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死とお茶会2


 例の戦争……そう、神に踊らされただけの戦争では終結後に帝都の女王から和平交渉を求められ、人類側の首謀者ダマキス四世という王子の首が神々に献上けんじょうされた。

 きな臭くて嫌悪感を抱き、なにより参戦を否定していた私だったが、押し付けられるような形で報酬として【スプラの預言書】と【聖書アヴィー】という本を受け取った。

 その時にダンタルスは戦うことに特化した宝具を。マグレスはアメジストやサファイア、ガーネットなど大量の宝石類を受け取っている。

 他の連中もそれ相応の品を受け取っているのであろう。


「あの後は一部の貴族を傀儡くぐつのように扱っていると聞いたけど、あなたが管理を担当してしてるのでしょマグレス? 理不尽な選別してないでしょうね?」

「間引くのは得意な方よ私。伊達だてに元人間やってなかったし、人類同士のさがってやつよ」


 確かに私より人間との会話が得意そう。人をやめた“彼女”には人の傲慢ごうまん怠惰たいだが見えているらしい。

 比べて私は興味のある人間が少なすぎて自分を見失いそうだわ。

 霊王である私本来の役目には人類の傍観ぼうかんも含まれているというのに、もう傍観者としては半ば放棄している状態ね。


『ーーズゥゥゥゥン!』


 座り込んでいたダンタルスは轟音とともに立ち上がり、周囲の木々で羽を休めていた鳥達が一斉に飛び去る。


「次は魔界で敵を見つけてひと暴れだな!」

「神は死んでも魂は救えないから」

「拾ってくれる気ないってさダンちゃん」

「がははっ! かまわねぇぜ」


 去り際に彼が背負っている大きな斧が光り輝いた。

 何から何までいけすかないわね。


「あばよ。オカマ野郎とゴーストプリンセス!」

「その名前で呼ばないでくれる。殺すわよ……」

「ダンちゃんヒド~イ」

「がっはっはっはっ!」


 ……今から数年後。

 破壊王、巨人のダンタルスは魔界にてその命を燃やし果てることになる。

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