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二人きりで残業編 -美優side脳内再生-

この作品には官能的表現が含まれています。

ご注意ください。

ふと気が付くと、執務室はシンと静まり返っていて私と成田だけが残業していた。


 やだ…二人だけの残業なんて意識しちゃう……

 TLにありがちなシチュエーションじゃない……

 ま、こんな干からびた私とスーパーエリート様に何か起こる訳ないけど……


 ********************


「成田、これ。

 修正終わったから確認して。」

「うん。よし、やっと終わったな。

 こんな遅くまで頑張ったお前にご褒美だ。」

成田はそう言うと、私を激しく抱き寄せ、貪る様に唇を重ねて来た。

「ちょっ……誰か来たらどうするの?」

「こんな遅くに誰も来るもんか。俺達2人だけだ。」

 成田は私の耳元でそう囁いた後、唇から首筋へとキスを這わせ、胸元のボタンを外して私の谷間に舌を入れて来た。

「あ……イヤ……」

「可愛い声で反応するじゃん。もっと聞きたい、お前のその声。」

 成田の熱い目はまっすぐに私を見ている。

 更にボタンが下まで外され背中に回した手が素早くホックを外す。

「あ……」

 途端に私の胸がプルンと(あら)わになった。

成田は私の胸にそっと手を置き人差し指で先端を弄びながら、

「羽田……俺……お前のこと……」


 ********************


「羽田。おい、聞いてんのか?

 お前、今意識飛んでただろ。」

「え……?」

 妄想世界から帰還した私は顔の熱さに気付き、頬を押さえる。

「なんで真っ赤な顔してんだよ。イヤらしい事でも考えてたのか?」

「いや……そんな……違っ……」

 真っ赤な顔を見られない様に俯く様に書類に目を落とす。

「……マジか……」

 予想外の美憂の反応に成田も顔が赤くなっているようだった。


 やっちゃった……

 よりによって同期とのHな妄想なんて……

 しかも、気付かれたかも……

 どうしよう……もう顔を合わせられない。


そう思っていると、成田がタバコを吸いに喫煙所に行こうとしていた。


助かった……今のうちに急いで終わらせて、秒で帰ろう。


美優は必死に書類と格闘した。



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