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11話

「母様、マリーおはようございます)


(おはようロイ、そして15歳のお誕生日おめでとう)

(おはようございます、ロイ坊っちゃまお誕生日おめでとうございます。)


「ありがとうございます母様、マリー」


今日は15歳の誕生日だ、と言っても成人の祝いは昨日の夜で済ませてある。これからは冒険者として活動して行くので、暫くは家に帰らないつもりだ。


「それでは、昨日も言った通り暫くは帰って来ないので寂しくなりますが、行って来ます」


(そうね、寂しくなるわね。怪我に気をつけてね)


(坊っちゃま気をつけていてらっしゃいまし。)


「では!」

俺は一度お辞儀をしワクワクした気持ちを静めながら、ゆっくりとした足取りで家を後にした。






ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー





「リアンさん冒険者登録お願いします」

俺は、ギルド会館入ったや否やリアンを見た瞬間に声を掛けていた。


(今日も元気ね〜ロイくんどこで登録するか決めたのね、でも入ってくるときは静かにね)

「お、ロイ坊威勢がいいじゃねえか」

「冒険者見習い」になりたての時に知り会った中年冒険者、レオンが声を掛けてくる


「今日で15になるからやっと本登録できるんだ、普通ワクワクするでしょう。」


「もうそんな歳になったんだな、確かにちげーねぇや、俺も登録の時はワクワクしたな。だが冒険者登録って確か『都市』でしか登録でき無かったハズだろ?」


「え、本当に!!リアンさんどーゆーこと、ココじゃ出来ないの?」

マジかよ!登録出来ないのかよどうゆう事だ?


(何言ってるのロイくん、見習い登録の時に言ったでしょ、「見習い登録はできるけど本登録は都市になる」って、も〜ちゃんと聞いてたの)


「あれ、そうだっけ?ならこれから都市に行く準備しないと」

俺はそう言ってギルド商会を飛び出そうとした


(ちょ、ちょっとロイくん待って!一体どこ行くのよ!)


「どこって都市に行かないと登録でき無いんでしょう、だから準備して向かうんだよ」


(はぁ〜見習い登録の時何も聞いてなかったのね)

リアンさんは呆れた顔でため息をつく


(本登録する時は『ゲート』を通って都市に行くことが出来るって言ったでしょ。一応真面目に活動してるのが条件なんだけど、ロイくんのギルドへの貢献度は申し分ないし依頼も全部達成してるしね、準備するからでき次第声かけるわね、ギルドのゲートは2Fにあるから登ってきてね)


「本当に!ゲート使えるのやったーよかった〜」

うわぁ焦ったわ〜真面目にやっといて良かったわぁ〜


「ロイ良かったじゃねーか、オレはゲートなんて代物(しろもの)使った事ねーぞ」


「え、冗談でしょレオン結構稼いでるでしょ?」


「バーカ、そんな金あるなら全部飲んじまうわ」


「あー確かに」


(ロイくんゲートの準備出来たわよ、何か準備があるなら待ってても良いわよ)


「はい直ぐに行けます!今行きます」


「待てロイ」


「ん?なにレオン」


「冒険者登録が終わったら、道具屋なら初心者に必要な物はある程度は揃うから先ずはそこからだ」


「了解!ありがとう。」

2Fにあがった


「じゃあ行ってくるね、リアンさん」


(いってらっしゃい、ロイくんあっちのギルドには連絡してるから心配しなくてもいいわ。1Fの受付で「ハナ」って子に名前を言えば対応してくれるわ。「ゲート」はこちらからの行きだけだから、怪我しないようにね危なくなったら逃げるの)


「あはは、はい危なくなったら怪我しないように逃げるようにしますね。)

そう言って俺はゲートをくぐった。






ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー






出た場所は静かな部屋だった。

扉を開けるとそこは、丸いテーブルが並んであり、カウンターらしきものもある、言ってみれば食堂やカフェの様な場所だった。


辺りを見回してみると、テーブル席には、単独で食事をしている人や、グループで談笑している人達もいるあのグループはパーティーだろうか「迷宮」や「魔物」などの単語が聞こえてくる。

昼前だからだろうか、都市のギルドの割には人が少ないクエストや迷宮にでも行っているのだろう。室内の雰囲気を確認しながら下へ降りて行った。


降りた場所は先ほどの部屋とは違い広い空間になっていて、前の世界での役所のような空間が広がっていて、大きい電光掲示板やATMのような箱型の物体が並んでいる。案内板もあるみたいで受付カウンターと矢印が出ている。案内の目印をたどりながら受付にとたどり付く。


「すみません、こちらに(ハナ)さんはいらっしゃいますか?」

受付に座っていた、女性に声を掛けてみる


(ハナは私ですがどういった御用でしょうか?)


「私は、「ロイ」と言う冒険者見習です、こちらで本登録するようにとバーミン町ギルドから言われて来ました。」


(まぁ貴方がロイさんね、話はリアンおばさんから聞いているわ中々優秀な子って聞いてるから期待してるわよ。)

そう明るく話しかけてきた。


「え、リアンさんとは、知り合いなの?リアンさんが何言ったかわかんないけど、期待して貰えるなら嬉しいですね。」

(あ、リアンさんは私のお母さんの姉なのだから、伯母さんね。)


「そうだったんですか、リアンさんには良く教えて貰っていたらか助かりました。」

ギルド受付のハナさんは、リアンさんの親戚だからか、良く似ている感じだ。


(それじゃ、本題の冒険者登録しましょうか。)


「よろしくお願いします。」


(登録と言っても難しい事はないわ、この端末に[ステモ]をタッチして終わりよ。タッチすると、「冒険者アプリ」と「アイテムBOXアプリ」が[ステモ]にインストールされたら完了よ。)

そう言うと、端末を掲げてきた。


「その端末にステモをタッチするだけですか。。。」

言われるがまま、自分の[ステモ]を取り出し[タッチ]する。


[ポン♪]

機械音のような音がした。


(おっけーこの音がでたら完了よ。確認してみて。)

[ステモ]の画面を触り冒険者アプリがインストールされているか確認する。


「ちゃんとインストールできてます、以外と簡単なんですね。」


(まー登録だけは簡単だからね、あとはどうやって行くかが[冒険者]だからね!それじゃ、[冒険者アプリ]の説明するから見ながら聞いていてね。上から~~~~


言われた通り聞きながら、画面を確認して各項目、項目の下層の部分も見ていく

[ランク]

個人[D]

※真面目に取り組んでたのと貢献度でEではなくDらしい。、

パーティー[なし]

[受注クエスト0件]

>受注中クエスト[無し]

>討伐数[0]

[パーティー 0人]

[連絡情報0件]

>支援要請[無し]

>救援要請[無し]

>緊急要請[無し]

 ※半径1キロ以内のギルドメンバーに送信される

[ギルド情報 0件]

>情報[無し]

>※地区全クエスト情報

>※塔の出現情報など


などが[冒険者アプリ]ね


次に[アイテムBOXアプリ]

アイテムBOXアプリは名前の通り「アイテムを入れる事ができるアプリ」になっているわ。入れる時は、アプリを立ち上げた状態でタッチ、出す場合は出したいアイテムを思い浮かべるか、アプリから選んでタップで可能よ。

「収納の才能」があれば、容量としては個人の[MP・収納の才能]に関係しいて、MPが多い人は多く入るってことね才能が無い人は大体1MP=1キロ換算ね。才能のランクによるけど、1MP=2〜100キロを超えるわ、大体の冒険者は装備品や貴重品を入れてる人は沢山いるわ。

但し、MPが切れたとしてもアイテム自体は無くならないけど、アイテムの取り出しは出来ないから気をつけてね。


あと、アイテムBOXに入ってると言っても安心は出来ないから、盗賊の中には「盗掘の才能」を持ってる場合はアイテムBOX内でも獲られる事があるから、直ぐに倒すか、逃げるか、「自衛の才能」があれば守れるんだけど才能ランクしだいだから、逃げた方がいいわね。


以上何か質問はある?)


「アプリについては大丈夫です、クエストの受注の仕方はどうやれば?」


(クエストの受注方法は、後ろを向いて貰える?あの電光掲示板をみて欲しいの、あの掲示板には新しい日付のクエストが表示されるわ)


そう言われて後ろを振り返り先ほど見かけた電光掲示板を見る。ん?表示されていた項目が消えた。


「今項目が消えたように見えましたが。」


(そうね、今表示が消えたのはそのクエストが冒険者に受注されたから消えたの、ほら右側の壁を見て頂戴、四角い箱が並んであるでしょ、そこに小さな画面があって自分が受けたいクエストを選んで行くの最後にこの「クエストを受注しますか?」って表示がでて、画面右下に端末があるから[ステモ]をタッチすると受注完了の画面がでて、それで受注完了わかった?)


「受注方法はわかりました。完了の報告は受付で?」


(完了も一緒よ、あの画面に完了報告って項目があるからタップして、端末に[ステモ]をタッチして完了、クエスト報酬は自動で「Gアプリ」に税金が引かれた金額が振込されるわ)


「完了もあの端末なんですね。わかりました、見習いの場合は受付で受注・完了報告だったので新鮮です。」


(全ギルドがこの「魔道具」を導入出来ないからね。説明は以上だけど質問がないならクエストでも受注してく?)


「そうしたいのは、山々なんですが泊まる所と道具屋に行こうかと思ってるんです」


(それなら、良く冒険者が使ってる[ヤマ猫亭]って宿屋があるわ、安いし料理も美味しいしいいわよ、ギルド会館を出て真っすぐ行って右手よ。)


「近いみたいだし、行ってみます。ありがとう。」


(これが私の仕事だから気にしないで、じゃあね)


とりあえず、宿の目処が付いたが空いてるか解らないので先に行って見ることにした。




ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー⚫︎ー




「こんにちはー部屋空いてますかー」


(はいよ、今行くから少しまっとくれ)

宿屋では定番であろうか、宿の名前の通り猫耳をピンとさせた、少しふくよかな女性と小さな女の子がでてきた。

(おや、冒険者かい?)


「今日なりたての冒険者です。この都市を拠点にして活動したいと思ってるのでとりあえず5日程泊まれますか?」


(うちは他よりちょっと高めだよ一泊で1000Gだよ、大丈夫かい?)


「あ、はい大丈夫です)

う、結構な金額だ、村の宿屋の10倍もする・・・


(わかったわ、それじゃあ一泊1000Gで朝食付き5日で5000Gよ朝食無しでも同じ、夕食はその時精算で1食100Gだよ。この端末に[ステモ]にタッチしたら完了よ。)

俺は言われた通りタッチ(ポロン♪)した。

(毎度、それじゃあ、(アンこちらのお客さんを部屋に案内して)


(それじゃこっちへ付いてきて)

明るい女の子だ、前の世界での俺の子供も確かこの位だったか・・・いや違う俺の子じゃ無かった・・・


(着きました、ここよドアに端末があるからそこ[ステモ]でタッチして鍵が掛けられるの!うちの宿スゴイでしょ!この魔道具を入れてる宿屋は都市でも少ないんだから!)

ちょっと自慢そうに胸を張って耳をピクピクさせている。


「へー魔道具の鍵とは凄いや、初めてみたよ安心だよ。案内ありがとう。」

そう言ってタッチして鍵を開け部屋に入った。

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