第2話
…悲惨だ。
こんな動物園みたいなクラスに1人、放り込まれて…
わたしは、生きて帰れるのだろうか??
と、本気で思ってしまったほどだ。
わたしの目の前をボールが飛んでいく。
トランプをしている生徒もいる。
髪の毛が茶色い生徒も3,4人。
ここはドラマの世界か?…
まだ、可愛いもんなのだろうか…?
文和中には、こういう生徒は1人もいなかった。
わたしは、ボールを投げて遊んでいる男子生徒の近くにいた男の子に
「なんで、こんなに荒れてるんだ…??」
と、つい聴いてしまった。
でも、その男の子は
「先生が嫌いだからじゃない?」
と、それだけいうと、カバンを持って廊下へ出ていってしまった。
…なんて大人っぽいんだ。
関心している場合じゃなかった…。
このクラスなんか、あったのか?
私は、ボールで遊んでいる少年に
「教室でボールを投げるなー…」
そういうと、
ボールを投げていた少年二人は
「いたんだ。」みたいな顔をして、
「あれ?お前、7組担任の先公??…かわいそうに〜」
そういうと、他のことをしていた7組の生徒達がこっちを見てかすかに笑った。
私は、ここで覚悟した。
……こいつらまともじゃない。
でも、俺はこいつらから逃げたりしない。
教師の役目を最後まで全うする。
…多分こういう教師は、熱くてウザがられる。
それでも、真っ正面からぶつかる
とわたしはこころに誓っていた。最後まで、真っ正面からぶつかっていく。
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