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12話

部屋の広さは10畳ほどだろうか、部屋にはベッドと小さな机その上にはランプの魔道具がある、奥には扉あって開けるとトイレがあった。

だが、あったどころではない。

「トイレは水洗だし風呂まであるじゃねーか。」

思わず声が出る。

この世界基本貴族の屋敷でもない限り、家にトイレやお風呂といった設備は付いていない。この宿ただ高いだけじゃない様だ。


「冒険者になれば、トイレやお風呂は諦めていたが、都市でこの設備がある宿屋があるならココを拠点に活動したほうが良さそうだ。

[清潔(クリーン)]は便利だけど、汚れが落ちるだけで、あのお風呂の気持ちよさには敵わないからな。




ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー





さて、一通り部屋の確認も終わったし。迷宮探索の為にステータスチェックでもしますかね。

[ステモ]を取り出し確認する。


名前:【ロイ・ラウシュ 15歳:男】Lv12

>HP:500

>MP:500

>MO変換:設定中

階級:【貴族】

種族:【人族】

職業:【冒険者】

>所属:ウエスト都市地区

ジョブ:【なし】

賞罰:【なし】

才能:【S項目:鑑定・索敵・危険察知・気配遮断・精神耐性】

  【C項目:ブースト・剣術・投擲・狙撃・魔法・未表示】

属性:【火・風・水・土・光・闇】

加護:【ノルンの加護】

   【サーバー管理者・翻訳・MO変換・地図・才能管理・ヘルプ】

称号:【転生者】


 改めてみると、よく使っている項目以外は未表示設定なので見やすい、1度どれだけ才能の種類があるか見ながら設定しようとしたが、あまりにも多すぎて目がチカチカして探すのに一苦労だった。ヘルプさんに聞いてお任せ設定が簡単でまたまた、ヘルプさんに感謝した。


成年になったせいだろうか、今まで加護に表示されていなかった名前がある。ヘルプさんに聞きながら設定しよう。


HP/MPはLvが上がっての上昇だからココはok

S項目は以前まで出てなかったので設定した覚えはない。

「S項目の設定理由教えて」


(年齢制限が外れたので、今までで一番使われていた事での自動上昇です。)

確かに、冒険者見習いになって、薬草などの探しものしたり、魔獣から逃げまわったりしてたからな。それじゃあ

「現状戦闘以外で、一番設定した方がいい才能はある?あるなら設定して、説明お願い。」


(次の項目をSで設定します。

解体:※魔獣の解体の質が上昇。

    ※魔物はドロップするアイテムの質が上昇。

収納:アイテムBOXの容量上昇。

整理整頓:アイテムBOX内のアイテムを効率良く収納整理。

自衛:盗掘から守る。

盗掘:相手のアイテムBOXからアイテムを盗掘する。


設定しました。現在C項目をSに上げる感覚に違いが出てくるので実地で確かめながら設定した方がいいでしょう。)

「了解した。」

[整理整頓]って才能もあるんだな、確かに上手い人効率が良いからな。しかし、[自衛]は良いとして[盗掘]はいらないと思うが、ヘルプ先生が設定必要って言うなら必要なんだろう。


「次に加護の説明をお願いサーバー管理者ってなに?」


(サーバー管理者は女神のサーバー・女神ネットに直接アクセスできます。)


「直接アクセスって?」


(例えば、女神のサーバーと女神ネットでリンクしているあらゆる物にアクセスできます


教会サーバー(ウルド)にアクセスする事で[ジョブ]の書き換え


国サーバー(ヴェルダンディ)にアクセスする事で[階級]の書き換え


ギルドサーバー(スクルド)にアクセスする事で[クエスト受注・完了]の書き換え


など、ができます。また、「魔道具」は女神ネットにリンクされているので[地図]と連動ると遠隔での「魔道具操作」が可能となります。)


書き換えが出来るのか、便利じゃないか。教会に行かなくても[ジョブ]が変更できるし、ギルドに戻らなくても[クエスト受注・完了]できるならチョー便利じゃん。[階級]はあまり自分には意味ないし。この二つだけでも便利だな。


(あと、お薦めはしませんが、個人の持っている[ステモ]に侵入し「OS:OMEGA3(オメガスリー)」の書き換えもできます。)


「へ?なにそれ、その[OS:OMEGA3(オメガスリー)]って」


(OMEGA3(オメガスリー)はノルン様がつけた名前です。


由来は、


凄いサーバーができたのじゃ。管理には3人の女神じゃ、おー女神3人、おーめがみさんにん


「おーおめがすりー OS:OMEGA3(オメガスリー)


「無理やりだし、オヤジギャグじゃねーか!あのちびっ子恥ずかしくないのか?って違うそっちじゃない。書き換えの方だ。」


([ステモ]は[魔道具]です。魔道具を動かしているのは、システム[OS:OMEGA3(オメガスリー)]です。この世界の人は[OS]を知りません。解らない事は全部「女神サーバーがやっている」との認識なので多くの人は深く考えていません。魔道具は「女神ネット」に繋がっていますなので操作が可能です。)


「確かに、管理者だな。あのちびっ子は優遇してくれて嬉しいが、色々と内緒事が多すぎる。まだアリそうな感じもするが、全部知ってしまうと面白みも無いし、っまいいか。この世界の人達より恵まれてるしこんな感じがちょうど良いかもしれないな、コレでやっていくか。」


限定解除された、[ステモ]の機能説明や設定に夕食を食べるのを忘れ冒険者当初日は終わった。



ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー


翌朝


 朝食を済ませ、道具屋に向かっていた。迷宮や塔に行くなら必要最低限は準備しなければならない。レオンにレオンに言われた通り先ずは道具屋に行く事から始めた。

 

 都市の道具屋は町の道具屋とは規模が違っていた。大きいとは思っていただ三階建で1Fが武器類・2F防具類・3Fがアイテム類となっていた。兎に角何が良いのか解らない俺は定員に聞いてみる。


「あのー、冒険者初心者に必要な物がココで揃うって聞いたんですがどんなのがありますか?」


「いらっしゃいませ。お客さんは冒険者になったばかりかい?それなら、初心者なら一式セットあるよ。」

店員はそう言って3種類のセットの説明をする。」


「1つ目は、本当に初心者用のセット値段は1万Gだ、鉄の短剣・鉄のナイフ(剥ぎ取り用)・HP回復ポーション3個」一応護身用として、鉄の短剣がついてるが戦闘メインじゃなくまずは採取で稼いでランクEから上げて行く奴の為のセット


2つ目は、駆け出しのセットでだな。5万G「鋼の剣・鉄のナイフ(剥ぎ取り用)・革の胸当て・HP回復ポーション3個これは、入門編で迷宮の1・2階層まで対応したセット


3つ目は、貴族様向けセット10万G「鋼の剣・鋼のナイフ(剥ぎ取り用・鉄の胸当て)・HP・MP回復ポーション各5個です。どれになさいますか?」


ホントに初心者の装備だなって感じだな。選択肢としては2つ目かな?現状手ぶらだからとりあえず、剣くらいは欲しいけど鉄より鋼でし、1日どの位稼げるかわかんないし、最終的には魔法さえあれば剣なんていらないしね。


「2つ目のセットでお願いします。」


「お買い上げありがとうございます。では、端末にタッチお願いします。」


(ポロン♪)


とりあえず武器も買ったし、ギルド会館へ向かいますか。



ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー




電光掲示板の前に立つ、昨日も来たが登録だけだったので今日が冒険者の初日だ。


掲示板を見ていく。

迷宮ダンジョン

※迷宮ラビットの肉

※迷宮ラビットの革

※迷宮ラビット・・

・・・

・・

迷宮ゴブリンの討伐

迷宮コボルトの討伐

迷宮ウルフの討伐

迷宮トカゲ・・・・

・・・

・・


ウエスト都市

東の森

ウルフの討伐

トカゲの討伐

マウスの討伐

ベアーの・・・

・・


「うーーん、見方がわからん、討伐ってのはそのまま討伐で良いと思うんだけど数とかどうなんだろう?聞いてみるか。ハナさんに聞いてみるか。」

受付へ向かう


「ハナさんちょっと聞いていいですか?」


(あら、ロイさん、おはよう。今日はどうしました?)


「クエストの表示が解らないので聞きたいんだけど掲示板の討伐とか肉とか革とかしか書いてないけどあれは?」


(あーそれね、掲示板は「このクエストがあります」って表示しかないの、内容を見る場合は端末で確認するか、アプリで確認するかの2通りよ。常時あるクエストと数量限定クエストがあるから数量がなくなればそのクエストは消えるわ。)


アプリをを見てみる

迷宮ダンジョン

>※迷宮ラビットの肉 10個 5/10 100G

>※迷宮ラビットの革 10個 8/10 100G

>※迷宮ラビット・・ 10個 5/5  100G

>・・・・

>・・


>迷宮ゴブリンの討伐  10体 5/10 100G

>迷宮コボルトの討伐  10体 5/10 100G

>迷宮ウルフの討伐   10体 3/10 100G

>迷宮トカゲ・・・・

>・・・

>・・



個数や討伐数が確認できた、クエスト料やっす!宿屋1泊分にもならないや・・・


(ロイくん顔色悪いわね、どうしたの?)


「え、ああいやー結構 クエスト料安いんですね。宿屋の1泊分もないんですけど。。。」


(え、ランクD・Eなら十分ではないけど、贅沢しなければ都市でも1日分はあると思うよ。。。ああ!ロイくんに勧めた宿屋は確かに1泊分は無いけどロイくん貴族なんだからお金の心配は大丈夫でしょ?)


ハナさんまじですか・・・

「あの。ハナさん一応俺は貴族だけども、今ある貯金だけで生きていく予定なんですが。。もっと安い宿あったんですか?」


(そうだったんですかぁ!てっきりお金の心配は無いと思ってました。それじゃ違う宿屋を教えますね。)


「いえ、だ・大丈夫です、今直ぐの状況では無いのでなんとかします。一応聞きますがあの宿屋以外で水洗のトイレやお風呂って付いてます?」


(あの宿以外にですか?あるにはありますが、金額では変わりませんよ?ってか他の宿にはついてませんよ。貴族向けの冒険者仕様と言うか、貴族未満、大きい商人向けですかね。)


「わ、わかりました。あの生活以外は考えきれないから紹介してくれた事には感謝してます。」


(では、説明の続きですね。掲示板のクエストはあくまでも、「ギルドの討伐目標クエスト」なのクエストを受けた場合「討伐数・個数(1体いくら)+クエスト報酬(お金とギルドポイント=GP)」なの、

簡単にゆうと「クエストを受けなくても」持ち込まれたアイテムは買い取るし討伐数のGPは受け取れるわ)


「そうでしたか、了解です。また解らない事があれば聞きにきます。」


(それじゃあね、あと宿屋の件は先に聞いてしておけば良かったね。)


ハナさんと別れ端末に向かい迷宮ダンジョンクエストを選び、迷宮へと向かった。











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