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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章
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アスカの特技



未亜ちゃんを床に寝かせておく訳にもいかず、抱き上げて私のベッドへ寝かす。

「ユウキは召喚されたし、未亜ちゃんはお疲れで寝てるし(気絶だよね?)…話はまた後で、だね」



どうしようか考えてたら階下から母さんが…

「私達ちょっとお隣に行ってくるから! 未亜ちゃんの事も話してくるね〜。そっちも話が済んだら未亜ちゃん連れてお隣に来てくれる〜?顔合わせしなきゃ」

「わかったよ〜! 後で行く」

びっくりしたー! 部屋に来なくて良かったよ…。


コレどうしよう、ユウキは居ないし未亜ちゃんは寝てるし…。


「急がなくていいよ〜! こっちの話も長くなると思うし、せっかくだから姉弟でゆっくりしてていいから〜」

それは時間稼げてありがたいのだけどね?

ユウキがいつ帰るかわからないし。

取り敢えず未亜ちゃん起きたら2人で行って、ユウキのことは適当に誤魔化そうかな。


私は今できる事をしよう。材料はある、知識もある。作れる。

ストレージから色々な素材を取り出し、並べる。


「まず1番最初は未亜ちゃんのからだね」


女の子だしネックレスがいいかな…魔石は…大きい方が作りやすいけど目立たない方がいいよね。

んーじゃあ、コレ! 質が良いけど小さいやつ。

どこで手に入れたかもう覚えてないけど。

コレなら容量もある程度あるから複雑でも耐えてくれる。

あとは私の腕次第。

まずは魔力を使って形を整えて…ティアーズドロップに。



寝てるとこ悪いけど、未亜ちゃんの魔力波長を魔石に記憶させないと…。

(地球に居る人も微弱だけど魔力波長が出てるー。でも同じ波長の人はいないよ)


未亜ちゃんのおでこに乗せて魔力波長を記憶させた魔石。これは下書き。

愛用の魔刻刀に魔力を通しながら波長を正式に魔石へ刻んでっと。

魔法が使える人なら完成した魔道具に魔力流して登録とかもできるけど、未亜ちゃんは波長くらいしかないからね。

それに元々、波長も術式も、しっかり彫り込んだほうが魔道具の効果は強くなる。


この魔刻刀、魔王時代から愛用してるもので、特殊な彫刻刀とでもいうのかな。

魔石に術式を書き込むのに欠かせない私の相刀。

武器より使ってる気がするし。愛刀でもある。




ここからは術式。


魔法陣に干渉して召喚を打ち消すようにして…。

仮にそれが失敗したとして…もしものために前に作った悪意のある物は破壊するやつを応用して、確実に無効化するようにして………それからそれから……。

かなり複雑になるなぁ。



最低でもあと2つは作るから術式を図面に起こしておこう。

私はどこかのおバカさんとは違うのだよ?

最後に私の魔力で整えたシルバーで作ったネックレスと合成。

そんなこんなで完成〜!


召喚無効化ネックレス〜! て〜ってて〜っててててて〜! 



次はユウキのだけど男の子だしなぁ。

あまりアクセサリーとかつけないだろうし…。

うーん…あっそうだ! えーっとストレージにあったはず。うん、コレコレ。


「魔力糸〜! 続いてー! ワイバーンの革紐ー!」


これでブレスレットを編んで魔石を球形のビーズにして〜。

ユウキの魔力波長は記憶してるからいなくても作れるし…。


あ、楽しくなってきた。いや〜魔王やってよかったね。

私の人生で一番長かったし。

今ある知識やスキルの8割は魔王時代の蓄積だと思う。

あ、あとアイテムも…。

何事も経験。魔道具の知識やばいわ。



なおアスカは気が付かない。とっくに起きた未亜がアスカの一人芝居と作業を見てたことに…




1時間ちょっとくらい経っただろうか、ユウキのブレスレットも完成ってタイミング。

魔石への術式書き込みより、ブレスレット編むのに時間かかったよぅ。


あ、これ帰ってくるな。魔力のうねりとユウキの魔力を感じる。



案の定、魔法陣がでてユウキが帰ってきた。


「全く! 勝手なタイミングで呼ぶんだから。こっちは大事な話をしてたのに! 色々気になって集中できないよ!」

「ユウキ、おかえりー」

「ユウキ君、おかえりなさい。大丈夫なの…?」

あれ?未亜ちゃん、起きてたの?

「ただいまー。うん、問題ないよ。ちゃんと片付けてきた。ってアスカ姉ちゃん何してるの?こんな散らかして」

「お姉ちゃんは1時間くらい前から何か作ってたよ?楽しそうだったから見てた」

今なんて?1時間前から?


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