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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第二章
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ご都合展開? 便利ならどんとこい



「ルナリア、大丈夫? ご飯作ったけど食べれる?」

「起きるのー!」


ちょっとアレな感じになってたルナリアを私の部屋で休ませてティーが見ててくれた間に、未亜と夜ご飯を作った。

今日は日曜の夜。明日からはまた学校だ。

ご飯食べたらその話もしたいんだけど、大丈夫かなぁ。


「ごはん…ご飯!?アスカが作ったの?」

起きたね。元気そうで良かったよ。食いしん坊さんめ。

「そうだよ、未亜と一緒にね」

「食べるわ」

「じゃあ下の階へ行くよ。家のことも色々と説明するからね」

「ちょっとまって、いつから未亜って呼ぶようになったの?」

「帰る前かな?そろそろ呼び捨てにしてほしいって言われたからね」


「リア。私もそう呼んで。家族しか呼ばないのよ?」

「わかったよ。 リア、これからよろしくね?」

「こちらこそ。これからお世話になるわ」 




リビングでの賑やかな夕食。ユウキと2人だった頃がもう懐かしいね。

家族が5人になったから。 両親には言えないけど…。

その両親も入れたら7人家族。

ティーもリアもユウキ以上にたくさん食べてくれるから作りがいがあるよ。


食後に家の中の設備を説明して回った。

お風呂に大喜びしてたね。これは部屋にもつけてあげるべきかな?

いやダメ。絶対のぼせるわこの子…。

その後はリビングのテレビゲームに夢中になってた。

ティーは上手いけど、リアは…。うん、そのうち慣れるよ!




「ティー、リア。少しお話があるからゲーム止めて聞いてもらえる?」

リビングのソファーへ二人を呼ぶ。

「はーい!」

「うん、何かしら?」

「私達は明日から学校があります」

「ティーは知ってるー」

「そだね。ティーのお陰で学校生活が守られたんだし、ありがとね」

「ドヤァ!!」

「ティー、何それ。ちょっと可愛いんだけど…」

「ふふん〜」

話を続けていいかな? (いいよー)


「それで私達がいない間、二人はどうしようかなって思ってね?」

「ティーは半分お留守番ー」

器用ね…。

「まず学校ってなにかしら?」

そうだね。そこから話そう。

未亜やユウキも呼んで協力してもらい、説明したんだけど。



「私も行ってみたい! 気になるわ」 

そうなるかぁ…。どうしようかな。

私としては連れて行ってあげたいけどそういう訳にもね? 


「姉ちゃん、どうするの?説明すればするほど好奇心刺激しちゃうんだけど…」

「いっそ連れて行ってあげるとか…ほら! お姉ちゃんの魔道具とかで、なんとか…」

二人ともお手上げだね。

魔道具かぁ…姿消してもぶつかる訳だし。いや、待てよ?


「ねえ、リア。貴女どうやってドラゴンからその姿に小さくなってるの?」

「え?えーっと…人の姿思い浮かべてぎゅーって」

あ、ダメだこれ。


「人化の術ー?」

「ティー知ってるの?」

「見てたからすこしー?」

うちの子優秀! (♪)


「ドラゴンも巨大な魔力のかたまりだからー、ティーみたいに姿変えてるだけー?」

「「そうなの?」」

いや、リア…貴女まで驚くの?

「魔力の制御が上手くできればー?人になるの簡単ー」

「ぐふっ…」

リアが痛手を受けたな。


「てことはティーみたいに自由に姿を変えられるの?」

「それはどーだろー?」

「姉ちゃん、ルナリアはドラゴンとして生まれてるからじゃないの?」

「あぁ…なるほど」

「どういう事? ユウキ君、お姉ちゃん、私にもわかるように教えて?」


「ティーは魔法。即ち魔力として生まれてるから元の形がないんだよ」

「そうー」

「だから、イメージ通り好きな姿をとれる。うまく魔力制御できればね」

そうだね。元の実体がないから。


「でもリアはドラゴンとして生まれてるから、魔力の塊とはいえ実体があるのよ。だからたぶん…人化しても固定された実体があるはず。お姉さんと似てるのはそれだと思う」

「僕もその結論だね。無形から有形は自由。 有形から有形は決められた形があるって事」

「難しくてよくわからないけど…ルナリアちゃんの人の姿はこれ! って決まってる?」

「そういう事だね」

「だから違う人の姿にはなれないと思うよ」

「そうなんだ…」

「いや、ルナリアがそこで納得するのはどうなの?」

「知らなかったんだもの」

「まぁまぁユウキ、魔法って結構曖昧なもので、理解するのも教えるのも大変なんだから」

「それもそうだね。こないだ思い知ったとこだったよ。ごめん」


「てことは小さくなってもらって連れてく案は無理だね」

「お姉ちゃんそんなこと考えてたの?」

それ以外… (ママ、ルナリア小さくなれるかも?たぶんー)

え? (姿の固定はあるけどー、人の姿がこれってだけー)

てことは、小さい姿にも固定された何かがあるかもって事? (そうそう。さすがママ)

ありがとね、ティー。 (うんっ)


「リア、魔力制御の練習をまずしようか。そしたらもしかしたら一緒に学校行けるかもだよ?」

「ほんと?」

「うん、その為にはまず完全な人化を目指そう?」

「わかったわ。手伝ってくれる…?」

「勿論。ティーもいるし。 ユウキと未亜も一緒にお勉強すれば魔力制御が上達するよ?」

どうするかは任せるけどね。無理強いはしない。


「僕は勉強したいかも。折角近くにエキスパートがいる訳だし」 

「私も。魔法少し覚えたから、ちゃんと使えるようになりたいな」

「わかったよー」


なら地下を少し空間拡張させて訓練場作りますか。

リアのお部屋も作ってあげたいし。

いいね、忙しくなるよー! (ママ楽しそう)

だね、ティーも協力してね。 (もちろんー)









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