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第六話

今年も後数日!

皆さんは、どうお過ごしですか?

自分は、もちろん小説を書いて過ごそうと思います!


ちなみに、新作をすでに考えていたり。おそらく年末か年始に投稿できるかと思います。

「それで、敵は今どこに?」


 現在作戦会議のようなものを開いている。

 ことの始まりは、このルヴィア城に謎の軍団が攻め入ろうとしていた報告からだった。

 数は、軽く二千は越えているという話だ。すぐに、ルヴィアはマエリナとメイド達にに戦闘の準備を命じて、俺を含め、今この城に来ているエルジェ、レリル、クロ、キースを集め、今に至る。


「ルヴィア城からそう遠くない崖の上に堂々と立っているわ。何を考えているのかしら」

「俺は正面から挑むぞ! って意思表示じゃないのか?」

「そうなんでしょうか? もっと他の理由があるかもしれませんよ?」

「ただ単に、数で攻めれば何も怖くない! って思っているんじゃない?」

「わたしも、そう思う」


 とても緊張感のない作戦会議が続く。なぜだろう、このメンバーなら怖いものがないように思えるのだが。今までが今までだけに、なんかこう負けねえぞ! という絶対勝利の光景が頭にイメージとして浮かんでくるんだ。


 魔王四人と天使、精霊王。

 ……どう考えても、すごいメンバーだな。

 そもそも、この世界の四大魔王が勢揃い。おまけの、相手が魔の一族ならば、天使であるエルジェが最大の要となる。そして、レリルもそうだ。四属性の精霊の王ということだけあって、技のレパートリーが豊富。状況の応じて、サポートも攻撃もできる。

 それに、後は……よし。


「クロ」

「なに?」

「ちょっとお前にやってほしいことがあるんだ」

「やってほしいこと?」


 そう、クロにしかできないこと。


「キースと一緒に頼む」

「俺と一緒にか?」

「ああ。圧倒的な戦いというものを奴らに見せ付けやるんだよ」


 俺は、応接間で怪しくにやっと微笑んだ。




・・・・・




 ルヴィア城を出ると、謎の軍団が目視できた。

 確かに、どこに隠れるでもなく仁王立ちをしている。先頭に、三人のリーダー的な存在が目立ち、背後にはずっと後ろまで続く部下達。

 それに対して、俺達は俺、ルヴィア、エルジェ、レリルの四人だけ。

 それを見た謎の軍団は、先に声をあげる。


「なんだ貴様ら! たった四人だと! 我らをなめているのか!!」


 まあ、当然の反応であろう。あっちは総勢でかかってきているというのに、こっちは対して四人。

 明らかに、なめているとしか思えない。


「別になめちゃいないぞ? 俺達は大真面目。全力でお前達を倒すつもりだ」

「そうだ! そうだ!!」

「世界を苦しめるあなた方を許しはしません!」

「おいたが過ぎる悪い子は、お姉さんがお仕置きしてあげなくちゃね~」


 さっそく戦闘をしようと俺は【紅魔の鎧脚】を装着し、構える。

 すると、真ん中のローブを羽織っていた者が一歩前に出てきた。


「くっくっく。これはまたずいぶんと懐かしいものを目の当たりにしたものだ」

「どういう意味だ?」

「主! あの者を知っておられるのですか!?」


 主? てことは、あの時の親玉か。 

 まあ確かに、ずいぶんと偉そうな感じするもんなぁ。


「貴様。もしや……魔王ゼルファスなのか?」

「正確には、俺はゼルファスじゃない。俺はゼルファスと融合した人間だ。今は、ゼルファスの力を授かっているだけにすぎない」

「ほう。ゼルファスと融合? ……なるほど。そういうことだったか!」


 一人で、納得している様子。

 なんなんだ? あいつは。そんな会話をしていると、エルジェが俺の裾をくいくい引っ張ってくる。


「どうした?」

「あの人、霊児の知り合いなの?」

「私も気になります」

「知らねえ。そもそも相手は敵だぞ? 知り合いなわけないだろう」


 あんな一人で、納得して高笑いしている変な奴は俺の記憶……いや、ゼルファスの記憶にもない。

 というか、ローブで素顔すら見えないから誰なのかがわからない。

 ローブの男は、高笑いを止めて、こちらを向く。


「確かに、そうだな。ゼルファスは”この手で殺した”はずだからな。生きているのがおかしいというものだ」

「おい、それはどういう意味だ?」

「ふっ。こういうことだ!!!」


 ずばっと、羽織っていたローブを勢い良く剥ぎ取り、その素顔を見せた。

 ……なるほどな。そういうことだったのか。俺は男の素顔を見てすぐに理解した。どうして、あいつがゼルファスをこの手で殺したなどと言ったのか。


「お前だったのか。元ゼルファスの部下フォルガデ!」

「そうだ! 我が名はフォルガデ! 元魔王ゼルファスに仕えていた者なり! あまりにも弱く、平和主義者な主に愛想を尽かし、暗殺をしたフォルガデ様だ!!」


 現れたのは、元ゼルファスの部下であったフォルガデだった。

 そう俺の記憶にもある。

 ゼルファスを闇討ちした張本人だ。その後の行方はまったくわからなかったが。まさか、敵同士としてこんな再会をすることになるとはな。


 漆黒に染まった髪の毛は簡単に束ねられていて、身の纏っている甲冑は骸骨騎士をイメージさせるようなデザインをしている。

 まさか、あのフォルガデがなぁ。


「あらあら? フォルガデだったの。随分と出世したようね」

「そうだとも! 今では、魔王をも越える力を俺は持っているのだ! ルヴィアよ!!」

「魔王を越える力? 何を言っているんだ、お前」

「わからぬようだな。まあいい。俺の力が加わらなくともこの圧倒的な戦力差で、貴様らは終わりなのだからな!!」


 と、背後に待機している二万は越えるであろう部下達を見せ付ける。

 まあ確かに、圧倒されるわな。


「圧倒的な戦力? どこがだ?」

「なに?」

「フォルガデ。あなたはこう言っているのね? 数ではこっちが有利。だから、負けないと」

「数だけではない! 性能でもこっちが有利なのだ!!」

「性能でもねえ。あなた、こっちには私が居ることを忘れていないかしら?」


 ルヴィアは【アシュレイ】を抜き放ち、フォルガデを威圧する。

 おいおい、それを近くで抜くのは止めてくれ。寒いからさ。


「忘れてなどいない。だが、今となっては貴様などなんとの脅威でもないのだ!!」

「あら? 言ってくれるじゃない」

「フォルガデ! お前にひとつ良いことを教えてやる!」

「いいことだと?」

「そうだ! 今世の中、戦いの勝敗を決するのは……絆だ!!」


 瞬間。

 俺の背後の空間が歪んだ。すると、そこからは先ほどから姿が見えなかったクロとキースが登場。 

 ゆっくりと、俺達の傍に歩み寄り笑う。


「霊児よ、準備は整ったぞ?」

「準備をしてきた」


 それを聞いた俺は、笑みを浮かべる。


「ほう、四大魔王が揃ったか。だが、その程度で我らに勝てるとでも思っているのか!」

「これだけじゃないんだなぁ、それが」

「クローナ軍。前へ」

《おおおおおお!!!》

「なに!?」


 まだ残っていた空間の歪みより歓声を上げて出てきたのは、クロの部下達だった。

 そしてキースも続き、手を突き出す。


「キース軍! 前に出ろ!!」

《おおおおおおおおお!!!》


 さらに、キースの部下達が現れる。

 そして最後に。


「ルヴィア軍! 前に!!」

《おおおおおおお!!!》


 ルヴィア城より、メイド達が武器を取り現れた。

 その数は、相手の二万の数を越えているだろう。

 魔王の下に集まった忠実なる部下達。俺は、クロに空間魔法を使うことで、キースと一緒に城から戦いに向けて戦力を集めてもらっていたのだ。

 クロにしかできないこと。そして、絆があってこそ集まることができる。


「くっ! まさか、ここまでの戦力を!」

「怯むな!」

「主!?」

「こちらよりも少し多いだけだ!! 俺の力があれば恐れることなどなにもない!」


 そう言いつつも、若干焦っているなフォルガデ。

 そんじゃまあ、後は一押し。


「【熱血武装】!!」


 己の魂を燃やし、紅蓮の武装を纏って先頭に立つ。


「さあ! 始めようぜ! フォルガデ!! お前の野望も俺が……いや! 俺達が打ち砕いてやる!!」

「こしゃくな!! 全軍! 突撃準備!! 奴らを八つ裂きにするのだ!!!」

《おおおおおお!!!》

「どうやら、奴らはやる気のようだな」

「私は、いつでもやる気満々なんだけれども?」

「ルヴィア。完全に、昔に戻ってきてる」

「よーし! 悪い奴らなんて蹴散らしてやる!!」

「世界をあんな人達には汚させはしません!」

「よっしゃあ!! 行くぞ! お前ら!!」


 戦いの火蓋は切って落とされた。

 世界を守るために。

 そして、ゼルファスの仇をを取るために!

つい最近投稿した感覚ですが、一ヶ月は経っていたんですね……早いものです。

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