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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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サプライズ



「少し休憩しましょうか。 おやつ出しますね」

ちょうどそんな時間だしね。


「お姉ちゃん手伝うよー」

「ありがとう未亜」

「アスカ様、私も行きます」

「ユリネさんもお願いします」

キッチンの冷蔵庫で冷やしてるタルト、タータだっけ?コッチだと。


何種類かあるから小さめにカットして、色々な味を楽しめるように。

アリアさんの村のアップルコンポートも勿論ある。

未亜が人数分のお皿に盛り付けてくれた。

ユリネさんは紅茶を淹れてくれてる。ユリネさんの淹れた紅茶って美味しいんだよね。




リビングへ持っていったらティーが待ちきれないって感じでソワソワしてて可愛い。 (ママのスイーツ!)

「アスカちゃんこれって例のアップル?」

「はい、折角なので使ってみました」

「美味しかったから嬉しいわ」



ユリネさんが配膳してくれてみんなでおやつタイム。

「ベルナは時々人の街に行くわよね? 食事もだけど…こんなに美味しい物を食べてたの?」

「…ううん。美味しい物もあるけど、ここまでのは初めて」

「アスカの料理は特別なのよ?どれもとっても美味しいんだから!」

「リアがちょいちょいマウント取ってくるのイラッてするなぁ…」

「ふんっ、ティアねえ様より付き合いが長いんだから当たり前でしょ?」

「むー。妹がどんどん生意気になっていくよ」

この姉妹のちょっとしたケンカはもう見慣れてしまったからほっておく。

根本的には仲がいいしね。


「ママ、おいしいの! やっぱりママのが一番ー!」

「ティーにそう言ってもらえるの嬉しいよー」

「私もお姉ちゃんが一番だよ!」

未亜のは意味が違って聞こえるのは気のせいだろうか…。


「森で見慣れたフルーツが…なにこれ!?あんまーい!」

シエルがとろけてるなぁ。

「エルフの森で沢山貰ったからね?いっぱい使ってみたよー」


騎士様たちにも好評だしまた作ってもいいね。 (…!♪)



「さっき実演した魔石でアクセサリーを作ったので、受け取ってくださいねー」

一通り食べ終わってみんな休憩してるから渡しておく。


「まずはユリネさん。メイド服にも合いそうなデザインにしたつもりなのですが…」

「……! ありがとうございます。ただのメイドでしかない私に…」

「お世話になってますからね?」

喜んで受け取ってくれたから大丈夫そう。


「次はルニアさんとセナさんに。王族を守る盾でもある騎士様ですから、このデザインにしてみました」

「アスカ様!?私にまで…ありがとうございます!」

「私受け取っていいの〜?怒ってたんじゃ…」

「それは確かに悪ふざけが過ぎたら怒りますけど、それはそれですよ」

「〜〜っ! ありがとうございます〜!」

二人とも喜んでくれたかな。


「一番お世話になってる王妃様にはこちらを…」

「これって…魅惑のカット! ありがとうアスカちゃん! 術式はもう何がなんだかだけど…。デザインも素敵だわー。シルフィに自慢しなきゃ」

王妃様のは当然、王女様と同じように身を守ってくれるよう色々追加してあるからね?

一番お世話になった人だもの。サービス山盛りだよ! (ママの全力…)


「長老様お二人には、この旅の記念にこちらを」

「私達も!?」

「えっ?」

「それぞれお二人をイメージしてみました」

「かわいいドラゴン…目が私と同じ赤色になってるわ」

「私のがかわいいわよ?ほら!」

「アスカさんには私はこんなかわいく見えてるのかしら…」

ディフォルメだから…。 (ドラゴンホイホイ…)

ティー、その言い方はなんかイヤだよ!? (だってー)


「リアちゃん…。これって…」

「未亜、言いたいことはわかるわ…。はぁ、もう諦めるしかないわよね」

「ふふっ、アスカは相変わらずだよー。このままだと長老まで…」

「ねえ様、恐ろしいこと言わないでよ!?」


「アスカ様、部下にまでありがとうございます。私からもお礼を言わせてください」

「はい。今回お世話になりましたからおあいこです」

「…本当にありがとうございます」


全員に魔道具へ魔力を流してもらって、波長を刻む。

「これで、それぞれ個人専用の魔道具になりましたよ」

受け取ったみんなが、喜んでペンダントをつけてくれてる。

作った側としては嬉しい瞬間だね。



「お姉様、これが魔王の力なの?」

「うーん、まぁ私が魔王してた時って、魔道具で復興してたから間違ってないかも?」

「凄い…みんなを笑顔にするのが魔王なんだ!」

それは違う気もするけど…。まぁこっちで悪さしてた魔王は倒されてるしいっか。 (あれは自称だし)

そうだね。迷惑な自称魔王だよ。




その後も魔道具のお勉強会は続いて、初心者組にも魔刻刀を渡してみた。

大きめの黄色い魔石に単純な術式を刻むように。

ただ…魔力の少ない騎士様とユリネさんはやっぱりキツイよね。

程々で止めて休んでもらった。

アリアさん以外はまだ魔道具に魔力も貯まってないから危ないし。


未亜とシエルは魔力の量は大丈夫たけど、術式をうまく書けないみたい。

一番単純なのでもそれなりに難易度はあるし、理解してないと書きにくいから仕方ないよ。

だから落ち込まないでね。


リアとフレアベルナさんは…なんというかもう雑! 向いてないとしか…。 (見てられないの…)

案の定ギブアップしてるよ。 細かい作業だから向き不向きがあるからね。


意外だったのがティアねえ様だね。魔力操作も安定してるし、完成度も高い。

ただ…集中力が切れるの早い! 一個完成したら飽きて、リアをからかいに行ったし。 (あの姉妹にてる)

それは言えてる。 まぁでもそれを言ったら確実にリアが怒りそうだけど。 (確かにー)



王妃様とノワルレイナさんは集中力も、完成度も高い。

魔力も多いからまだ大丈夫だし、もう少し見守ろう。


今のうちに未亜のアクセサリーに魔力電池の追加をしておこうかな。

すぐ終わるし。 (それママ基準なの)

まぁそうかもだけど…。


自分のピアスにもつけておこう。また心配かけないようにね。 (うん!)

青の魔石だから私の魔力量からしたらしれてるけど、無いよりはいいよね。

透明の魔石を使ったところで足りないのは同じだし。 (それはそうだよー)

自分のステータスを把握した事でこの辺ははっきりわかる。

ただスキルに関しては多すぎてもう…ね? (あの量はおかしいの)

おかしいとか言わないで!?色々あったのよ…。 (ご苦労様ですなのー)

ありがとうティー。



そのティーはずっと私の膝の上にいてくれたね。 (一番落ち着くのー)

うん、私もなんだか安心するよー。 (ふふー♪)



全速力で飛んでるドラツーは明日には王都へつくと思うから、王妃様に伝えておかないとね。

(明日の午前中にはつくのー)

ありがとうティー。ドラツー専属パイロットの称号はティーの物だね。

(なんか、かっくいい!)






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