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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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ドラゴンの部屋って…



やっと学校が終わって帰ってきたよ。

ユウキと未亜は友達と帰るみたいだから一人で一足先に帰ってきた。

やりたい事もあるしね。

奈々は遊びに行こうって粘ってたけど、麻帆が病み上がりって事で諦めたし。


「ただいまー」

「おかえりなさいママー」

「アスカ、おかえり。1人なの?」

「うん、今日は別々。それより二人ともいい子にしてたー?」

「してたー!」

「してたわよ。子供扱いは止めてほしいけど」

「ごめんね。リアのお部屋作ろうと思って早く帰ったから許して?」

「そういうことなら…仕方ないわね」



地下への扉にある魔石にまずリアを登録。

これでいつでも行き来ができる。


大型の魔道具を設置した地下室の一角を空間拡張して一部屋作る。

リアの希望を聞きつつ内装を作っていく。

すごくシンプルだけど良いのかな?

ベッドは私とティーたっての希望で大きくした。本人はなんで?って顔してたけど。

いや、リアが落ちるからだよ! とは言えず。


後は収納とテーブルくらい。この部屋寂しすぎる…。 

週末にリアとティーを連れてモールにでも行こうかな。

なにか欲しがったら買ってあげればいいし。 (ティーも?)

当然だよ。何でもは無理だけど、欲しいものを買ってあげたいからね。 (ありがとー!わーい)


「リア、部屋はこれでいいの?もっと何かあったら希望聞くけど…」

「うん、正直まだよくわからないのよ。人の感覚?ってのが」

「ドラゴンとそんなに違う?」

「そうね、洞窟や山の天辺で寝てたりするから」

めっちゃアウトドアだね。 仕方ないか…サイズがサイズだし。


「じゃあ、こうしたいって事ができたらその時にまた改装しよう」

「そうしてもらえると嬉しいわ」

「なら取り敢えずは完成ということだね」

「おールナリアのお部屋ーなんもなーい!」

そうだけど、きっと増えていくよ。多分…


後はメインの部屋も空間拡張して魔法防壁でガード。

私が張ったものなら、私以上の強さの人しか破れないからこれでよし。

前はユウキなら破ると思ってたなぁ。 ま、いつか破られそうだけどね。


「よし、じゃあ三人でスーパーにお買い物行こうか。夜ご飯の材料買いに」

「いいの?」

「魔道具は付けてもらわなきゃだけどね?」

「わかってるわ。外出よ〜!」

「ティーも行くよね?」

「うんっ!」


置き手紙だけして家を出る。

ティー、リアと夜ご飯のお買い物へ行ってきますって。



三人で手をつないで近所のスーパーへ。

リアは道中も景色が向こうと違いすぎて驚きっぱなしだった。

疲れないか心配になるよ。 (きっと夜はぐっすりー)

だねぇ。


スーパーについたら今度は並ぶ商品の数に目を回してて可愛かった。

向こうにも市場はあったけど並んでる品数の規模が違いすぎるからね。

ついでだったから2階の服売り場で何着か二人に買ってあげられた。

気に入ったのがあったみたいで良かったよ。

未亜のを借りてたり、ティーは魔力で作ってたからね。


意外だったのがリアがおもちゃ売り場でクマのヌイグルミを気に入った事かな。

遠慮するから無視して買って渡した。


「…ありがと」

嬉しそうにしてたから買って正解だったよ。

ティーはあまり興味がないみたいで何も買わなかった。


「そろそろ食品売り場に行かないとね。夜ご飯何が食べたい?」

「ママのご飯!」

「うん、私が作るよー」

「食べたこと無いものがいいわ。知らないものが多すぎるもの」

「そうだね、じゃあ…手巻き寿司にでもしようか。楽しいよ?」

「わからないけど楽しいなら、それがいいわ」

「ティーも!」


お刺身や野菜、シーチキンやコーン。他にも色々買った。

後はあの場所に連れて行こう。

喜ぶはず。


「お菓子売り場だよー! 3つずつ買っていいから好きなの選んでおいで」

「おおーお菓子ー!」

「凄い…何これ。ここから選んでいいのね」

「そうだ、ティーはおもちゃ買わなかったから5つね?」

「わーい!」

「そうよね、それがいいわ。ちゃんとそういうトコ考えてくれるアスカが好きよ」

「あ、ありがと」

そこでリアに褒められるとは思わなかった。


選ぶのに時間かかるかな?って思ったけど意外に早かった。

1個にしてたら悩んで大変だったと思う。だから増やしたんだけどね。

それぞれちゃんと数を守って選んできたし。



レジで会計を済ませてのんびり帰る。

買い物袋は途中でストレージに入れた。お刺身とか生ものがあるし。


こういうのんびりもいいなぁって思う。



家に帰ると未亜もユウキも帰ってて出迎えてくれた。

どうやら置き手紙して正解だったみたい。

二人はほぼ同時に帰宅したらしく、誰もいないから焦ったと。ユウキが…。

へぇ…意外だわ。

未亜は焦るユウキを見て逆に落ち着いたから手紙を見つけられたって。

「ユウキ君があんなに焦って取り乱すの初めて見たかも」

「いや、召喚されたのか?とか心配になっただけで…」

そういうことね。心配かけて申し訳ない。



「未亜、夜ご飯に手巻き寿司の材料買ってきたから手伝ってもらえる?」

「はーい! 豪華だねー」

「楽しいかなって思って。それにリアの歓迎会にもいいでしょ?」

「なるほど、確かに!」


野菜やお刺身を切り分けて、だし巻き卵もつくって。

シーチキンマヨやコーンマヨ。

変わり種でソーセージや、ベーコンも焼いた。

お刺身ダメかもだから…保険だね。


具を準備してる間に、酢飯はユウキが冷ましてくれてた。

魔法使おうかと思ってたけど手伝ってくれるっていうから任せたよ。


ティーとリアはお皿とか出してリビングのテーブルに並べてくれる。

みんなで準備したから完成は早かったよー。みんなのおかげ。


「準備できたね! じゃあ海苔を切り分けるよー」

「凄い! テーブルに色々なものが並んでてワクワクしちゃうわ」

「ママ、ティーどれ食べたらいいの!?」


ティーとリアに巻き方を教えてあげた。

「好きなものを巻いて、好きなように食べていいからねー。じゃあ、いただきます!」

「「「「いただきます!」」」」


楽しんでくれるといいな。





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