プロローグ
世の中の姉というものは、大体は横暴であるかそうでないかである。
そして、この俺 島崎斗夜の姉 島崎紫穂琉は横暴である。
その横暴さは、軒並みをはずれ姉の通っていた学校にまで迷惑をかけている。
姉の紫穂琉は美少女の分類に入る顔立ちで、頭の良さはまぁ普通と言ったところだ。
だが何かの手違いになのか分からないが中学の三年間のうち二年間
生徒会長として君臨していた。
そして、その生徒会のおかげで今この俺が姉の創った訳のわからん部活に
中学の二年間を捧げた訳だ。
そして今、俺は中学三年生になったが未だに紫穂琉の創った部活に所属中なのだ。
言い忘れてたが姉の紫穂琉は、元厨二病患者である。
今、無事完治したがそれはそれはひどいものであった。
家に帰って来ると同時に「我の帰還であるぞ」とお前いつの時代の奴だよと思いながらも付き合ってやらんと蹴っとばされるので
「お帰りなさい姉上」と毎日付き合ってやった。
だが紫穂琉はそれでは飽き足らず学校でも生徒会長という。職務を脅しの道具に使い。
後輩を脅し、先輩たちには美貌を使い自分が厨二病でも過ごしやすい環境を作っていったのであった。
そして、紫穂琉の創った部活「厨二病で世界を救う部」と言う。
名前になんの捻りも感じられない部活は。
今、部員約一名と言う。
「それ同好会じゃないと言わんばかりに少ない」
だって部員、俺だけだし第一なんだよ「厨二病で世界を救う部」とか
訳がわからん。
大体、どうやって厨二病で世界救えるんだよ。
厨二病じゃ世界救えないよ。
誰か教えてと内心思っているとコンコンと部室?のドアが鳴る音がした。
「頼もう、ここが厨二病で世界を救う部だな」と長い髪で銀髪のハーフぽい子が訪ねて来た。