王都
久しぶりです。
忘れられてそうですが、ボチボチ書きます。
ルーフェルとミエニの二人は王都についた。しかし、王都にいつもの活気はなく、ゴーストタウンの様な静けさで満ちていた。いつもは商品を売る人たちの声で溢れている市場も、デートの待ち合わせ場所として人気で、恋人を待っている人が平日、週末を問わず大勢いる中央広場も、美味しい食べ物屋が集まっている一角も、何処を見ても人はいなかった。
「こんな風になるまで、誰も気づかなかたのか」
「この国の王はそれほど鈍くはないですよ。前だって誰も気付いていなかった王都周辺の異常に、いち早く気付いてわたしたちに救援を要請したじゃないですか。」
「確かにそんなこともあったな。あの時はついてすぐ魔物の大軍が現れたんだったか。」
「そうですよ。あれは救援要請が遅れていたら、王都はありませんでした。」
「じゃあ、こんな風になるまで放置していたとは思えないか。何が起こったんだ」
「わかりません。でもこれをみてください」
そう言ってミニエは索敵魔法をルーフェルに見せた。
「ほらここに、大きな反応があります。」
「確かに、それがあるのは王城のところか」
「そうですね。しかし、この反応はなんでしょう。」
「いつもの反応じゃないのか」
「はい、反応の強さが安定しません。いつもだと、反応を示す光点はその物体の魔力量で輝く強さが変わります。しかしこの物体は強弱を繰り返しています。」
「とりあえず、確認に行くか。情報を得るのも大切だからな」
「そうですね、行きましょうか。」
そういうミニエの目に写る、索敵魔法に示された光点。
それはまるで何かの鼓動のように怪しく明滅を繰り返している。
もしかしたら、これまでの話を書き直すかもです。