ここにある【んほぉぉぉぉボタン】を押すと女騎士が「んほぉぉぉぉ!!!!」と鳴きます
閃いた時は面白かったんですよ。
真面目な小説の最中に女騎士ボタンで茶々を入れて滅茶苦茶にするのはどうだろうかって……。
でもね、いざ出来上がるとそもそもが真面目な小説でもないし、ただの意味不明な物が出来ただけだったんだ。
なら何故投稿したのかって?
…………他の話が思い付かなかったからさ
「俺がホモじゃなかったらお前死んでたぞ?」
膝を着きフラつく俺の傍らに、額を撃ち抜かれ絶命したメイジウィザードが倒れている。
駆け出し冒険者の俺は、初めて相対する魔道士の類に手も足も出ず危うく死にかけ、偶然通りかかった熟練冒険者に助けられた始末だ。
(クソッ……! 俺はなんて弱いんだ!!)
己の無力さを嘆き、落とした剣と共に怒りを鞘に収める。俺を助けた男は、俺を値踏みするかのようにジロジロと俺を見ていた。
「良かったら剣を教えてやろうか?」
明らかな上から目線の発言にカチンと来なかった訳ではないが、俺を助けた恩人であることに変わりは無い。俺はとうに鞘に収めた筈の怒りに再度蓋をし、深く頭を下げた。
「先ずは助けて頂きましてありがとうございます。しかし私は誰に師事するでも無く我が剣の道を歩みたいのです……」
「ウルセー! バーカ!! 死ね!!」
──ガバッ!
「うわぁ!…………あー……夢か」
布団から跳ね起き辺りを見渡すが、そこにあるのはいつもの自室であった。時刻は夜の二時。
「何だか人に話すのを躊躇うくらい酷い夢を見た気がする……」
一度トイレへ行き、頭を少し覚ます。部屋に戻りスマホを見るとSNSの着信がなんと57件も着ていた。
『今日はありがとね』
『楽しかったよ♡』
『プレゼントもありがとう♡』
『また遊ぼうね♪』
『次会えるのはいつかな?』
『早く会いたいな』
『もう待てないよ……』
『お返事まだかなぁ(*^_^*)』
『おーい。起きてるぅ?』
『起きてますかー?』
そんな感じの短いメッセージが最後まで続いていた。
(……俺、彼女居たっけ?)
間違い電話じゃあるまいし、このご姿勢メッセージの送り先をこんなにも間違う事なんかあるわけが「んほぉぉぉぉ!!!!」て、このメッセージの内容に心当たりが一切無い。つまり…………
(え? これも……夢?)
俺は下半身に妙な違和感を覚えた。手を宛がうと、そこには先程射出したばかりのオシッ「んほぉぉぉぉ!!!!」ボンがビチャビチャに濡れているではな「んほぉぉぉぉ!!!!」
──ガバッ!
「ファッ!?……ゆ、夢か…………」
慌てて布団を捲るが時既に遅し。マイズボンは黄金水で浄められており、衣装チェンジを余儀なくされた……。
「替えのズボンは確か…………」
タンスの引き出しを乱雑に開ける。普段は二着を交互に着ているからタンスを探ることなど殆どしない。
そしてズボンを見つけた瞬間…………タンスの隅に珍妙な小人がコッチに向かって弓を引いているのが目に留まった!
「!?」
「…………」
──バシュッ!
その矢が放たれた瞬間俺は目を「んほぉぉぉぉ!!!!」たが、痛くも「んほぉぉぉぉ!!!!」「んほぉぉぉぉ!!!!」「んほぉぉぉぉ!!!!」れた!!
「お前、俺がホモじゃなかったら死んでたぞ?」
夢に現れ「んほぉぉぉぉ!!!!」サンが現実に現れ、俺は思わず京都土産の木刀で後ろから殴り倒してしまった。
「もしもし、警察「んほぉぉぉぉ!!!!」「んほぉぉぉぉ!!!!」」
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「!?」
「お前は俺の世界へ連れて行く……!!」
「うわーーーー!!!!」
こうして俺は見知らぬ世界へと連行された…………
読んで頂きましてありがとうございました!!
_(´ཀ`」 ∠)_