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心の闇

作者: 白萩アキラ

学校では友達に話を合わせて笑顔を作ってるんだ

そんなに聞きたいわけでもない話に興味のあるふりをするんだ

彼らは僕が話してる時は何を考えているんだろう

僕と同じようなことを考えているのかな


孤独だ


学校から早く帰れば家には誰もいない

お腹が空いたからカップラーメンでも食べようかとヤカンに火をかけたんだ

暇だから何かを見ようとテレビをつけたんだ

画面の奥で笑ってる人達を僕はぼーっとしながら眺めてるんだ


孤独だ


僕だけなのかな

こんなふうに考えるのは

僕だけなのかな

みんなは感じないのかな

この淋しさを


夜中に突然目が覚めることがあるんだ

真っ暗な中にいると何故か自分の命が存在が不安定に感じるんだ

そして死ぬことについて考えはじめるんだ

僕は布団にもぐってがたがたと震えてるんだ


怖いんだ


外に出ればそれはつねに隣り合わせなんだ

横断歩道を渡っていたらいきなり凄い速さで車が曲がってきたんだ

ぶつかりはしなかったんだ間一髪だったんだ

もしも後少しタイミングがずれていたなら


怖いんだ


僕だけなのかな

こんなふうに考えるのは

僕だけなのかな

みんなは感じないのかな

この恐怖を


僕の心の闇は広がっていくばかりなんだ

この淋しさをどうすれば良いのかわからない

この恐怖をどうすれば良いのかわからない

それでも僕は生きて行かなくてはならないんだ

この闇と付き合いながら

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― 新着の感想 ―
[一言] 私にもたくさんの孤独の日々がありました。何歳になっても人は誰もみんなあなたと同じだと思います。決して孤独から解放されることはないと思います。けれども孤独はその人に深い感受性、思考力、優しさ、…
[一言] はじめまして、深夜です。 途中に挟まれる『孤独だ』と『怖いんだ』がいいですね。淡々とした中にもリズムを作っている気がします。 描いている感情にも共感を覚えました。それを表現するための場面の…
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