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初めての一人暮らし。(隣の部屋のお姉さん編)

作者: 七瀬





私は、初めて一人暮らしを始めた。

21歳、家族と離れて夢を掴むために田舎から都会に出てきたの。

私の夢は、“画家になる事!”

自分の絵を世界中の人たちに見てほしい!

自分だけの個展もしてみたい!

夢は膨らむばかり。

なにしろ! 私は私の夢のために、実家暮らしから一人暮らしを

はじめる事にしたの。




 *



そして、一人暮らしをする事を決めてからは?

バイトでコツコツとお金を貯めては、通帳の数字を見ながら

ニヤニヤしていたわ!

数字の数が増えれば増えるほど、私の一人暮らしが早くできる

から、期待と夢を留めているようで。

私は、どんなに辛い事も頑張れたの。

全ては、夢を掴むために一刻も早く、私は一人暮らしを始めた

かったのよ。




 *



・・・あれから、半年。

もうそろそろ、一人暮らしができるだけの貯金が貯まったわ。

後は、都会に出て物件探しをするだけ。

私が選んだ部屋は?

ワンルームマンションの6畳半にロフトがついていて。

6万5000円の最寄りの駅から徒歩15分、3階の角部屋。

ユニットバスで、窓は西向きで日当たりも良好。

セキュリティーも安全安心で、ここのマンションの大家さん

が凄くいい人で、電気家電も付いていたの。

洗濯機、オーブントースター、冷蔵庫、ベットに掃除機まで。

私が買ったのは、テレビだけ。



何かと?

私の事を心配してくれて、心優しい大家さん。

因みに、大家さんは、中年の男性ひとなのだけど、、、。

大家さんには、娘さんが2人いて下の子は私と同じ年らしいの。

それに、私が初めての一人暮らしと聞いて。

大家さんが、私に良くしてくれているの!

私にとっては、第二の優しいお父さんってところね。




 *



・・・でも?

私の隣の307号室に私が挨拶に行くと?

爽やかな笑顔をした、私より少し上のお姉さんが出てきたの。


『スミマセン! 今日から、隣の306号室に引っ越してきた

五月女 ヒナカと言います! よろしくお願いします。後、つまらな

いモノですが、よかったら? 食べてください!』

『こちらこそ、よろしくね!』

『あぁ、はい!』

『仲良くしましょ!』

『はい!』




私は、3人兄妹の末っ子で。

兄が二人いるのだけど? 実は、姉が欲しかったので憧れていた

お姉さんが出来たようで嬉しかったわ!



それからというモノ。

307号室のお姉さんは、私が困っている時や悩んでいる時に

いろいろと私の相談相手になってくれたのよ。


『なんでも相談してね! なんだか、“わたしに妹が出来たみたいで

嬉しいのよ!”』

『実は? 私もなんです! “お姉ちゃんが出来たいみたいで”

凄く嬉しい!!!』

『わたしね? 弟が3人もいて妹が欲しかったの! やっと

夢が叶ったわ!』

『私もです!』

『わたしたち、何でも話せるいい“姉妹”になりそうね!』

『そうですね!』





ココに! 一人暮らしをする為に引っ越してきて。

本当に良かったと、心の底から想っている。

私の夢も大家さんの優しさも!

何より、307号室のお姉さんが、“本当のお姉ちゃん” 

みたいに優しくて何でもお姉さんには、話せるの。

理想のお姉さんが私にはできたわ!

今は、最高の環境で、最高の気分なの。

思い切って!

夢を掴むために、田舎から都会に一人暮らしをはじめて

良かったと思っているのよ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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