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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第一章
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暇だからって…



王妃様に教えてもらった魔法のおかげで体調もいい。

もう今朝のような痛みはヤダからね。


今日はゆっくりしててって言われたけど…。

この数日色々ありすぎて時間の感覚もわからないくらい。

こちらへ遊びに来てから何日目?ってレベル。



ユウキはルニアさんの護衛付でギルドへ用事を済ませに行ってる。

未亜ちゃんは王女様と用事があるのだとか。仲良さそうで何よりだよ。

ドラゴン姿のティーとルナリアは仲良くお昼寝してる。

そう言えばドラゴンって夜行性なんだっけ?


どうしようかなぁ…。何かしなきゃいけない事あったような…。



あっ! 思い出した。

ルナリアと街を歩けるように姿を偽装もしくは隠蔽させる魔道具作ろうと思ってたんだ。

角や尻尾、翼を隠せれば普通に女の子だし。

体のウロコは服着てれば見えないからね。

単に見えなくするか、一時的に消してしまうか…。


どっちも一長一短な気がする。

見えなくするだけの場合、見えないけど触れたら分かるし、ぶつかったりする。

消した場合は、急に無くなってしまった事で体幹のバランスや違和感があるかもしれない。

んー。どっちの機能もつけとくか。

選べたほうがいいでしょ。


家族になったんだから同じ青の魔石にしよう。髪も薄い水色だから合うよね?

純度もそれなりに高いから複雑になっても大丈夫。

形はティアーズドロップにしよう。


2つの機能を術式にして魔刻刀で彫り込む。

治療した時に波長もわかってるからそれも。ルナリア専用にしておかないと。

後はちょっとしたおまけもね?


人化した時にしか使わないからデザインやサイズはそっちに合わせるとして、何がいいかな。


チョーカーとかどうだろ?いい色の革無かったかなぁ。

可愛いのが好きみたいだから…。 おっ、桜色があるね。

これを加工して…金具はシルバー。

魔石もシルバーで翼を広げたドラゴンっぽい意匠にして縁取りすれば…。

良さそう。私なりに考えて可愛くしたけどどうかな?

気に入ってくれるといいけど…。


ルナリアを見るとまだティーとお昼寝してる。

起きたら渡そう。




……する事がなくなってしまった。


道具も出してるし未亜ちゃんのマジックバッグどうするか考えてみるか。

おそらく未亜ちゃんはショルダーバッグを選ぶと思うから、それに合わせて…。

バッグに直接術式書き込むのは多分無理。それなりの素材でできてないと。

となると、柔らかい魔石をシート状に加工するか糸にして編むか…。

柔らかい魔石はスライムとか、体の柔らかい軟体系の魔獣が落とす物。


むしろ合わせちゃえ。それでワッペンにして貼るとかどうかな?

それならカバンの形は関係ないし。

貼ったら同化するようにして…。


これなら一から魔力効率のいい素材でカバン作らなくてもいいし、魔石をぶら下げたりもしなくていい。

量産が楽じゃない?これちょっと私の中で革命だわ…。


いくつか作ってみよう。柔らかい魔石を薄い板状に引き伸ばして、魔力糸で術式を編む…。

貼った人を認証するようにして…編むのが少し手間だけど難易度は高くないね。




取り敢えず5つほど。

1つ試してみようかな。手持ちにカバン…いいのはあったかな。

小さなポシェットか…ティーに似合いそう。欲しがったらあげれるしコレはその時かな。 (ほしいっ!)

びっくりした! ティー起きてたのね? (うん、見てたー)

声かけてくれればいいのに。 (真剣に編んでたから?)

そっか、じゃあこのポシェットにティーがワッペン貼ると、ティー専用のポシェットになるよ。

「はるーー!」


人化してティーが椅子に座ってる私の膝の上に登ってきた。

「じゃあ、このポシェットをあけて、内側にこのワッペンを貼ってみて」

「うんっ! 内側ならどこでもいいのー?」

「なるべく真ん中かな?」

「わかった」

ティーがワッペンを貼るとスーッとカバンに溶けるように消える。

「おおー」


「中に手を入れてみて?どれくらい入るかわかるはずだから」

「ん、 ひろーい! いっぱい入る」

「じゃあティーも魔力高いんだね。容量は魔力に左右されるから」

「ティーゆーしゅーだもん」

「だね〜。中に入れたものは時間が止まるからおにぎりとか入れても腐らないよ」

「ママありがとー」

「いいよー。大事にしてね?」

「はいっ」

喜んでくれたかな?早速つけてクルクル回ってる。 うん、可愛い。



「またとんでもない事してるわねー?」

「ルナリアも起きてたの?」

「少し前だけどね。ティーがカバン受け取ったくらいかしら。あれマジックバッグになったの?」

「うん、本人の魔力量に左右はされるけどね」

「便利なものねー」


「そうだ、ルナリアにはコレ」

「…え?首輪…? 可愛い…」

「チョーカーって言うんだよ。その魔石には姿の隠蔽効果が付けてあるんだけど…聞いてる?」


「え、ええ。  え?隠蔽効果?」

「うん。角、翼、尻尾を見えなくするだけの効果と、一時的にだけど消せる効果がつけてある」

「本気で言ってる…のよね? 嘘つく理由がないものね。でも信じられないわ…」 

「見えなくするだけだと触れるし、何かにぶつかったりするから気をつけてね?」

「わかったわ。でも消す?大丈夫なのかしら」

「うん、バランス感覚とかに違和感はあるかも…だから任意で切り替えれるようにしたから」

「試してみていい?」

「もちろん」


チョーカーをつけ、魔道具を起動する。

「ほんとに見えなくなってるわ…」 

「でもさわれるー」

いつの間にか来たティーがおそらく翼に触れてる。


「ちょっとティー、くすぐったいわ」

「ふふ〜♪」

いたずらっ子かな? (ティーはいい子だよ!)

そだね、知ってるよ。 (うんっ)

 

「ちょっと怖いけど…消す方も試してみる」

「無理はしなくていいからね?」

「大丈夫よ」



「消えてるの?」

ティーがさっきと同じように翼に触れたあたりへ手を伸ばす。

「なにもなーい」


ルナリアは自分でも頭の角や尻尾に触れようとするが…

「ほんとに無くなってる…ウソ…」

鏡を出して見せてあげる。

完全な人化、に見える。

私は翼や角がある状態も可愛いと思うけどね。でも好きに出歩けないのは違うから (…!)


「すごいわ…コレなら街へ出ても大丈夫ね?」

「うん、そのために作ったからね」

「アスカ…ありがとう。ほんとにありがとう」

「喜んでくれた?」

「当たり前じゃない…こんな素敵なもの貰っちゃったら…」

そこまで喜んでもらえたなら私も作ったかいがあるよ。


「あとね、もしもの為に普段から少しづつ魔力を貯めておける用になってるから。今、魔力が身体に貯まらないでしょ?その分もそこに貯まっていくと思うよ」

「アスカー!」

うわっと…急に抱きつくからびっくりしたよ。

「…ありがとう」

「いいよー」

「ママとラブラブ?」

「そうね…前よりさらに大好きになったわ」

照れくさいねなんか。


「ルナリアがティーのパパになるの?」

「レディにパパはやめてよ」

「はーい」

二人とも仲いいなぁ。なんか二人で話してるし…。



さて、散らかしたテーブル片付けなきゃね。







予約投稿なので二話目は一時間後にあがります。ご了承ください。

(よろしくなのー!)

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