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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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寝ぼけてへし折るフラグ



王女様は時間がかかるって事だから、私だけ先に出てきた。

お風呂から出たら扉にセナさんが。見張りというか騎士のお仕事なんだろうね。

「お楽しみでしたか〜?」

なにをだよ! こちとら謀られて… (ママ落ち着いてー)

そうね。もう今更よ。 (潔いい!)


リビングでは未亜が手持ちの飲み物やお菓子を出してくれてるね。

「みんな、お先に。王女様がでられたらみんなも入ってね」

「お姉ちゃん、おかえりー」

「ママーお膝!」

「はいはい」

ソファーに座ってティーを膝に乗せてあげる。


「アスカってティーに甘いわよね?」

そうかな?可愛い私の子だもん仕方ないね。 (♪)


「見て、未亜。ティーの勝ち誇った顔。 …ちょっと悔しいわ」

「ティーちゃんは仕方ないよー。 お姉ちゃんもなにか飲む?」

「ありがとう、じゃあスポーツドリンクもらえる?」

「うん」

コップを受け取りお礼を言う。


「そろそろいい時間だからお菓子食べすぎないようにね?」

時間的にもうすぐ真夜中だし。

「わかったわ…」

手を伸ばしかけてたリアが手を止める。

「ティーも?」

「そうだよ。朝ごはん食べられなくなるよー?」

「それはダメなのー」

「いい子ねー」 (♪)


「そういえばユウキは?」 

「ユウキ君は明日からギルドへ行きたいから早めに寝るって」

そっかぁ…。

「お風呂は朝使うそうよ。アスカ姉ちゃんによろしくって言ってたわ」

「ありがとうリア。 ユウキは明日からギルドでお仕事する気なのね」

「うん、張り切ってたよ。支援の手助けにもなるだろうからって」

ユウキも色々考えてくれてるんだね。


お風呂から出てきた王女様と、何やら未亜達は話した後、入れ替わるようにお風呂へ向かった。

ティーのことはリアが見てくれるらしい。


王女様は向かいのソファーに座る。

「アスカ様、素敵な時間をありがとうございました。時間も遅いので休ませていただきます」

「はい、朝が早いので申し訳ないですが…」

「いえ、わかってますから。それではおやすみなさい」

「おやすみなさい、王女様」

ユリネさんも一礼して王女様の個室へ向かった。

ルニアさんは扉前に待機なんだ…。

セナさんが騎士っぽさ全くないからね。美亜達とお風呂行ったしあの人。


それになんだろ…ユリネさんすごい大人しいね。有能なメイドさんのまま崩れない。

いい事なんだけど、逆に怖くなるわ。


まぁいいや。今のうちに朝ごはんの仕度をしておこう。


キッチンで手持ちからコッペパンを取り出し、ナイフで縦に切り目を入れていく。

20個もあればいいかな?

次はウインナーを焼いていく。2本ずつ挟むから40本。

レタスを適当なサイズにちぎって…ウインナーと一緒にパンに挟む。

ホットドッグの出来上がり。

ケチャップ、マスタード。刻んだピクルスや辛いけどハラペーニョも。

コレはお好みで使えるようにして。

ストレージで保存っと。


リビングのローテーブルへ移動して、ちょっと魔道具を作る。

王女様へのお土産にドライヤーと、後は記念になるものをね…。

ドライヤー魔道具は熱を発するようにした魔石と風を出すようにした魔石を重ねるだけ。

降りるときに渡そう。


ふぅ…私もみんながお風呂出たら寝よう。

体力は減らなくても精神的に疲れたよ今日は。


ソファーぐてーっとでだらけてたらみんなお風呂から出たみたい。

「お姉ちゃん、なんて色っぽい格好してるの…」

「アスカが…無防備にだらけてるわ」

いいじゃない…つかれたのよ。


「ママーもう寝よー?」

「そうね、明日も早いし。みんなもちゃんと休んでね」

「わかったわ。おやすみなさいアスカ」

「お姉ちゃんおやすみなさい」

「おやすみー」


セナさんはルニアさんと交代するんだね。

ルニアさんはひとり寂しくお風呂かぁ…。


ティーと自分の部屋へ入りベットへダイブ。

「ふぁ〜おふとん…」

「ママ、ティーもー」

「おいでー」

ティーは何故か私へダイブしてきたから抱き止めてそのまま布団へ潜る。

「おやすみ、ティー」

「おやすみなさいー」




「んっ…」

あれ?誰か部屋の前にいるね。

1時間くらい寝た所で気配に体が反応して目が覚める。

これ、王女様と、セナさん?

何か用事かな…。

私に抱かれたままぐっすり寝てるティーをベッドへ下ろす。

「ごめんね」


扉を開ける。

「なにか御用でしたー?」

「ア、アスカ様…。どうして…」

「ほら〜だから言ったんですよ王女様」

「でも…」

えーっと?


「なにかお部屋に不都合な事でもありましたかー?」

「いえ…そういうわけではないのです」

「…?」

違うのね…安心したら眠気が…。


「アスカ様が〜起きてしまったのが〜不都合ですかね?」

どういう事…?


「あの! 一緒に寝てはだめですか?」

「ふぁぁ…どうぞ〜。ベッド狭いですよー」

「いいのですか!」

「うんー?」

眠いから早くしてほしいのだけどー。


「王女様、ご武運を!」

「…はいっ!」

「ベッドへ運びますねー」

「ふえっ…!」

「大胆っ!」

敬礼し扉を閉めるセナ。


寝ぼけたアスカにお姫様抱っこでベッドへ運ばれ寝かされる。

「ふにぁぁ…しゅごい…」

「おやすみなさい〜おうじょ…しゃ…ま…」

その隣へ潜り込んでアスカは寝てしまう。


「しゅごい…これがお姫様抱っこ…。凄すぎます…」




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