さみしさは、もう
さみしさは、もう
遠い過去に忘れてきた
涙はもう枯れて
無くなってしまったところ
そんなふうに
冗談で言える
ほぼ並んで歩いてきた道のり
振り返ることをやめたのは
これからの自分を
やさしく見つめるため
まちがいじゃないと思う
あなたとの距離を感じるときも
遠くもなく、また近すぎず
ちょうどのところにいた
想い出とその先の憧れが交互して
ちょうどいい感じでいた
勝手にそんなふうに思っている
もしも、ひとりを選んでいたら
あなたとの距離も確かめられない
今までの自分なら
ふたりでいられたとき
あなたとの距離を
気にするあまり
さみしさにおびえてしまっていた
ココロの奥に
涙という文字だけ
真っ先に飾り付けをしてしまうのだろう
さみしさはもう
遠い過去へと置いてきた
あなたには知らせないつもり