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他に方法はない

すごく短いです。閑話的かも。

 そのままフィルさんと食堂で夕飯を食べた。

 

 うっかりデニスさんのところで魔法使っちゃいました、って言ったらため息をつかれたけど……。どんな魔法か詳しく話したら、人目のあるところでは使わないように言われたけど、今日も使う(使える)気はなかったから自信はないです……いえ、気を付けます!

 

 

 食堂から出る時レイさんに配達(デリバリー)を頼んでたから、きっとフィルさんも忙しい中来てくれたんだろう。

 そう思って、明日からはひとりで食堂行けますよ、と言うと

「いや……でもあいつがね……本当は自分が来たかっただろうけど……でも……」

 と何やらぶつぶつ言ってたけど「大丈夫です」と言うと、知らない奴にはついていかない!とか、黙って外に出ない!とか何かあったらデニスさんかメアリさんかアリスさんに相談すること、と約束させられた。

 もう子どもじゃないんですけどね。

 

 

 そうして戻った私の部屋。

 鍵をきっちり閉めて、ドアのすぐそばに置いておいた明かりをつける。

 制服を備え付けのクローゼットに皺にならないように丁寧にしまいシャワーを浴びて神様特製のモコモコパジャマに着替えると、ここ数日の懸念材料を無限収納からベッドの上に出した。

 

 シーツやタオルは外にある籠に出しておくと回収して洗ってくれるけど、問題は下着とワンピースだ。

 下着はこちらと同じものなのかそれを聞けるほどの親しい人はまだいないし、手洗いしても干す場所がない。ワンピースは洗っていいのかもわからない。でもクリーニングってないよね?

 まだ在庫があるからと見てみぬふりをしていたんだけど、今日の棚をきれいにした魔法が使えるかもしれない。

 鍵もカーテンも閉めたから人目はないしいいよね、と心で言い訳してから気持ちを落ち着かせる。

 

 

 えっと、水で汚れを浮かせて脱水して乾燥させて…洗剤がないからこう殺菌させるイメージで

 

「【清潔(クリーン)】!」

 

 一瞬光を放ったかと思ったらすぐにおさまった。手に取ると、新品な感じに戻ってる。

 すごいよ!私。ありがとう、魔法!

 

 安心したら急に眠気と疲れが来た。これは体力切れかな。子ども並みの体力だし、今日は初めての仕事や人に出会ってなんだか…………。

 どうにか無限収納にいれてベッドに潜り込むと、あっという間に意識が遠のいていった。

 

 

 

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