グッバイ、クドリャフカ(詩)【200文字】
グッバイ、クドリャフカ
僅かな食料は餞別か
君はまだ知らない、無邪気なその顔は何も知らない
グッバイ、クドリャフカ
ハッチを閉めるとき君は笑っていた、目頭が熱くなる
もうお別れだよ
君の瞳には僕はどう映っていたか
笑っていられたかな
グッバイ、クドリャフカ
スプートニク二号は真っ直ぐと発射されたよ
なあクドリャフカ、巻き毛の可愛い君よ
恨まないでくれ
宇宙の何処かで君の遠吠えが聴こえた
ゴメン
ゴメン
グッバイ……クドリャフカ