第十話 学校
第十話 学校
翌日炭勝を含め全員が自宅に帰った。
日が昇ったところで起こされた。
6時前だったが前日に知らされていたので全員が夜明けとともに帰宅。
もちろん鬼の襲撃に備えてだ。
警備の警官の数も多かった。
コードアマテラスの発動によって警察に事態が共有できているようだった。
両親は家にそのまま留まることになり、
門田 炭勝
要
吾妻 燈
善一
の四名は学校に登校し、本日付で転校する事が発表された。
警察が介入していることもあり手続きも速やかに行われた。
ただ一般人の余計な混乱を避けるために学校内の警備は行われず
学校を中心にかなり広範囲にに警備網が敷かれた。
とにかく鬼の情報がない警察は些細な情報も欲しかったのだ。
四人が学校に行っている間に彼らの自宅では引っ越しが済まされていた。
引っ越し先は彼らにも親にも知らされていない。
分かっていることは四人は別々に迎えが行くということだ。
四人集まれば格好の的になる。
その上敵の本命がわからない。
こちらには敵の影も見えていないのだ
人数をできるだけ割き情報を集めたい。
そう説明され四人は学校に行きそれぞれに急な別れを告げた。
理由は警察が用意してくれた。
炭勝に至っては運動能力が高いので海外留学になっている。
このように両親と離れて暮らし、学校が変わることに違和感のない様にした。
こうして準備が整い下校することになった。
差し当たり日が出ているうちは襲撃されることはないのですぐに自宅に戻るように指示されていた。
ただ炭勝以外の三人は密かに向かった警察の護衛とともに車で家まで送り届けていた。
要のところには藤川 真実
善一のところには藤川 玄人
そして燈のところには彼らの知らない女性が来ていた。
女性ゆえの配慮なのだろう。
だが炭勝は電話で歩いて帰るように指示されていた。
全員別々に帰る以外知らされておらず、
自分以外がどうやって帰っているか知らないのだ。
こうして各々家に向かう。
しばらく帰れなくなるのだ。
思うことも多々ある。
そう思い家路を急ぐ炭勝のもとに人影が接近していた。