Ⅰ-③
なかなか生徒会までいきません(笑)
がんばります。
ふう、やっとお昼だ。さて、お弁当と筆記用具を持って図書室にいくか。
図書当番というのは、お昼休み時間の貸し出し担当のことだ。今週は私が担当する。準備で早めに行くから、お弁当を図書室で食べるんだ。
「お、山本!ちょうど良かった」
おや、この声は杉原先生かな。
「こんにちは」
「よ。今日の放課後、職員室寄ってくれないか?」
「はぁ、まぁ」
「あんま乗り気じゃないな。ん?かお、なんかあったか?」
「!」
「いててて!踏むな!地味にイタい!!」
「なんですか?杉原『先生』」
まったく、学校内では名前で呼ぶなというに!
「いいだろ?周りに人いないんだし。お前もいいんだぞ、おにーちゃん、て呼んでも」
「呼ぶか!!」
そう、この教師杉原信(教科は国語)はまごうことなき血のつながった兄なのだ。名字がちがうのは親が離婚して、別々に引き取られたから。
べつにね、別れたあとも連絡とったり会ったりしてたのよ。なのにこの兄貴、私がここの高校受けるって知ってたはずなのに、ここで教師でやってるなんて一言も言わなかったのよ!おかげで入学式の日思わず叫びそうになったわよ。
「照れんなって!じゃ放課後よろしくな〜」
「あ、」
返事も聞かず行っちゃったよ。はぁ〜。信兄てば見た目よくて、しかも橘会の顧問とかやってるから無駄に目立つんだよね。 あんまり積極的には関わりたくない。
………はて、橘会?やな予感がするけど。
「気のせい気のせい」
うすらぼんやり寒気がしたけども、今日入ってるはずの新刊に私は思いをはせることにした。