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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章

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魔力の不調



今回は晩餐会が見送りも兼ねてるからって事で、ビュッフェ形式になってて、メイドさん達使用人の人達やアリアさん達騎士様も一緒に食事に参加している。 

普通ならありえない光景だよね。

陛下や王妃様のおおらかさがよく分かる素敵なイベントだった。 


私はお酒飲めないから、みんなに葡萄のジュースを注がれたり、アリアさんやユリネさんにハグをされたり。

また会える日を楽しみにしてるってみんなが言ってくれた。


ユウキは王子とずっと話してるから本当に仲良くなったみたいだね。

未亜もシルフィ様とスイーツエリアで楽しそうにしてる。

リアはティアねえ様や長老様と一緒。 ここでケンカしないでね…。

シエルは私の傍にいたから、同じようにジュースをもらったりハグされたりして戸惑ってた。

ティーは食事前にレウィの前足を拭いてあげて、一緒にいて面倒を見ててくれる。

弟分ができた事でなんだかしっかりしたような?少し寂しい気もするけど…いい事だよね。


「アスカちゃん、今回も色々とありがとうね」

「王妃様…。 私達こそです、お世話になりました。こんな素敵な晩餐会までして頂いて」

「ふふっ。またいつでも来てね?約束よ」

「はい! 必ずまたお邪魔します」


ドラツーは私がいない時に使う予定もないし、訓練場をずっと封鎖も出来ないからって事で回収することに。ティーはちょっとガッカリしてたけど…こればかりは仕方がないね。

まぁ、また長老様を送るときには使うことになるし。




みんなと挨拶を済ませて、私だけは一度訓練場へ行きドラツーをストレージへ回収。

借りてるいつもの部屋へと戻ってきた。

王妃様とアリアさんだけは部屋まで見送りに来てくれてる。


「魔力ドームで包むから、全員その範囲から出ないようにね」

注意だけして新しい魔道具を手に持ち、起動する。

念の為わかりやすく青色にした魔力ドームで全員を包む。


「また絶対に遊びに来てね?待ってるから」

「お待ちしております」

「ありがとうございます、それではまた…」

王妃様とアリアさんに挨拶をして飛ぶ…。

帰る時間は私が母さん達とケンカ別れした後。真夜中過ぎになっちゃうけど仕方ない…。




青色の光に包まれ転移し、私達は自宅の地下へと戻ってきた。


「みんなおかえり。 シエルとレウィはようこそ、ここがあなた達も一緒に住むことになる家だよ」

「「「ただいまー」」」

「…お邪魔しますの。 うっ…」

「わふっ! ここが主様のお家」

シエルの様子がおかしいな…。一応全員の体調の確認をする。


うーん、シエルだけ異様に魔力の乱れがあったから治したけど…経過を見たほうがいいね。

他の子は異常がないから余計に心配になる。

「シエル、体感でおかしな所はない?」

「はい、お姉様のおかげで落ち着いたの」

「もし、異常を感じたらすぐに言うんだよ?」

「はい」

大丈夫かな…。 (ティーも気にしておくのー)

お願いね。私達が学校で居ない時とかもあるから。 (任せて!)


もう一人、今回初めて転移したレウィは至って元気だし、乱れもない。

地下室を走り回るくらいに元気だしね。



「姉ちゃん、僕は一応、先に確認してくるね」

「お願いね」

流石に母さん達はすぐに帰ってきてたりしないと思うけど…。


未亜と、リアは荷物の片付けにそれぞれの部屋へ。

まぁ…、リアは私の部屋に行ったけどね。あの子本当に自室使わないわね。


私は地下の召喚阻止魔道具に魔力を補充した後、シエルとレウィの部屋を追加する。 (ティーも一緒!)

だね。レウィと一緒にいるし。



二人の希望を聞きつつ部屋を作っていく。

シエルはタンスやクローゼットを大きくしてあげた。

服作りとかの作業がしやすいように部屋も広めで。


レウィはまだよくわからないみたいだから、基本的な部屋に。

床で寝たいって事だから、ベッドは置かずにふわふわのラグとクッションを置いてあげる。

早速寝転がってコロコロしてる。ティーも一緒になってじゃれてて二人が可愛い。

扉はレバー式のドアノブにしておいた。器用だとはいえ、丸ノブは回しにくいと思うからね。



二人の波長を空間扉の魔石に刻んで、私の部屋へ戻ってきた。

家の設備とか色々と説明してあげないとね。

って思ったけど…時間を見てビックリ。

深夜2時半。明日学校なのに…。

もういっそ明日は休むか。 (ティーが見ておくよ?)

それでもいいけど、シエルがちょっと心配だからね…。 (わかったの)


ユウキや未亜にも確認したら…

「流石に全員休むのもアレだし、僕だけでも行くよ」

「私はちょっとゆっくりしたいかも…」

って事だからユウキだけは登校して私達の説明を学校へしてくれるらしい。

「アスカ姉ちゃんが体調不良、未亜姉ちゃんは看病って事でいい?」

「うん、ごめんね」

ユウキはもう寝るって言うからクリーンだけかけてあげた。


「ティー、あなたのママは仮病でずる休みするみたいだけど良いのかしら?」

「ちゃんと理由があるからいいのー」

「そう…。まぁ私もアスカがいてくれる方がいいけど」

リアは仮病とか、ずる休みとかどこで覚えたのかな!?



私達は交代でお風呂に入って、寝ることに。


「主様! 主様はここで寝るの?」

私の部屋から地下へ行く時に、私がいかない事に気がついたレウィに聞かれる。

「いや、私の部屋はここだし…」

「そんな…それならボクもここで寝ます!」

まさかの部屋を使わない二人目…。作った意味よ。

「アスカの傍がいいって気持ちはよーくわかるわ!」

そうですか…。


仕方ないから私の部屋にもラグとクッションを置いてあげた。

無理に地下へ行けなんて言えないよ。


「お姉様、私も今夜だけでもいいから…」

シエルもなのね? 知らない場所だし不安なのかな。

体調の事もあって、ちょっと心配だからそれでもいっか。


「ママ、ティーは今夜レウィの傍にいてあげるの」

「わかったよ」

ベッドが狭くなるから気を効かせてくれたみたい。 (今日だけ! なのー)

ありがとね。

ドラゴン姿でレウィとラグの上に丸まってる。




明け方にシエルの寝苦しそうな声で目が覚める。

また体調不良!?

向こうにいる時はそんな事なかったのに…。

確認しようとしたら理由が判明。

リアの足がシエルのお腹に乗ってた。

紛らわしいわ!! 相変わらず寝相の悪い…。


でもなんとなく嫌な予感がしてシエルを確認する。

……やっぱり魔力の流れが不安定だ。


怖い夢を見たりしてもそうなるから一概には言えないけど…。

申し訳ないけど、勝手に鑑定させてもらう。何かあってからじゃ遅いしね。



これって…。まさかそんな…。

急いで対策しないと!







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