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荒沢さんは異世界でも逞しく生きて行く  作者: 灰色 人生
第一章 初めての異世界
2/17

〈2〉荒沢さん異世界で初めての街アドベンチャーへ

 翌朝


 朝日が昇る時間帯に起きた荒沢さんは土魔法を使い長方形の穴を掘り壁をコーティングして硬くしそこに水を入れて火魔法で水を温めて簡易の風呂を作り早速中へと入る。



「ふぅ〜生き返る」と風呂をエンジョイしていると湖の中からラクスがやって来た。



「おはようマスター」



「ん?ああラクスか何の用だ?」と荒沢さんは風呂の中でもかっこいいポーズを忘れずにして聞く。


「別に用ってわけじゃないけど何か気持ち良さそうな声を挙げてどうしたの?」と顎下に人差し指を当てコテンと首を傾げるラクスに「これは風呂って言ってな。俺の住んでいた場所では毎日皆が入って身体を清めてたんだよ」と簡単に説明する。


「なら私も入って見たいわ」


「でもラクスは水の上位精霊で水で出来ていて実体はないだろ?」とラクスの全身を見る。



 ラクスの身体は水で構成されている為に入っても意味がないように思えた。



「任せて……それ!」とラクスが何やら身体に力を込めるて水で構成されている体が徐々に人間らしくなり見た目は人間の20代前半の美女の姿へと変わった。


 髪と瞳は水色だがそれ以外は普通の人族と同じ肌色だ。


「ねっ!凄いでしょ!こうして変化出来るのは上位精霊の中でも一握りの精霊だけなんだからね」と上機嫌に告げる。


 荒沢さんはそんなラクスを凝視していた何故ならラクスは何も来ていないのだから。


(ほう、中々の出来栄えではないか。ラクスも俺のハーレム要員になる資格は十分あるな。すこしバカっぽいけどそこは我慢だな)とラクスの株が荒沢さんの中で急浮上中だ。



「ならば入るが良い」荒沢さんが作った風呂は大きくゆうに3人は入れるほどだ。



 ラクスは恐る恐る片足のつま先から風呂の中へと入って行く。


「くぅ〜気持ちいいわね」とラクスの大きな胸が風呂の中では浮力を得てプカ〜と浮かんでいた。


「ふっ、だろ?」と荒沢さんは自慢げだ。



 その後10分ほど使った後は風呂から出て荒沢さんはタオルをイメージして出現させてそれを見たラクスは「凄いわ!マスターのそれってどうやってるの!?初めて見たわ!」と興奮気味にどうやってタオルを出したのか聞いて来たので偶々あった木の切り株に片足を乗せて「ふっ、これはなイメージをして魔力で具現化させているのさ」とキラーンと白い歯を見せる。


「凄いわ!流石は私のマスターだわ!」とラクスは嬉しそうに荒沢さんの周りを飛び回る。


 いつの間にか元の姿へと戻っており若干荒沢さんは気落ちしていたがそこは会社時代に培った精神力で表には出さず澄まし顔だ。



 その後は荒沢さんはラクスの力を借りながら2週間の時間をかけて深い嘆きの森で自身の力の把握とコントロールに力を費やした。




 修業中荒沢さんは今の俺ってかっこよくね。と思ったがアピールすべき女性達が居なくて少し凹んだのはここだけの話だ。



 そして2週間後前よりも一層逞しくなった荒沢さんは深い嘆きの森の外に居た。



 服装はこの深い嘆きの森で出会った魔物を倒してアイテム化して手に入れた魔法付与された防具だ。


 カッコよさげな黒竜の鎧に不死王のマント、精霊王の剣に堕天使の盾を装備した荒沢さんはこの上なくテンションが上がっていた。



 そして新たな仲間としてラクスの上位存在である精霊王を仲間にした。




 見た目が女のまさに女王だったので安直にクイーンと名付けた。


 クイーンは今は剣になり荒沢さんの腰に差している。



 意気揚々と荒沢さんは「よし!ラクス近くの街は何処だ?」と聞くと「はいマスター。ここから一番近い街は冒険者の街アドベンチャーよ。このまま真っ直ぐ人の足で二日ほど行った所にあるわよ」とラクスが言う。





 荒沢さんは浮遊魔法を使いカッコ良く飛び立ち幻惑魔法で周りに黒い靄を出現させ大物感を醸し出す。



 因み荒沢さんの現在のステータスは以下の通りだ。


 ◆


【 名 前 】荒沢 只人

【 種 族 】人族

【 レベル 】467

【 年 齢 】27

【 体 力 】8.4672error

【 魔 力 】7.4416error

【 攻撃力 】9.4651error

【 防御力 】7.5643error

【 俊敏性 】1.564error

【 知 力 】2.4511error

【 器 用 】3.4641error

【 精神力 】6.4514error

【 運 】error


【 スキル 】

 四元素魔法

 模倣魔法

 創造魔法

 鑑定

 状態異常無効化

 索敵

 気配察知

 隠密


【 加護 】

 水の上位精霊の加護

 火の精霊王の加護


【 称号 】

 巻き込まれた異世界人

 神喰らい

 湖の乙女の契約者

 超越者

 竜殺し

 不死殺し

 火の精霊王の契約者

 堕天使殺し


【 装備 】

 黒竜の鎧・不死王のマント・火の精霊王の剣

 堕天使の盾


【 所持金 】

 50,462G

 45,136S

 251C





 お金は倒した魔物の中に金銀財宝の収集癖がある魔物の住処から手に入れた物だ。



 上空100m程まで上がると徐に腕を組み「世界が俺を待ってるぜ!!」と一度は言って見たかったセリフを言い声高らかに笑った。


 それを見たラクスは「か、カッコいいわ」と呟いていた。この2週間の間にしっかりと荒沢さんに毒されて居た。


 流石は我らの荒沢さん人外の精霊にまで魅了する力は底知れないぞ!



 荒沢さんは浮遊魔法で一気に冒険者の街アドベンチャーに飛んで行く。その後ろをラクスが水の球体状になり追随する。



 かなりのスピードを出して飛んだので僅か15分で冒険者の街アドベンチャーの近くに到着した。



「あれが冒険者の街アドベンチャーかラクス?」


「ええ、そうよマスター。あれが冒険者の街アドベンチャーよ」



「ならばそろそろ風魔法で声を変えるか」と言いボイスチェンジャーの魔法を使う。


 そしてフルフェイスの兜を被り正体を隠す。


 何故こんな事をするのかそれは正体不明の方がミステリアスでカッコいいからと言うそれだけの理由だ。



 だがそれこそが何よりも重要だと荒沢さんは本気で思って居る。


 異世界に来て心の枷が外れた荒沢さんは抑えてた厨二魂を燃え上がらせているのだ!




 さて、先ずは街に入るまでに鉄板のイベント魔物に誰かが襲われておりそれを颯爽と駆け寄った主人公が倒す例のイベントをこなさなければと周囲を意気込んで探す事一時間。



「ラクス。この街はこの国の辺境の最前線なんだよな?」と疲れ切った声でラクス確認を取る。


「ええ、その筈よ」と腰に手を当て自信満々に答えるラクス。


 一応クイーンにも確認したが「その通りですわマスター」と念話で返事が来た。



「まあ、良いか!よし!では街へと行くぞ!」と気持ちを瞬時に切り替えてアドベンチャーの街の近くにある丘に降りて歩いて向かう事にした。


「ラクスはその姿を何か目立たない物に変えてくれ(俺が目立たなくなるだろうが!)」と言うと「わかったわよマスター」と言い水色のペンダントに変化したのでそれを首から下げて街へと向かう。



 そう言えばクイーンに聞いたが精霊には各属性毎に階位があり以下の様に分かれているそうだ。


 精霊帝(各属性)

 ↓

 精霊王

 ↓

 大精霊

 ↓

 上位精霊

 ↓

 中位精霊

 ↓

 下位精霊


 クイーンは精霊王でラクスは上位精霊に分類されている。


 優秀な精霊使いで中位精霊と契約出来ているかどうかで上位精霊と契約しているものはごく僅かであり精霊王となるとここ数百年はされた事がなく古代の勇者と契約したその一度限りらしく荒沢さんは何と二人目らしい。


 精霊王の上である精霊帝に限れば一度も契約も人と契約をした事がないそうだ。




 □ □ □ □ □




 アドベンチャーの街へと近付いて行くが深い嘆きの森方面は村がなく冒険者が依頼で出入りするだけなので人通りが少なく道も何人もの冒険者が通って出来た獣道よりも多少はマシ程度でしかない為に歩き難くはあったが此方に来てから疲れ知らずのチートボディへと変貌を遂げたので難無く街門へと辿り着いた。



 門の前には警備兵が居り簡易の鎧を着込み出入りをチェックしていた。



 荒沢さんも身長180半ばと大きい方なのに門を守る警備兵のうち一人はその荒沢さんよりも頭一つ半程大きい2メートルぐらいの身長の持ち主が此方に気付き鋭い眼光を向けて来る。



 内心逃げ出したくなったが流石は荒沢さん現在はミステリアスな役を演じているのでその事を表には一切出さす役になりきる。


 流石は自称ハリウッドスターになれる才覚の持ち主と思って居る事だけはある。



「止まれ!冒険者か?まあ良い身分証明書を提出して貰う!」と見た目通りの大声で指示を出すゴリ男(荒沢さん命名)に荒沢さんは「身分を表す物は生憎と持ち合わせてはおらん!」と堂々と腕を組み宣言する。


 流石は荒沢さんかっこいい!



「ならば入街税として銀貨2枚徴収する」とゴリ男の横にいるヒョロッとしたヒョロ男(荒沢さん命名)に言われて大人しく銀貨2枚を出す。



「身分証明書は早めに作った方が良いぞ。作れば後は一々この領では入街税は取られないからな。他の領は取るところと取らないところがあって何とも言えないが、身分を証明する物はあって困らないからな」とヒョロ男は親切に説明してくれた。



「ふむ。ならば冒険者にでもなるので場所を教えてくれ」



「冒険者組合ならこの先の大通りを右折してすぐにあるデッケェ建物だ!目印は剣と翼が描かれている看板だ!」と一々大声でしか話せないのかゴリ男!オレ様の鼓膜を破壊するつもりか!と睨むがフルフェイスの兜の為に気付かないゴリ野郎。



「感謝する」とだけ告げて大物感を出しながらゆっくりと歩を進めてアドベンチャーの街へと入って行く。

変なテンションで書き始めたこの作品。


冷静になれば何書いてるんだ!?と吃驚しながら書いてます笑

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