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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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魔力捜査の難しさ



「ただいまー」

ほらね。


玄関まで迎えに行く。

「おかえり、ユウキ」

「ユウキ君おかえりー」

「おかえりなさい」

「おかえりー」

「みんなどうしたの?総出で出迎えとか…姉ちゃんなんかした?」

なんで私!?


「ユウキ君! お姉ちゃん何もしてないよ」

「あ、ごめん…」

「ユウキ…一度私とゆっくりお話しようか…?」

「待って、待って姉ちゃん! 謝るから! 魔力の圧がヤバいから!」

「私でもわかった…今お姉ちゃんの魔力がものすごく大きく感じたよ」

「直接それを向けられた僕はそんなんじゃすまないからね!?」

ユウキ以外には向けないようにしたもの。


「アスカの魔力…しゅごいの…」

リア〜帰ってこーい。後ろにいたから影響少ないでしょうに…


「ママ、ご飯はー?」

「そうだった! カレーの材料買ってきたからね」

「わーい。ママのカレー♪」

食べる前から喜んでるし。可愛いなぁもう。


「た、助かった…」

「ユウキ君が悪いよ?お姉ちゃんは明日の放課後予定が無いか聞きたかっただけなのに」

「そうなの?特にないけど…どうして?」

「みんなでモールへ行こうって話になってね」

「ふーん。別にいいけど、なにか用事?」

「その辺は後でお姉ちゃんが話してくれるから。ユウキ君もクラブ活動どうなったか話してね?」

「ああ、うん。それ話さなきゃ」



今日はリアも起きてるからキッチンに居て私と未亜が料理するのを見てる。

ティーとユウキはテーブルや食器の準備してくれてるよ。


「ほんと器用よね、魔力ドーム内に風魔法でカッター作って、そこで野菜切ってる?」

「そうだよ、良くわかったね?」

「流石にそれくらいはね。ただ…私は魔力ドームを維持するだけで精一杯だから…」

「ねぇルナリアちゃん、お姉ちゃんってそんなすごいことを今してるの?ミンチも炒めてるよ?」

「凄いというか、訳がわからないわね…まず魔力ドームを維持。これは私も最近、ティーに教わって何とか出来るようになってきたの」

「うん、私もそれ知りたい」

「それはアスカに頼んだ方がいいわ。 でね、そのドームの中に風魔法を発動させてるのに、ドームも風魔法も一定でブレてないの…」

「魔法を2つ維持してるの?」

「そんな生易しいものじゃないのよ…普通に魔法を2つ出すだけなら私だって簡単よ?」

そう言ってリアは両手それぞれにファイアボールとウォーターボールを出してみせる。


「2つの属性を発動だけなら問題ないの」

「お姉ちゃんのはそれとはちがうってこと?」

「ええ、まず魔力ドームを一定のサイズで維持し続けるのが物凄くキツイの。私がようやく数分維持できるようになったといえばわかるかしら…」

「うーん?ルナリアちゃんの実力を知らないからわからないよ」

「確かにそうね…」

私が料理してる間に魔法談義が始まってるからよく聞いておこう。

この子達の魔法への理解度がわかるなら、お勉強会する時の役に立つかも。


「未亜ー。ティーだと、魔力ドームの維持は数日が限度ー。ママは数年そのままでもへーき」

「「!?」」

「ちょっとティー! それホントなの?」

「ティーちゃんも凄いけど、お姉ちゃん…魔王ヤバい…」

ちょっと話ズレてってるなぁ。 (あ、ごめんなさいー)

いいよーでも、話戻しておいてね。 (はーい)


「ママはその魔力の維持をしながらーその中に風の魔法も維持してるのー」

「そうなのよ。しかも一切ブレがないの」

「ブレがない?」

「未亜姉ちゃん、わかりやすく言うなら今のアスカ姉ちゃんは、両手にペンを持って、違う文章を一切間違わずに書き続けてるんだよ」

「そうーユウキ正解ー。でも、漫画のが近いかもー。片手で絵を書きながらもう片手でセリフも入れてるー。下書きもなく一発でー、完成品質!」

「ぇぇ…その上でフライパンでミンチ炒めてたの?」

「そうね…アスカの凄さがわかったかしら?」

「わかったけどわかんない…」


「なら今晩はみんなで少し訓練しようか?」

ティーに任せてばかりだしね。 (大丈夫だよーでもママに教わるのみんな喜ぶー)

だといいけど…私説明下手だから。


「いいわね、私もねえ様に合うまでに少しでも上達しておいて自慢するんだから」

「私もいい?お姉ちゃん」

「僕も」

「もちろん、みんなでお勉強会しよ」

「ありがとう!」


取り敢えずご飯。 (おなかペコペコー)

だね。

「未亜、サラダが出来たら目玉焼きお願いしていい?」

「はーい」

炒めたミンチをお皿に移してストレージへ。

今度は玉ねぎのみじん切りを炒める。飴色になるまで…。

そしたらミンチとよく混ぜてトマトピューレをいれる。

軽く炒めたらカレー粉を少しずつ混ぜていく。

「凄い匂いね?でも何だか食欲をそそられるわ…」


カレーって香辛料すごいものね。流石に調合とかまではしないよ?

私はそこまでカレーにこだわりないし…。

前は苦手だったくらいだからね。自分で作るのなら食べられる程度。


コンソメ少しと、濃い口ソースで整えたら完成!

この辺は好みだろうけど。

ユウキは最後にマヨネーズかけるのが好きだし。

「お姉ちゃん卵焼けたよ!」

「ありがと、じゃあ盛り付けてくね」


せっかくだからお米をお子様ランチみたいに型でだしてあげた。

ティーやリアは喜ぶでしょ?ゼリーの型を使えば可愛くなる。

カレーをかけて、目玉焼きをどーん! 

「できたよー! テーブルに運んで〜」

「「はーい!」」


「おーママのカレー! テレビで見たのと全然違う?」

「そうね、あれを作るとなると前の日から準備しなきゃだから、今日はこっちので我慢してね」

「ううん! こっちのが可愛いしおいしそうなのー! ありがとうママ」

「いいよー喜んでくれたなら」

「ね、早く食べましょう?」

「そうだね、姉ちゃんのこのカレーヤバうまなんだよ」

そう言えばユウキはカレー好きだったね。


「私は初めて見るカレーだよ。キーマとも違うもんね」

「そだね、あれだと辛いかなと思って。食べやすいのにしたよ」

「はーやーくー」

「ごめんごめん、じゃあいただきます」

「「「「いただきます!」」」」


「んまぁ…ママのカレーすごい…」

「よかった、普通のカレーもまた作ってあげるからね」

「うんっ!」

ティーには好評と。


「姉ちゃん、おかわりは?」

「いっぱいあるよー」

「やった!」

ユウキはカレーそのものが好きだもんね。


「わぁ…優しい味のカレーだね。すごく食べやすい」

「未亜もカレー苦手?」

「そこまでではないけど、辛すぎると無理かな。だからこのカレーは食べやすいよ」

未亜も大丈夫だね。


「アスカ、これ卵よね?割った黄身とカレーと合わせたらすごいのよ!」

「もし、辛く感じたらこれかけるといいよ。でもかけすぎないようにね?」

「これってサラダにつかう?」

「うん。マヨネーズだね」

「かけてみる」

お試しって感じに少しマヨネーズをかけて頬張る。

あ、なんかリアの目がキュピーンってなった気がしたよ。

「これもすごい! まろやかになって美味しいわ」

リアのその言葉を聞いたみんなも真似しだす。程々にね?


みんな食べるのに必死で話しどころじゃなかったよ…。









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