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「う……ぁ……はぁっ……あぁ!」
ドゥラコンの陰茎はぐちっという鈍い水音を立てながら、襞を分け入ってツェリルの身体の中に入ってくる。
ツェリルはしがみつくドゥラコンの腕に爪を立てた。
「い……た……ぁ……っ」
知識がなくてもおぼろげにわかる。
これは、まぎれもなく男女の性交だ。
(どうして……こんなこと、にっ)
信じられないという驚愕が過ぎると、次には息が詰まりそうなほどの圧迫感と痛みが襲ってきた。
あんな場所が、驚くほど大きなもので押し広げられ、襞を擦られて、奥へ、奥へと異物が侵入してきた。
痛くて、苦しくてたまらない。
しかし、逃げようと身体を動かした時、身体が裂かれるかと思うほどの鋭い痛みが走った。
「あ……や、あ……ぅっ」
何かが破れる感覚が全身に走り、ツェリルは目眩がするほどの痛みに一瞬気が遠くなった。
「力を抜け」
悔しいほど冷静な声がそう言うが、今のこの身体はツェリル自身で自由にならない。
反対に、自分の中にあるものを強く締めつけてしまった。
「……しかたない」
「んっ」
唇が重なり、食いしばったそれを舌で舐め上げられる。
痛みに耐えるせいか、声を上げるのを我慢するためか自分でもわからない。
だが、何度も何度も促されるように舌を這わされると、つい解けてしまった。
「あっ、あっ、あふっ、い、たいっ」
途端に、耳を塞ぎたくなるような啼き声が耳について離れない。
これが自分の声なんて、絶対に信じられない。
「ツェリル、ツェリル、俺に合わせろっ」
一方的に凌辱しているくせに、その動きは悔しいくらいに優しい。
痛みはあるものの、ゆっくりと馴染むように突き入れ、引き出す陰茎の動きに、内襞は刺激されて締めつける。
そうすると嫌になるくらい中のものを生々しく感じてしまった。
(怖い……っ)
「た、たすけ……助けて……ぇっ」
神に仕える自分には一生経験することのないはずの感触を、陰茎が突き入れられるごとに身体の一番奥に刻み込まれていく気がする。
ジュクジュクとした粘膜を搔き混ぜる音と、肌がぶつかる鈍い音。
息も絶え絶えな自分の喘ぎ声が部屋の中に響いている。
身体の奥深くに入り、時折深いくちづけをしてくるのは間違いなくドゥラコンだ。
しかし、乳房を弄る手や、腰から尻を撫で回しているのは誰のものなのか。
「ツェリル……っ」
「ツェリル」
「……ツェリル」
響きの違う三通りの声が、まるで慈しむように自分の名前を呼んでいる。
朦朧とした意識の中、身体を揺さぶられながらツェリルは強く抱きしめられるのがわかった。
温かく、大きなそれに、ツェリルは必死に縋った。
「あっ、や、んっ」
もう、犯される下肢の感覚は痺れて、痛みも薄れてきた。
手足に力が入らず。まるで人形のように身体は揺れる。
自分はこのままどうなってしまうのか。
何も考えられないまま、ツェリルの意識はふっと途切れた。




