3話
「ここは、どこだ?」
そう呟いたタイミングで、後ろから扉の開く音がして、足音が近づいてきた。
「やっと起きたのね」
声の聞こえた方へ振り向くと、声質で女性と思ったがゆうか「ちびっ子」が入ってきたのだった。
「ここは一体どこなんだ?俺はさっきまで「スナック」に居たはずだか」
「ええ、あなたはそこで酔いつぶれてしまったのよ?」
俺の呟きに、ちゃんと答えは返ってきたが、イメージしていた「声」が全く姿と一致しない。
「あなた、まさか「見えてる」の?」
俺がしかめっ面でもしていたか、今度は質問が飛んできた。
「見えてるってなんだ?」
(貴方には、私の「姿」がどんな風に「見えてるのかって事」)
「ちびっ子だろ?」
(ホント?今の私の姿は、「金髪で髪が長い女の子」よ?)
「嘘だろ、冗談はよせ、俺には「ちびっ子」にしか見えない、下手な冗談だもっとマシな冗談を言え」
(はぁ~本当に、ちびっ子が「見えてるのね、(貴方には才能があるわ、ってか確信した。私の世界へ来てくれない?)
才能とか世界とかなんか、変なワードが出てきたぞ、もしかして、変な子か?でも、今の現状を理解する為に、話を進めた。
(私の世界ってゆうのは、ここ地球ではない「別世界:アース」剣と魔法の世界、冒険とファンタジーあふれる世界、「貴方が夢にまで描いている世界」よ!行って見たくないかしら?)
何だ、こいつ「変な薬」でもやっているのか?
(変な薬なんてやって無いわよ)
ん!!俺は喋っていないぞ、何で俺が言おうとする言葉がわかるんだ?
(それは、私が貴方の「心」が読めるからよ。普段はやらないけど、今だけの限定ね。どう?「貴方の大好きな場所よ行きたいんじゃない?」)
「心が読めるのか、確かに俺の憧れはあるが、俺はその事を言った覚えはないぞ・・・そうか、寝てる時に読んだのか、しかし俺は酒に強くはないが、あの量で倒れる量でも無い、何か盛ったのか?」
(そうね、あれはお酒じゃないのよ、誰が飲んでも倒れる飲み物よ。あれは少し儀式見たいな物、頭の中をみて、選んでるのよ。「今の状態」では、流石に触らないと深くは読めないのごめんなさい。)
「儀式?儀式ってなんだ、何をしたんだ!」
(変な儀式ではないわ、貴方は「私の羽」が見えたでしょ、その見えた人にしかやってないし、見えない人にやっても無駄、才能があると見えるのよ、「私の羽」がね、そして頭の中をみて、選別してこの部屋に連れてくるの、あ、心配しなくても大丈夫よ、ここに来なかった人達はちゃんと路地のその辺に捨てるから、そこで騒いでも、酒臭いし寝てる状況だから誰も信じないし、痛い人になっちゃうわね、良かったわね貴方もそうならなくて。)
「そうか、俺も路地に捨てられるのは勘弁願いたい。でだ、選んだ理由は、冒険ファンタジーが好きだからなのか?」
(そうね、条件として一番肝心なのは私の世界が「冒険ファンタジー」だから適応力が無いとこの世界の人はやっていけないのよ。あとは、独り身とか・・・今の世界に未練が無いって事もあるわね)
「そこまで見たのか、だが未練が無いってのはどうしてだ?」
(行ったら帰って来れないのよ、一方通行よ)
「そっか、ファンタジーには憧れるが帰って来れないのは厳しいな。」
俺がそう返事をすると、声質の高い声で帰ってきた
(え、なんで冒険あふれる貴方が憧れていた世界よ!)
「いや、帰って来れないんだろ帰って来れないってのはなぁ?」
(憧れたていた世界、場所じゃよ帰って来れないのだけで行かないのかえ!)
二度目の返事にやっと声と姿が一致した瞬間だった。
「おい、ちびっ子どうした?また他に、探せば良いだけだろうそんなにビックリする事なのか?今まで通りじゃないのか?」
そう俺が言うやいなや泣きそうな顔をしてきた。
(い・いままで、全然いのじゃ誰ひとりこの部屋に来たことは無かったのじゃ)
「は?さっきの路上に捨てたとかの話はなんなんだ?」
(うそじゃ、居たらぁ~の話で全然いなかったのじゃ、頭の中を見たかぎり、お主が断るとはちっとも思っても見なかったのじゃ、お主に断られるとまた探す日々(ひび)は辛いのじゃ、行ってくれんかの・・)
まじか、そんな顔で、泣きながらそんな事言われたらちょっと「クル」ものがあるが、最初の話が全部嘘だったとは・・
「そんなに泣くなら、嘘を付く必要なんてないだろ!」
(そんなに怒鳴らなくて許してたもぁ、一応これでも、異世界アースの神じゃぞ・・ちょとくらい余裕をみせないといけないのじゃ)
そんな事泣きながら言われても
「今の状態で神とか、威厳も何も無いぞ?」
あ、また泣き出した・・・・
ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー
「さて、ちびっ子神さま落ち着いたか?」
(ちびっ子じゃない、「ノルン」じゃ崇めるのじゃ、意地悪しないのじゃ)
「崇めるねぇ~俺無理だわ、他の人さがし、、、あーもう泣くな!泣きそうな顔するんじゃねぇ!」
(じゃあ行ってくれるかえ?)
あーもう、行くってしか言えねぇじゃねえか
「行くよ、帰って来れなくても、文句はねぇだがどんな世界なのか一応説明してくれよ。」
あーもー眩しいなぁ・・・
(おっほん!説明するのじゃ)