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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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お祭りの裏で



未亜、リアSide


「怒りすぎたかな…」

「そうね…でも無茶するアスカが悪いのよ?」

「だよね、魔力の枯渇で命に危険があるなんて…」

「未亜は知らなかったの!?」

「私まだ魔法を覚えたばかりだから…」

「そう…」

「でもね?冷静になってから考えたんだけど…お姉ちゃんって元魔王なんだよ」

「言ってたわね」

「そのお姉ちゃんが魔力の枯渇で死んだりするかな?」

「……確かに何か言おうとしてたけど。私達が怒ってて聞かなかった…」

「うん…」

「でもティーも危なかった! って」

「そう。そこなんだよ。お姉ちゃんって確かに自分の事には無頓着かもしれないけど…でもさ、ティーちゃんが消えるかもしれないような危険おかすかな?」

「…ありえないわね」

「てことはやっぱり…」

「「どうしよう…」」


「謝りにいこうよ、リアちゃん…」

「…っ! 私はイヤよ…!無茶したのも、気絶したのも、心配かけたのも事実なんだから!」

「そうだけど…って、え…ドラツーが消えた…」

「ホントだわ…でも魔力はあるから消しただけみたいよ?って…待ってアスカ!」

「何?リアちゃん、どうしたの?」

「アスカが…ドラツーで飛び去った…」



「どういう事かしら…ティーが動かしてるとか?」

「それにしたって、お姉ちゃんの指示なく飛ばすかな?」


「「…………」」




「そんな…置いて行かれたの?」

「まさか…。  そうだわ、未亜、ファミリン!」

「それがあったよ!」



「なんでお姉ちゃん出ないの?   あっ、切られた…」

「私もよ…」

「私達捨てられたの…?」

「そうかもしれないわ…話も聞かずに怒ったから、嫌になったのかも…」

「そんな! 嫌だよお姉ちゃん…うぁぁぁぁ…」

「アスカぁぁぁぁ…謝るからぁ…」



「うぅ…っ、ユウキ君ならお姉ちゃん出るかも…ぐすっ」

「うぅ…ぐす…ユウキ、出て」

”未亜姉ちゃん?ルナリアも…どうしたの?”

「お姉ちゃんに「アスカに捨てられたぁーぁ…!!」」

”はぁ?何を言ってるの?姉ちゃんがそんな事する訳ないじゃん”

「だって!!うぁぁぁ…ん」

「置いてかれたのよ…うぁぁん」

”落ち着いて! 話してみるから…”




ユウキSide


あの姉ちゃんが?というかあっちで何があった!!

はぁ…。

仕方ない、姉ちゃんに聞いてみるか…。


……………

…………


まぁ…そんなことだと思ったよ。あの姉ちゃんが未亜姉ちゃんやルナリアを捨てる?

あり得ないって。どれだけ大切に思ってると…。

取り敢えずもう戻ってるみたいだし伝えておかないと。


「未亜姉ちゃん、ルナリア?」

”お姉ちゃんは…?ぐすっ…”

”アスカがぁ…”

「落ち着きなって。フェンリルの様子を見にいっただけだってさ。もう戻ってると思うよ」

”ほんと…?”

”嘘じゃないわよね…?”

「そんな嘘ついてどうなるのさ、喧嘩したならちゃんと仲直りしなよ?」


まったく…ファミリン通信の使い方おかしいだろ。






未亜、リアSide



「お姉ちゃん戻ってるって言ってた…」

「うん…でも見えないから」

「あっ…」

「ドラツーよ! 未亜!」

「うん!」



アスカの部屋の扉をぶち開けて中へ入る二人。

「お姉ちゃん!」

「アスカ!」

「なに?二人ともお祭りは?」 

「お姉ちゃんに捨てられたかと…ぐすっ」 

「アスカ…捨てないでよぉ」

「だからそれなんの話?」

「急にいなくなったから…」

「アスカぁ…」

「フェンリルの回収してきただけよ。ちょっとリア! どこに顔うずめて…ふにゃぁ…!やめっ…」

「お姉ちゃん!」

「ちょ…未亜もすとっ…ぷ…! 誰か助けて…」



「何してるのよ…未亜ちゃんとルナリアちゃんが騒いでるって言うからきてみたら…」

「王妃様…助けて…」 

「いちゃいちゃしてるだけじゃない…まったくもぅ。ごゆっくりー」

「イヤーー! 助けてー」

「んぁ…ママうるしゃいの」

「ティー助けて。二人がおかしいの! ちょ…未亜まで、ふにゃぁ! ティー!」

「むにゃ…すぅ…」

「この状態見て寝るの!? うそでしょ…」






 

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