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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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明日に備えて



リアの人化が無事に成功したことでチョーカーの魔道具が要らなくなるなぁと思って。

「リア、チョーカーを渡してもらってもいいかな?」

「え? イヤよ…。宝物なの! 取り上げないで…」

「違うよ。必要なくなった効果を変えてあげようかと思って。取り上げるつもりなんてないよ?」

「よかったわ…びっくりさせないで」

「ごめんね、言い方が悪かったかな。リアはつけてほしい効果ある?」


しばらく悩んだ後、

「このままじゃだめ?アスカが私のためにって作ってくれた物だからこのまま付けていたいの」

「そういう事なら、そのままでいいよ」

「ありがとう」

本人が望むのならそのままでいいよね。

召喚の阻止は地下のを起動させておけばいいし。

たまに私が魔力補充すればいいだけだから、不都合はない。 



その後もみんなで魔力ドームを使った魔力操作と制御の練習をした。


意外にユウキの上達が早くてびっくりしたよ。

ずっと魔法より物理に重点おいてたからね。


リアは人化の成功が大きかったのか、自信もついたようでメキメキと上達している。


ティーは言うまでもなく器用にこなしてる。

さすがだね。 (ママと練習すると頑張れるのー)

可愛いなぁもう…。


未亜はある程度までは上達が早かったんだけど…そこで足踏み状態に入ってしまった感じ。

魔法その物をあまり見ていないからイメージがしにくいのかもしれないね。

まぁ焦るのも良くないから見守ることにする。

機会があったら大規模魔法とか見せてあげたいけど…難しいかな。




ユウキの魔力が減ってきたのを機に勉強会を終了した。

未亜がまだ続けたそうにしてたけど、明日出掛けられなくなってもいいの?って言ったら諦めてくれた。


みんなが地下を出た後、残って魔道具通信機を完成させておく。

日曜日までに欲しいし。当日に全員に配って使い方の説明すればいいよね。



今日は久しぶりに一人でゆっくりお風呂に入った。

ティーはリアと入ってたし、未亜は準備があるからとか言って一人ではいってた。



私も明日の準備してから寝ようと思ってタンスを開けて服を選んでたんだけど…。

「タメだ、決まらねぇ…」

「アスカ、口調おかしくなってるわよ?どうしたのよ」

ティーとベッドで本を読んでたリアに心配されてしまった。


「明日未亜と出かけるでしょ?何着ていこうかと悩んでたの。普段未亜にコーディネート任せっきりだから…」

「そう言えばアスカの着てる服ってクールなのとかシックなのばっかりよね?」

そこはありがたいから良いのだけど…。


「私が見てあげるわよ?未亜と出かけるのに、あの子にコーディネート頼めないんでしょ?」

「うん、頼めるかな?」

「任せなさい」

「ティーも!」

「ありがとね、二人とも」


二人は私のタンスから服を出しながら議論してる。

私も可愛い服買うべきなんだろうか…似合う気がしないのだけど。 (……!)


買いに行っても知識がなさすぎて選べないしなぁ…。

「アスカ、自分が着たくないものを着てもダメよ?似合う、似合わない以前の問題よ、それ」

「そうなの?」

「着たいって思う服を着たほうが、気分が上がったり、自信につながるって私は思うわ」

そう言えば最初に会ったときもリアの服へのこだわりはしっかりしてたね。


「ママは何着ても似合うよー!」

「それは私も同感よ。でも本人が好きかどうかって大切だと思うわ」

「そういうものなのね…」

確かに気に入ってる服とか着てるときのがテンションは上がる気がする。


「だから無理しなくていいと思うわよ。と言うことで、はい! コーディネートしてみたけどどうかしら?」

選んだものを並べて見せてくれる。

確かに上手く組み合わせている。ただ…

「露出多くない?」

「明日暖かいし、大丈夫よ?昼間に天気予報見たもの」

天気予報まで理解してるのね。家電も使いこなしてるしなぁこの子。



「そうなんだね…うーん」

「あまり好みではないかしら?」

「ううん。まとまってるし、好き…かな。ただ着こなせるの?私が…」

「ならいいじゃない。アスカは自分のスタイルに自信持ちなさい」

「そう言われてもなぁ…客観的に見れないからわからないよ」

「それはそうかもだけど…」

「ママのスタイルキレイー」

「あ、ありがと」


それにしてもなんで未亜といい、リアといい、脚を露出するようなショートパンツを推すのだろう。

ミニスカートよりはいいけど…まだ恥ずかしさがあるなぁ。 (慣れるよ!)

だといいけど…。


それと、これ何?ガーターベルト?こんなのあったっけ。

それに長い靴下?…サイハイって言うんだっけ。未亜に聞いた気がする。


「これ、どうやって着るのかわからないよ…」

「朝に見てあげるわ」

「お願いするね」


「上は黒のチューブトップに、白のシアーシャツよ!」

「これ、おしゃれだね?涼しげだし」

「でしょ?タンス見たけど素敵な服が沢山あるわよ?」

そうなんだ…。中身ってティーの強制力で変わったんだよね…。 (そだよー。でも…)

でも? (ママの好みが反映されてるはずだからー嫌いなのはないはず!)

強制力万能か… (ドヤァ)


「ありがとね、リア、ティー。一人で悩んでたら決まらずに途方に暮れてたよ」

「私もアスカの役に立てたなら嬉しいわ」

「ティーも!」

「うん、じゃあ明日はこれ着ていくね」


着替えの仕度もできたし、他は…。

自分からデートとか言い出しておいて無様は晒せないし。

お金や持ち物はストレージだし、一応鞄はダミーで持っておくけどね。


「うん、大丈夫そう。二人ともありがとう。 さぁ寝ないとね」

「そうね、魔力使ったし眠たいわ…」

「ティーはまた平気だけど、一緒に寝るー」

「うん、じゃあおやすみ」

「おやすみ」

「おやす…グゥ…」

リアはやっ! (お昼寝もこんな感じ…)

寝付きいいのなら悪いことではないけどね!?






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