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Ⅱ-②

 橘会の仕事を手伝いはじめて一週間、なんっっとか慣れてきた。長かった…一週間てあんなに長いんだなって実感した、本当に。時間て大切なんだって身にしみたよ。

「くぅー」

 とりあえず言われた仕事は全部おわった。仕事が遅いのか早いのかは全く持って分からないけど、とくに何も言われなかったから良しとする。

「お疲れさまです」

「あれ一ノ瀬くん?今日はこっちだったんですね」

「ええ、仕事が残っていましたので」

 一ノ瀬くんは、剣道部に所属していて、ホープらしい。穏やかな見た目からは全く想像がつかないなぁ。

 ん?なにやら苦笑、のようなものが浮かんでるけど。

「どうかしましたか?」

「せっかく同い年なんですし、タメ口でお願いします。あぁ僕のは癖なので気にしないで下さい」

「あ、そだね。ごめんごめん」

 確かに、一年同士だしね。気を使うこともないか。

「ぶっ」

「ん?」

「いや、なかなかいないんですよ。そんなに直ぐに切り替えられる方…く、ふふふ、はは」

 なにやらツボに入ったらしい。肩まで震わして笑ってら。しかし、今時こんなに爆笑する姿もみないよなぁ。

「ああ、久しぶりにこんなに笑いました…」

「そりゃ良かったね」

 まぁ笑わずに生きるよりは楽しく生きた方がいいよね。

「ふ、山本さんて…なかなか、」

「おい」

「はい?」

 おっとー気がつかなかった。会長殿もおられたのであった。

「その印刷物、さっさと各部に配ってこい。今日活動していない部は後日で構わん」

 げ、それってその他は今日中ってことだよね。まじかー。うちの学校、大なり小なりあって部の数かなりあるんだよね…。あぁ無言の圧力。やるしかないか…。

「山本さん?僕も手伝いましょうか」

「え、ほんと?助か」

「一ノ瀬、お前はこっちの仕事を頼む」

「…分かりました」

 ああ魔王様、だわ。そんなに申し訳なさそうな顔をしなくてもいいんだよ、一ノ瀬くん…。気持ちだけいただいておくよ。

「では行って参ります」

 うっし、ちゃっちゃか済ませますかね。




◆◆◆◆




 まずは屋外の部活からいこうかな。えーとバスケ部か。

 よかった。試合中なら出直そうかと思ったけど自主トレ中、かな。

「すいませーん!生徒会です。部長か副部長はおられますか?」

「あ、俺だけど」

「どうも。こちらの資料を次の集まりまでに読んでおいてください」

「ああ分かった。てか君、」

 ですよねー、やっぱり気になりますよね。

「しばらく生徒会のお手伝いをすることになった者です」

 ちょっと嫌な視線だな。名前は名乗るのやーめた。

「ふうん」

「では練習中失礼しました」

 てか他の部員もこっち見てる?なんで!練習しなよっ!うー…なんかヤな感じ。さっさと次にいこう!





「つっかれたー…」

 えぇ全部の部活同好会回りましたともっ。あとは今日活動してないとこを戻ったらリストアップして本日の業務は終了、かな。

 にしても…行く所々で(男女問わず、だ)すごーく見られた。なかにはあからさまに敵意の目で見てくる人もいたし…。こんなに疲れたのはそのせいもあると思う。いやだなぁ…あんまり目立ちたくないのに。助っ人になることで多少は覚悟してたけど…予想以上だわ。

 これからのことを思って憂鬱になりながら、ふらふらと生徒会室に向かっているときだ。

 突然腕を引かれてどこかの空き教室に引っ張り込まれた。

「っな!?」

「お前だな。最近橘会に出入りしてる奴ってのは」

 一体なになになんなの!!

「少ぅし話させてもらおか…?」

 拒否権なしっ?目がギラギラしててキモい!コワいっ!


 てかもー私の平穏な高校生活返せー!!!!

 


次話はすこし早めに投稿出来るかなと思います。



呼んでくれているみなさまに感謝を。

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