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星見祭2


 郵便受けに入っていた手紙はシェーラからの手紙だった。

 あれからカルボルト大陸で以前より楽しく占いをしていると書いてある、またフィーネルフ大陸にも訪れる予定があるみたい。今度は再会したらもっと色々な話がしたいな。



『ガヤガヤ…………』


「……これはスゴいわね」


 会場は想像以上の賑わいをみせていた。

 子供たちは走って遊び、大人も皆が飲んで食べてのどんちゃん騒ぎである。星見祭って……。


「クロエ。星見祭って毎年こんな感じなの?」

「そうだよ、アミュレットは去年いなかったもんね。でも夜になると自然と落ち着いてくるんだよ」

「うむ。賑やかなのは良いことじゃな」


 ま、いっか。なんだか野菜とか色々と売買してる人もいるし、ちょっと見て回ろっと。


「いらっしゃい! ぜひ見てっておくれよ」


 フェリス通り名物オバサンのカボチャ。煮付けが定番だけどプリンも作れるなぁ。

 右を見ればカルカン鳥が人気の地鶏屋の亭主。左を見れば山芋鍋の炊き出しをするお姉さん。

 周囲を見渡しながら歩いていると、前から現れたのは私にと差し入れのお酒を持ってきたウサギ耳を生やした半獣人の女の子。

 彼女は近所の酒場で働いている顔馴染みの女の子で、私も最近ちょくちょく店を手伝いに行っているのだ。

 皿洗いや注文を受けてお客の対応。やってみるとそんな経験もいいものなのよね。

 星組屋の大葉酒か。なんだかアップルパイ作りたくなってきた。


「ごめんリコット。ちょっとお菓子とか作ってくる。夜の会場にも顔を出すから楽しんでてくれる」

「構わぬぞ。どうせ今日はお主の家に泊まらせてもらうからの。それにしても料理してばかりじゃな」

「オークションへ行ってる時は全然作れなかったからその反動かも」


 いざ! 我が家のキッチンへ!



「……のうクロエよ、あヤツ商人しとる時より生き生きしとらんか?」

「ボクもそう思う、今だけだと思うけど」

一言メモ【ナギルの後押しもあって森を出て沢山の街を見て回ったが、どの街もワクワクが止まらんのじゃ】リコット

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