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Ⅱ-①

遅くなりましてっ(>_<)




 私は昨日一通り自己紹介、メンバー紹介をし仕事の内容は明日に言われそのまま帰った。……………聞いておくべきだった!!少なくとも何が主な仕事になるのか、くらいは。


 そして今日、だ。



「予算委員会の記録、まとめておいてくれ。その後、部長達に配布。これは名簿だ」

「次の委員会会議のタイムテーブル(*1)作っておいてくれ。あぁ見本はこれだ」

「全校生徒分、教師分コピー」

「これに関する資料を過去5、いや10年分集めてグラフ化してくれ」




「リ、了解イタシマシタ」

 もう無理だ。やる前から無理とか正直言いたくないし、いやなんだけど……。


 言わせて。


 無理でしょ!!!!どー考えでも!!!!雑用、助っ人の域越えてるでしょ!!!!せいぜいコピーとかアンケートまとめとか片付けやら資料集めエトセトラだと思ってたよ!!!

「どうした。分からなければ聞け。期限はそれぞれ書いてある通りだ」

 多分固まってたからだろうね…魔王様(もうこう呼ぶこと本日決定)からの有り難いお言葉。

「はひ」

 さすが会長様魔王様、だ。二つ山を越えるくらいの要求だ。確かに、メンバー目当てできた子や生半可な自信できた子は、討ち死にだわ。

 とりあえず手を付けよう。付けなきゃ始まらない。えと締め切り見て優先順位を決めよう。ふむふむ。これとこれ、か。手を付けられるのはつけて、と。質問は聞く人ごとにわけて、と…。




「かおちゃん?残りは明日にしたら?」

「あ」

 あれ。もうそんな時間?かなり集中してたみたい。時計をみるともう3時間は経ってた。

「鈴木先輩。他の皆さんは?」

「あぁ部活とかクラスの用事とかで帰ったわ」

 き、気づかなかったー。どんだけだ私。まぁ本とか読むと周りの声とか聞こえなくなるしな。

「ていうか鈴木なんて他人行儀な呼び方やめて?」

「えと杏奈先輩、で良いですか?」

「!」

「ぐ」

「かっわいいわ!!!!!たまらないわねっ」

 く、くるしー!!てか胸ーあた当たってるっ………。

「あらっごめんなさいっ。大丈夫っ?」

「けほ…だいじょーぶです」

 てか三波といい、鈴きもとい杏奈先輩といい何食べたらあんなに大きく育つのか………。

「ふふふ」

「?」

 はて嬉しそうに笑うなぁ。その微笑みは春の風のようだけれども、少し淋しそう…?

「ありがとう。橘会にきてくれて」

「いえ、」

「あなたが初めてだわ。私たちを真正面から見てくれたの」

「え」

 そりゃ話をするときは顔を見るよね。

「ふふ、分からなくていいの。ただお礼が言いたかっただけ」

 何だろう、なにかしてあげなくちゃって思わせる表情だ。思わず抱きついてしまった。

「大丈夫ですっ。えーとまぁ最初はイヤイヤでしたけど引き受けたからにはきちんとやります。ですから安心してくださいっ」

 何してるのっ!?私っ!でもでもだって杏奈先輩あんなふうに淋しそうに笑うから…。

「……ありがとう」

 それで私たち二人はで顔を見合わせて、照れながらも笑いあった。






杏奈先輩みたいな女性は憧れです…

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