表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

雷雲が渦巻く空の下、様々な鎧を着た人間──プレイヤーが隊列を組んでいた。その空には白鎧の男を中心に竜や天馬などに乗った飛行隊が点在していた


そして反対には一糸乱れぬ隊列を組んだ騎士たち。その上空には天馬に乗った白と青を基調とした鎧姿の騎士を中心に、天馬騎士(ペガサスナイト)の姿も見える。騎士たちの鎧の形式(いろ)が違うのは一国からの出兵ではないからだ。


「取り繕う必要は無い!これは正義と悪のぶつかり合いでは無い!正義と正義のぶつかり合いでも無い!血と欲望とのぶつかり合いだ!慈悲は要らない!情けも無用!死を恐れるな!決して躊躇うな!」


白鎧の男が声を上げると、プレイヤー達から地響きのような雄叫びが上がる。


「全軍、突撃!」


男の一声でプレイヤーたちと騎士たちが津波のように一斉に動き出す。


ここはVRMMOの特別に作られたイベント空間、大規模戦開戦初日だ。


「【分身】!」

その一言で男は2人に増え、片方は巨大な光の弓を引き絞り、もう片方はこれまた巨大な光の剣を振り上げた。


「「滅びよ!!」」

光剣は地面を抉りながら騎士の陣の前線を崩し、光矢は雷をまといながら、前線から中間までを崩した。


「はーっはっはっ!」


空中でひとり、男が笑う。


そしてマントをなびかせ、入り交じる軍勢を見ながら友人たちにチャットをいれる


ミラ : 悪役はこんな感じで大丈夫ですかね?

レオン : いいんじゃね?

ネロ : 聞かないでください

ホムラ : ちょっとは手加減をしろ

ミラ : ヤダ

カエデ : 知 っ て た

モミジ : い つ も の

カル : ミラはいい加減限度ってものを知ってください

ミラ : うるさい毒舌エルフ王子

カル : 誰ですか?そんなあだ名を教えたのは

ミラ : 掲示板でそう呼ばれてるってレオンが言ってた

レオン : いやいや、ホムラも言ってたからね?

ホムラ : ちょ、俺を巻き込むな

カル : 2人とも後で覚えておいてくださいね?

ホムラ : 俺は冤罪だ!


これはミラ、あるいはシウスと呼ばれる彼が最強のNPCや、攻略不能ボスと呼ばれたり、サイキョウのお助けキャラとして憧れを抱かれたりする物語である


────なお、中身は残念な模様


なお、こうなるのはかなり先の模様

基本マイペースで進んでいきます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ