二人きりで残業編 -美優side脳内再生-
この作品には官能的表現が含まれています。
ご注意ください。
ふと気が付くと、執務室はシンと静まり返っていて私と成田だけが残業していた。
やだ…二人だけの残業なんて意識しちゃう……
TLにありがちなシチュエーションじゃない……
ま、こんな干からびた私とスーパーエリート様に何か起こる訳ないけど……
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「成田、これ。
修正終わったから確認して。」
「うん。よし、やっと終わったな。
こんな遅くまで頑張ったお前にご褒美だ。」
成田はそう言うと、私を激しく抱き寄せ、貪る様に唇を重ねて来た。
「ちょっ……誰か来たらどうするの?」
「こんな遅くに誰も来るもんか。俺達2人だけだ。」
成田は私の耳元でそう囁いた後、唇から首筋へとキスを這わせ、胸元のボタンを外して私の谷間に舌を入れて来た。
「あ……イヤ……」
「可愛い声で反応するじゃん。もっと聞きたい、お前のその声。」
成田の熱い目はまっすぐに私を見ている。
更にボタンが下まで外され背中に回した手が素早くホックを外す。
「あ……」
途端に私の胸がプルンと露わになった。
成田は私の胸にそっと手を置き人差し指で先端を弄びながら、
「羽田……俺……お前のこと……」
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「羽田。おい、聞いてんのか?
お前、今意識飛んでただろ。」
「え……?」
妄想世界から帰還した私は顔の熱さに気付き、頬を押さえる。
「なんで真っ赤な顔してんだよ。イヤらしい事でも考えてたのか?」
「いや……そんな……違っ……」
真っ赤な顔を見られない様に俯く様に書類に目を落とす。
「……マジか……」
予想外の美憂の反応に成田も顔が赤くなっているようだった。
やっちゃった……
よりによって同期とのHな妄想なんて……
しかも、気付かれたかも……
どうしよう……もう顔を合わせられない。
そう思っていると、成田がタバコを吸いに喫煙所に行こうとしていた。
助かった……今のうちに急いで終わらせて、秒で帰ろう。
美優は必死に書類と格闘した。