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聖女は秘密の皇帝に抱かれる  作者: アルケミスト


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「やっ、あんっ、あぁっ」


 ツェリルもドゥラコンに奉仕したいのに、翻弄され続けてくちづけさえ返すのもままならない。


 それならはドゥラコンがしてくれることをすべて受け入れようと、ツェリルは身体から力を抜き、声を殺すのをやめた。


「大丈夫か?」


 やがて、言葉と同時に熱いものが腿に押し当てられた。


「あっ」


 その正体を、ツェリルはもう知っている。


 挿入される瞬間の痛みを覚えている身体は僅かに強張るが、それでも指や舌で十分に慣らされたまずだ。


 そうでなくても、今のツェリルはドゥラコンの陰茎を受け入れることでしか彼に快感を与えることができなかった。


 少々の痛みなど構わない。


 ツェリルが頷くのを見た後、ドゥラコンがツェリルの片足を掴んで大きく押し広げた。


 秘裂がドゥラコンの目の前に哂されてしまい、ツェリルはとっさにドゥラコンから顔を逸らす。


「痛みを感じたら言え」


「ん……っ」


 目で見ると怖いので陰茎を正視できなかったが、襞を押し分けて当てられるそれの質量はかなりの大きさだ。


 それに、とても熱いし、何だか濡れて滑っている。


「……っつ」


 腰をしっかりと掴まれ、ぐにゅっと先端が侵入してきた。


「い……っ」


(痛いっ)


 狭い場所を、許容以上に押し広げる動きに、ツェリルは必死に耐えながら敷布を握りしめる。


「ツェリルっ」


 無意識に苦痛の表情を浮かべたのか、ドゥラコンの動きが止まってしまった。


 ツェリルの身体を気遣ってくれているのかもしれないが、先端部分を含んだこの状態の方がつらい。


 いっそ、一気に貫いて欲しい。


 ツェリルは敷布を握りしめていた手を何とか引き剥がし、ドゥラコンの腰に手をあてた。


 あの痣がある場所だ。


 ようやく見ることができたこの証。


 これもすべて含めてドゥラコンなので、愛おしくてたまらない。


 震える指でそれを撫でると、さらに陰茎が大きくなった気がした。


「あぅっ」


 呻き声も漏れたが、今度はドゥラコンは止まらず、そのまま腰を突き入れてくる。


「あ……あぁっ、はぁっ」


 ぎちぎちと内襞を搔き分けて入ってくるそれは、熱くて大きくて目眩がしそうだ。


 裂けてしまうかもしれない恐怖を抱えながら、ツェリルはとっさに肩に縋って力を込める。


 ドゥラコンが痛みを堪えて眉を顰め、次にまるで誘うように口角を上げてくちづけてきた。


 そのせいで中を抉る陰茎の角度が変わり、違った痛みと刺激にツェリルは声を上げた。


 入れた分だけずるりと引き抜かれたそれに安堵する暇もなくまた突き入れてきて、ゆっくりと慎重に、それは確実にツェリルの身体の奥へと侵入してきた。


 苦しいのに、気持ちが良い。


 呼吸もままならず浅い息を繰り返しながら、ツェリルはこみ上げてくる想いを込めてその名を口にする。


「ドゥラコンっ」


「ツェリルっ」


 何度もくちづけをされ、重なりあった手が握りしめられた。


 下肢も、胸も、足も、隙間なく重なって、すべてがドゥラコンと混ざり合っているようだ。


(好き……好きっ)


 初対面では最悪な印象だったのに、今はこんなにも愛おしい。


 きっと、これからも意見がぶつかり、喧嘩をしてしまうだろうが、それでもドゥラコンとなら高め合い、愛を育んでいけると信じたい。


 ドゥラコンも、そう思って欲しい。


「ひゃぅっ」


 内襞を強く抉られ、ツェリルは高い声を上げた。


「中が、熱いなっ」


「あふっ、やぁっ、あんっ」


「もちそうに、ないっ」


 ドゥラコンの言葉に、ツェリルの身体も応えるように蠢き、何度も中のものを締めつけた。


 もう、痛みは感じない。


 今のツェリルはドゥラコンが与えてくれる快楽を貪り、自分もドゥラコンに貪られるという、本当に人間の欲だけが体中を支配していた。


 ドゥラコンも高みを目指しているのか、ツェリルの尻を両手で強く引きつけるように抱え込むと、激しく腰を動かし始める。


 肉体がぶつかる音と、粘膜が搔き混ぜられる音が狭い部屋の中に響き、ツェリルは必死でドゥラコンに抱きついた。


 その切っ先が浅い部分を突いた時、ツェリルは大きくのけ反り、頭の中が真っ白になった。


「あ……はぁ……っ」


 それが何なのかわからないままで、ドゥラコンの動きも止まらない。


 何度も何度も貫かれ、やがて最奥に熱い飛沫が放たれるのがわかる。


 これは、ドゥラコンの快感の証だ。


「あ、ひぃっ」


 だが、余韻に浸る間もなく、ドゥラコンはまるで吐き出したものを内襞に塗りつけ、自分の存在を刻みつけるように腰を動かし続ける。


 先ほどよりも濡れて滑らかになった動きにツェリルも揺さぶられ、その激しさに生理的な涙が溢れた。


 閉じた瞼に、ドゥラコンの唇が触れる。


 下肢は獣のようにツェリルを犯しているのに、くちづけはとても優しい。


 身体の中を搔き混ぜられながら、ツェリルは自分の想いを嚙みしめる。


 そして、間もなく襲ってきた二度目の昇天に意識を飛ばしながら、口に触れるドゥラコンの唇を感じて頰を緩めていた。

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