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魔法少女の日常  作者: 道の人
第一話
13/68

2-(2)

 絨毯の上でごろごろと、猫のように愛くるしく振る舞っているイアは続けて口を開く。

「という訳で買ってきてよ」

「何が『という訳で』だ。然もその前に理由を述べたような口振りで言うな」

 お前がその前に言ったのは夏でしょ、という言葉だけじゃないか。

 という訳で、は成立しねぇぞ。

「じゃあ今言う。シャンメリー買ってきて」

「いや、だから夏だぞ今!?」

 シャンメリーって、サンタの季節に最も売れ行きが伸びる子供用ワインのような、ちょっと高級感溢れる飲み物だよな!?

 まあ美味しいけどさ。

 因みに俺は白シャンメリーが好きだぜ。

「シャンメリーは冬にしか売っていないだろう。季節正反対の夏に売っている筈がなかろう」

「いやいや、今のコンビニを舐めたらいけないよ、元春」

「どうしてコンビニ限定にした?」

「だって元春のバイト先ってコンビニじゃん」

 あー、そういう訳ね。ちょっとは納得できる理由だ。

 前にも言ったことがあるが、俺はバイトをしている。そのバイト先がコンビニということは言っていなかった筈なのでここで説明しておくことにしよう。

「って言っても、うちのコンビニはそんな幅広い品揃えはしていないぜ?」

「またまたぁ」

「何がまたまたぁ、だ!」

 如何にも俺が嘘をついているような口振りで言うな。


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