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魔法少女の日常  作者: 道の人
第一話
11/68

1-(10)

「イアさん、今日の御予定は?」

「特に、何も」

 バラエティ向いてないな、こいつ。

 そんなんじゃ出演オファーが来ないぞ。

「いやいや何かあるでしょイア。そうだ、魔法少女的活動はしないのか?」

「……今日の天気は?」

「ん。曇り後雨だな」

「じゃ、休み」

 天気が良くないと遠足も出来ないよ、と言う。

 お前にとって魔法少女的活動は遠足と同義なのか!?

 これじゃニートだ。見た目十歳未満にしてニートだ。

「おいニート」

「イアは肉じゃないよ」

「ミートじゃねぇ」

「イアは別にミートは大したことないよ。エラー回避がBなのが誇れるかな」

「パワプロの話してんじゃねぇ! ニートだよニート!」

 しかもエラー回避Bて。

 栄冠ナインだったらちょっとは必要かもしれないけど普通のペナントやマイライフだったら限りなく要らないだろう、と俺は考えるね。

 俺はぺーぺーのパワプロ素人さんだからそう考えるけど実際エラー回避って必要なんだろうか。教えてほしいね。

「という訳で今日も私は何もしないよ。有給休暇」

「取れないよな、最近」

 言うとイアは特に反応せずに、突然何の前触れも無く「イア、トイレ」と言って俺の前から去って行った。

 ぽつーん、というバック音が出そうな現状である。

「ふぅー……」

 しゃべり疲れたー。

 テレビに目をやるともう既にプリキュアは放映終了しており優雅な音楽が流れていた。休憩にはふさわしい音楽だ。

 耳が幸せって奴だ。

 その音楽に浸りながら俺は後ろへゆっくりと倒れ込む。

 心地良い。

「(くーっ……眠い)」

 音楽が俺の眠気を促して。

 倒れたことによって眠気が促進されて。

 しゃべり疲れたことによって眠気が進行して。

 このまま寝たら二度寝じゃん、起きたのつい二時間程前なのにもう二度寝じゃん。

 昼寝にしては早すぎんぞ、伊波元春。

 けれど眠気には勝てなくて。

 睡眠欲には勝てなくて。

「………………いいや、寝ちゃおう」

 そうして俺は起きることを諦め、朝から早々に再び寝ることにした。

 しっかし朝からこんなに眠くなるもんかねー……昨夜は良く寝た筈だけど。

 ……おやすみ。

 ……しっかしこれ、掴みとしてはどうなんだろうな。

 



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