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あと2400時間  作者: 下川
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序章

 石油ファンヒーターのスイッチを入れる。ピッという聞き慣れた音ともに表示が付き、設定温度20°C、現在温度08°Cというさすが雪国な温度が目についた。

 ファンヒーターが付くのを待つ間に部屋のカーテンを勢いよく開けていく。


 ーーナイス雪国


 ベリーベリーナイスだぜ。雪が積もってる。まあ、それが雪国の常識ってもんだが引っ越してきて日が浅い私にとっては、結構新鮮な光景だ。


 そうこうしているうちにファンヒーターは起動して、温風を吹き出し始めた。これもこれで、ナイス雪国だぜ。

 さて、まずは今日の過ごし方について考えるとしよう。

 コーヒーは好まないので紅茶を淹れる。たっぷりの砂糖と牛乳を注ぎ込んで、適当に混ぜたら完成だ。朝っぱらからクッキーなんてものを食べるのもどうかと思うけど、とっておいた貰い物の高級クッキーの缶をあけた。


 安楽椅子に座り、スマホを手にとる。クッキーをかじりつつ、紅茶をすする。最高だぜ。

 何しようかな、なんて思いつつ。尾城町で雑多の料理をいただくのも悪くないし、新都でショッピング、なんてのもいい。でも、買い物となれば独りでは寂しい。

 ……美容院にでも行くか。

 もう、ロングに飽きたからな。染め直して、全部きっちまおうではないか。

「決まり。」

 呟いて、クッキーの缶の蓋を閉めた。紅茶を一気に飲み干して、時計見る。7時半。ナイス私。ベリーベリーナイスな私よ。朝飯は途中の尾城町で食べるとして、じゃあ私は今から化粧をするべきだろう。

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