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5話

「やった・やっとできた。」


画面が出てきた事でやっとファンタジーに触れた事に感銘を受けて少し煩かったのだろう(バタバタ)とこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。


扉が開き部屋に入って来るなり顔を覗き込まれ、心配そうな顔を浮かべて語りかけてきた。

(坊っちゃま、怖い夢でも見たのですか?大丈夫ですよ、安心してくださいこの家には魔物なんて入って来ませんから)


と言い終わると、笑いかけてきた、俺を安心させる為だろう。


ここは安心させるべきだろう、俺も笑ってみた。


(坊っちゃまはやっぱりいい男になりますね♪)


笑顔が見れて安心したのか、そう言うと部屋を出て行くのだった。


ふぅ行ったか、騒ぎ過ぎてしまったな、だが、やっとできたから仕方ないししょうがない・・・ん?

待てまて、今喋って言葉を聞き取れたぞ今まで何を言っているのか解らなかったのだが急になぜわかるようになったんだ?アレか、さっきの「鑑定」で「スイッチ」でも入ったのか?試してみるか。


再度先ほどと同じように「鑑定」を試してみる


(普通の花瓶)


おおできた、出ると思って構えててもビックリするなこの画面は違和感はんぱねぇ。


よし、確認完了それじゃ次っと


(ベビーベット)


おお、テンション上がるわーこれぞ「異世界ファンタジーの王道」だよね。


さてと、鑑定以外は何が使えるんだ?一応「詰め込んどく」って言ってたから他に出来ると思うんだけどためしてみるか「ワクワク」してきたぞ!


ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー


数時間後



苛立って声を上げていた。隣に人でもいればこの赤ん坊は悪魔にでも乗り移られてしまったかと疑いが掛けられる程残念な事になっていた。


「できねぇし!眠気がくるし!なんなんだぁー「鑑定」以外なにもできないじゃないか!サギじゃねぇかぬか喜びさせやがって!「スイッチ」入ったんじゃないのか!」


そしてその言葉を最後に力尽き、寝てしまったのだった。


次の日


 さて、赤ん坊の仕事は終わった、昨日の続きだが昨日は苛立っていたからは気付かなかったがもう一つ思い出した事があった「ヘルプを見ろ」って言ってたっけ、俺は説明書見ないで始めるタイプだから後からみて後悔した事は多々あったな・・・


よし、気を取り直しってっと。ヘルプよでろーヘルプよでろーよーー


「ヘルプ!」


すると鑑定と同じく画面が表示された。


「おーやった、やっと出てくれた。。でも鑑定より画面大きくね?倍か・ちょい大きい位か」

画面が出た安堵かんかそう(つぶや)くとTOP(とっぷ)画面には一番知りたい事が、大きく書かれていた


[現在使用制限中:使える才能(スキル)には限りがあります]


「マジか・・・説明書って大事なんだな。。。最初に気づけば昨日までのイライラもなかったのか」

なぜ出来ないのかが呆気無く解った事で放心していた。


暫く経ち、気合を入れ直しヘルプの画面を意識し知りたかった、項目を見つけたので「タップするイメージ」をした。


[現在使える才能・加護の表示]

設定中

鑑定・翻訳・ヘルプ


未設定

設定中以外の全才能(多い為省略)

加護:ノルンの加護


 「使えないのって、設定されて無かっただけか・・・あ、コレも言ってたっけ」

そう(つぶや)き再度、男は説明書の大事さに気付かされたのだった。


「では、設定せっていと・・・・・ん?才能の設定が出来ないぞ?どうしてだ、うーんどうしたもんか、次だ次、(加護)ってのは聞いて無かったな、何だコレ?設定はー出来るのか・・・さて何か変わったかな?」


頭の中に声が聞こえてきた。


(異世界へ無事転生できたようじゃな、これは妾の加護を設定した時に流れる様にしておいた物じゃ、なので説明不足やなんやらのクレームは一切受け付けてないのじゃ、


さて前置きはこの位にしてこの「加護」の説明じゃこの「ノルンの加護」はお主しにしか無い加護じゃ


別世界から来たからお主は何かとこのアース世界と元の世界の誤差が感じるかと思う、そこでその緩和としての加護じゃその他あるぞ、あとQ&A形式で答えてくれるから試すといい。人工知能を搭載した操作ソフト「教えてノルンちゃん」じゃな、楽しい冒険を!)


「一番肝心な事じゃねぇか!こっちへ送る時に話しとけよ・・・」


転生してからの中で一番落胆する出来事であった。



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