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第十二話   先祖

       第十二話   先祖



「そうだ。僕は生まれる前から君の護衛になると決まっていた。」

「何言ってるんだ、桃次郎君。そんなのおかしいよ、あるわけない。」

「取り込み中悪いが到着だ。話はまた後でしてくれ。」


藤川 真実巡査の運転するパトカーが警察署に到着した。

藤川 真実巡査が降りるように促す


「お兄さんも、吾妻兄弟も先に来ている。」

「!そうだ兄さんは?みんな無事なんですか?」

「もちろん無事だ。それぞれの護衛とこちらに到着している。」

「藤川巡査。」

「何かな?」

「その護衛って何なんですか?知ってますよね?」

「もちろん知ってる。」

「説明してください。どうして生まれる前から護衛がいるんですか?」

「…まずは安全な場所に移動しよう。」

「藤川巡査!」

「バラバラは面倒だ全員そろったところで説明しよう。」


そう言われ先日泊まった元武器庫に集まった。

先に来ていたのは要、燈、善一、そして藤川玄人巡査。

そして知らない女性が一人。

中に入ると藤川真実巡査がさっきあった出来事を全員に説明した。

すると知らない女性が


「それでは私はこのことを本部に知らせてまいります。」

「ああ、頼む。」


そう言って出て行ってしまった

そして要が


「炭勝!大丈夫なのか!」

「そんな大声出さなくても聞こえてるよ。」

「大丈夫なのか!炭勝!大丈夫なのか!!」」

「大丈夫だよ。桃次郎君のお陰でね。」

「そうか、無事でよかった。そして藤川さん。」

「何かな?」

「一つ大きな疑問が生じています。」

「何かな?」

「一介の高校生である暁 桃次郎が護衛とはどういうことですか?」

「どういうこととは?」

「護衛が高校生とはどういうことかと聞いています。」

「いけないかのかな?」

「良いとか悪いとかの問題ではありません!暁 桃次郎は無関係の一般人です。危険すぎます!」

「危険であることは本人も承知の上だ。」

「命に係わることですよ?まして暁 桃次郎は炭勝の顔見知りです。」

「都合がいいだろ?」

「警察はそこまで人材不足ですか?」

「腕利きの護衛が不足しているのは認めるが。」

「何です?」

「暁 桃次郎に不足は無いと思うが?どうかな?」

「腕の良し悪しを聞いているのではありません!」

「では何がいけないのかな?」

「高校生ではなくプロの警護が必要なのでは、と言っています。」

「なら増々問題ない。」

「なぜです?」

「暁 桃次郎こそ鬼を狩るプロだからさ。」

「プロ?暁 桃次郎が?炭勝の同級生ですよ?一介の高校生です。」

「一介の高校生が鬼狩りのプロじゃいけないのかい?」

「いいわけないでしょう!」

「一介の高校生でも暁 桃次郎ほどの護衛はまずいない。一番の適任者だ。」

「信じられるワケが無い!鬼狩りとしての訓練を積んだ専門の人はいないんですか?」

「どのくらいだ?」

「は?」

「どのくらいの期間訓練をしていれば納得できるんだ?と聞いている。」

「鬼と十分に戦える訓練をしている人です。」

「何年訓練してると言ったら納得できるんだ?と聞いている。」

「そもそも暁 桃次郎は何年訓練してるんですか?3年ですか?4年ですか?」

「そんな風に思ってたのか、そんなんで鬼と戦えるわけないだろ?なめられたもんだな。」

「なら10年ですか?それでもそれ以上訓練を積んだ‥」

「千年だ!」

「え?」

「聞こえなかったのか?もう一度言ってやる、千年だ。」

「何をバカな、千年だなんて‥」

「馬鹿はお前だ。桃次郎の力量を見ないうちに否定ばかりしやがって。」

「一介の高校生が鬼と戦える?そんな話信じられると思ってるんですか?」

「暁 桃次郎の家は千年以上前から続く鬼狩りの家系だ。誰よりも鬼に詳しい。」


この瞬間話していた要も、炭勝も、全員が凍り付いた

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