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おに

作者: 梨鳥 

秋空がきれいです

出鱈目にまじりあう色や空気が

光っているのです

わたしにあれが捕まえられるでしょうか

その事ばかり考えています


ピアノの音がきれいです

ひとつひとつの音が重なって

止まることなく流れて行きます

わたしにあれが捕まえられるでしょうか

その事ばかり考えています


チョコレートが甘いです

甘味の中の苦みは誰が最初に見つけたのでしょう

味覚の変わる優しい驚きの緩やかな一瞬

わたしにあれが捕まえられるでしょうか

その事ばかり考えています


なんでそんな事ばかり考えているのかというと

鬼だからです


出鱈目に光るものを

ひとつひとつ重ねて並べて

甘みも苦みも好き嫌いせず

文字を相手に

追いかけっこして

捕まえたよってしたい


わたしは身勝手な鬼役です

いつか獲物に拍手をください


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― 新着の感想 ―
[一言] まっさらな感性に映る無邪気な感じが好きです。 捕まえたよってしたい。 ってリズムが好き。
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