 入ってー」



見た感じは顔色もいいし大丈夫そうね。

「体調はどう?」

「特に違和感もないし、元気なの」

「一応、チェックするね」

「うん」

魔力ドームで包んで鑑定…。

ーーーーーー

ーーー

「うん、大丈夫だね。 朝ごはんだから着替えたらリビングにおいで」

「はーい」

魔力も安定してるし、ちゃんと回復して満タンだった。

もう数日だけ確認すれば大丈夫かな。


自室で制服に着替えてリビングへ。

「おう、アスカおはよ」

「父さん、おはよ」

「大きくなったなぁ…」

「たまにしか見てないからでしょ?」

まぁ前は男だったし。父さんにはその記憶はないみたいだけどね。


「ママー! おはよ」

飛びついてきたティーを抱き止める。

「おはよ、リアとレウィ起こしてくれてありがとね」

「うんっ!」


「主様、おはようございます!」

「アスカーおはよー」

「レウィ、リア、おはよ」



リアは最初みたいな学校への興味はなくなったみたい。

「だって、なんか珍妙なんだもの。ファンクラブとか…」

「勉強してるからね?」

「そう?変な所よね、学校って」

「ルナリアちゃん、ファンクラブってなに?」

「母さんそれは…」

「後でゆっくり話してあげるわ!」

はぁ…。 (あきらめるのー)

そうね…。




未亜、ユウキと登校。

途中、奈々につかまって体調の心配されて、そういえば昨日は体調不良を理由に休んだのだった、と思い出す。

「元気そうでよかったよ。アスカって時々体調崩すよね?ハイスペックなのに…」

「…そうだね」

そういう事になってるだけだけど…。なんかごめん奈々、心配かけて。


「そうそう、あの動画すごかったね!」

「…?」

「この子本当に忘れてるの!?」

「お姉ちゃん、私を助けてくれた時のだよ」

「…あぁ! そういえばあったね」

何日も異世界にいたからもう記憶から飛んでたわ。


「あんな大事件なのに忘れるの!? まさかそんな体調悪かったの…?」

「ま、まぁ…そうかも」

「無理しないでよ?」

「うん、おとなしくしておくよ」

召喚されて送還される時と違って、転移だと記憶の補正とかないからヤバいな…。

気をつけなきゃ。


教室で麻帆にも体調の心配されて、動画の話も説明。

「そう…。怪我が無かったのならいいけど、無茶するわね」

「妹が危なかったから反射的に…」

「反射的にアレを出来るって…どんな修羅場をくぐってきてるのよ!」

異世界で色々と…。なんて言える訳もなく。

「まぁまぁ…麻帆。アスカは運動神経いいんだから、当然だよ」

「…それで済ましていいのかしら」

アホっ子な奈々は誤魔化せても麻帆は難しいね。


「なんかアスカにひどい事言われた気がする…」

カンだけはいいんだよなぁ。



ホームルームの終わりに担任から職員室へ呼び出された。

ズル休みがばれた!?

ドキドキしながら職員室へ行ったら…


「隣町の警察から感謝状が届いていてな、渡しておく」

そっちか…。

「危ない事はするなと叱るべきなのかもだが…今回は怪我もないし、被害者の方からも学校へお礼状が来てるからな。不問にするが…気をつけるように」

「はい…」

「まあ、よくやった」


なんで私ってバレた?っと思ったら動画から割れたらしい。…髪で。

暫く隣町へは行かない!

取材とかは警察側が情報を止めてくれたらしい。

動画も削除済みなんだとか…。

ありがとうございます。











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ