表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で彼女と再会しました  作者: 如月 黒
序章
1/7

未来

初投稿です。

これは序章みたいなものなので短くなっています。

次回からは2000字ぐらいにはなると思います。

10/5に大きく書き直しました。

 

「やっとここまできた」

 部屋に立っている青年はこれまでの苦行を思い出してそう呟いた。

 部屋の外には満月が浮かんでいる。窓を通ってその光が差し込んできて青年とその床を照らしていた。

 月明かりのおかげで見えている床には線で描かれた複雑な魔法陣が描かれていた。

 それは無秩序にでなく、電気回路のように一定の法則に従って描かれていた。

 その魔法陣を他の人が見たら困惑するに違いない。

 その大きさは、平均的な魔法陣の直径が20セルなのに対してこれはその50倍の1000セルつまり10メルもあった。

 魔法陣の大きさと起こす現象の大きさ、使用魔力の量は比例している。よって大きさが50倍なら起こる現象も50倍となる。

 多くの人が思い浮かべる大きい魔法陣といえば転移魔法陣だがそれでも2メルほどあればどこにでもいける。また、それには魔力を供給する人が5人は必要になる。それの5倍もあるのだ。攻撃に用いたら都市を一つ消し飛ばす威力はあるだろう。

 しかし、それを構築するのは並大抵ことでは出来ない。なぜなら、平均的な20セルほどの魔法陣を構築する事が出来たら魔術師を名乗ることができる。この魔法陣はそれの50倍の大きさがあるのだ。それを破綻しないように構築することは世界最高と言われる人ぐらいしかできない。

 そして、構築できたとしても意味がない。ただ構築するだけでは、ただの幾何学模様となってしまう。それに魔力を込めなければならない。しかし、本当にそんなことができるのだろうか?

なぜなら、大きさは転移魔法陣の5倍なのだ。単純に考えても5倍の魔力が必要となる。

 通常なら、25人ほどの魔術師で魔力を供給しようとする。だが、魔法陣の近くには彼一人しかいなかった。1人で起動させるつもりのなのだろうか。

 突然、


「******」


 彼が息を吸い込み、不思議な言葉を呟いた。

 すると、陣がだんだん光り輝き、その輝きが増すほど周りの空気も震え、天井からはホコリなどがパラパラと落ちてくる。

 陣の上には、光でできた透明な層が何層も現れた。それが回転しながら下から上へ何枚も動いている。そして、ある一定の高さまでいくと溶けるように消えていく。

 数回目で、それは光で薄い人の形を作り始めた。その様子はまるで3Dスキャンのようだった。

 層が下から上に動くたびにその形は鮮明になっていく。

 ピントが会ったように一層鮮明な形になると、光の層が消えそれとともに振動がピタリと止んだ。

 そして最後の一押しという風に爆発的な光を放つと

       -リン-

という済んだ音が鳴を鳴らして徐々に光はおさまっていく。

恐る恐る目を開き彼は魔法陣の中央を見た。そこにはある少女がいた。


 その人物は、喚んだ本人である彼にとっても予想外の人物だった。

 彼もその魔法陣の詳しい性能を知らされていなかったため、現れたその人物にとても驚いたのだ。

 彼が最もともにいたい、守りたいと思っている人物をこの場に呼び出す魔法陣としか聞かされていなかった。さらに、それが彼にとっていちばん幸せな事だからだと。

 現れた彼女はこの世界の住人ではなかった。彼が前生きていた世界の、彼にとって大切な人物。少し高めの身長、肩ぐらいまである綺麗な黒髪、そしてつり目がちな目の中に灯る優しさの光。彼にとって16年ぶりの再会となるが、その姿は最後に会った時と少しも変わっていなかった。

 魔法陣は世界を超えて彼女を連れてきたのだった。

 懐かしい彼女の姿に彼は思わず、

「***」

 と呟いてしまった。

 彼の容姿は前世とは大きく異なっている。そのため、彼女にとっては初対面の人物になる。

 初めて会う人に名前を呼ばれ、こちらを見た彼女は一瞬怯えたような表情をした。

 しかし、その表情は、彼の姿をよく見ると変わっていき

「**」

 と、彼女が呟いた言葉に今度は彼が驚かされることになった。その反応で何かを確信したのかさらに彼女ははにかみながら……



初めての投稿で読みづらい文だと思いますがよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ