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魔法の有る世界に転生する俺?  作者: izu
ソフィアとマリアンヌ
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領に引きこもる? Ⅱ

屋敷の中を歩いて行くとメイドに案内されて、俺用に用意された部屋に案内された

そこにうちのメイド2名も居た

広すぎる部屋に驚きながら

そう、この屋敷は広い

確かに王都は建物が密集しており、王都の屋敷は ここの半分ぐらいだと思う

でも庭は広かった

目立たない様に魔法の練習をするには丁度いい感じの林もあたったけども 

ここは庭も広い


「姫様、お湯を頂いては?」


と言う うちのメイドの声で考え事から戻ってくる


「そうね、頂こうかしら?」


と、お風呂に案内されメイド達に体を洗われる俺・・・

俺も女の体だけど、勘弁してほしい・・・

お風呂の後に案内されたの部屋には お爺様、おばあ様が居た


「お風呂はどうだった?」


とお爺様 ニコニコしている


「生き返りました、有り難うございます」


と返すと おばあ様が


「ほんとに5歳なのかしら?」


とこちらもニコニコ顔だ


「体が弱いので勉強三昧でした・・・」


と言う言葉に、お二人共何とも言えない顔になった・・・


「ここでは のんびりするといいよ」


とお爺様が言うと おばあ様が少し困った顔で


「でも淑女の勉強はしてもらいますよ?」


「ええ、分かっております おばあ様」


と内心いやいやする俺は 笑顔で答える


「で、お願いとは何だい?」


「人払いをお願いできますか?」


お爺様が うなずくと メイドや執事達が部屋から出ていく

全員が出たのを確認し 一呼吸置いて俺はきりだす


「お爺様、おばあ様 私が此処で暮らす話になった原因はご存じかと思います

王家からの婚約を 断るのに、この様な結果を家族で選びました

お父様の宰相と言う地位からも、もし虚偽と言う事がばれると、立場が悪くなります」


「そうだな・・・

だが 考えすぎかも知れないぞ?」


「いえ、お爺様 新しい王を選ぶのは生まれた順では無く、能力だと聞き及んでいます

今の時点でお后に、と言うのは可笑しいのです、

ましてや、大公家に新しく子が生まれなければ第二王子を養子にと言う話らしいです

政敵の多い大公家を無くすために 王に取り入った者が居るのでしょう

考えすぎと言う事は無いかと思うます、

なので元気な姿を王家に報告されても困るのです

大公家に婿入りと言う話でしたら大公家に血筋は残りますし、そこまで考えはしなかったでしょう」


「ソフィアあなたホントに5歳なの?」


と、あきれ顔のおばあ様 

お爺様は難しい顔をしていた


「でソフィアどの様にしたいのだ?」


「私が床に臥せって居ると言う事にしていただいて

私はメイドの一人として、海にある別宅に送ってほしいのです

そこでメイドの服をきていたら あくまでメイドです 元気な姿を見られても、とぼけて頂いたら・・・」


「なるほどな・・・ここに居てほしいのだが、会いに行けば良いか・・・

 メイドとして接すればいいか・・・

たくらみ事と判明すれば、そやつはつぶすから安心しろ」


笑顔が怖いですお爺様・・・


「でもメイドと言えど淑女教育はありますよ」


とにやつくおばあ様・・・目が笑っていません 怖いです・・・


「まあ1か月ここに居ろ、着いてすぐでも旅の疲れで通るだろうが わしらが寂しい

良いな?」


笑顔が怖いです・・・


「メイド姿で領都を出歩く許可を頂ければ、市場等見て回り領の事を学びたいのです」


「よし、決まりだな、うちの使用人は信頼できるから安心しろ

気を付けるのは領内にいる組下の貴族どもだ、良いな?

うちの使用人には話を通しておく」


これで俺の今後が決まったわけだ

それから1週間 お爺様からお借りした薬草図鑑を持ち体調不良を理由に部屋に引きこもった

王都の書斎にも薬草学の本はあったけど

ランク分けとかされておらず、またランクの低い薬草の記載がなかったのでお借りした

又、おばあ様による淑女教育は厳しかった・・・

なんか悔しいので7歳のうちのロリメイドも巻き込んでやった・・・

死んだ魚の目をしている・・・すまん・・・

その間、領内外の近場の貴族達のご機変伺いがあったそうだが

病気療養を理由にすべての面会希望をお爺様が断ってくれたそうで感謝しかないよね・・・

おばあ様もお茶会のお誘いが増えたようで忙しくしていた

お茶会の情報網は馬鹿に出来ないそうで、そこでも俺を 「体が弱く良く王都から来れたものだわ」

とそう言う話をしてくれている 感謝・・・


メイド服が出来てきたのでメイド服を着て出かけることになった

お付はうちのメイド2名

ロリメイドと21歳の護衛を兼ねた戦闘メイドだ名をアニーと言う

ロリメイドはジェニーと言う

それと案内役の ここのメイドの4名で行くことになった

メイド達が使う小さな荷馬車で出発する

俺は茶髪のウイッグを付けて変装している まあばれないだろう・・・


「まず どこを見たいのですか?」


と 地元のメイドが聞いてくる


「そうね、各ギルドを見た後、市場にお願いできますか?」


「賜りました」


と案内してくれる

商業ギルド

鍛冶ギルド

魔道ギルドと回る・・・


「魔道ギルド?魔法使いは稀にしか居ないと聞いたのですが、魔道ギルドは何するところなのですか?


「魔道ギルドは、魔法使いを育成出来ないか研究する機関ですね、

成果は聞いたことがありませんけども・・・」


「成果ないんだ・・・」


「無いですけども、魔法使いが増やす方法が分かれば他国等に有利を示せるので

無くなることは無いですね」


「そんなもんなんだ・・・」


「へ~」


とジェニーも関心して話を聞いている


「あそこが冒険者ギルドですね」


「ちょっと寄っていい?

どんな依頼があるのか見てみたいのよ」


「荒くれ者も多いので危険かと・・・」


「大丈夫、アニーが居れば何とかなる」


と にっこりとアニーに微笑む


「ジェニー馬車で待ってて」


とギルドの馬車置き場に止めた馬車からアニーを連れてギルド内に入ると

冒険者達が振り返りこちらを見ている

アニーが小声で


「今お昼前なので、ここに居るのは依頼を受けれず、新しい依頼が来るのを待っている者たちです」


「なるほど・・・危険はないね?」


「はい」


なるほど、なるほど・・・

大公家のメイド服だしな・・・

期待した目で見るな・・・

そこに見知った顔もあった

ここに来るのに護衛してくれたPTのリーダーだ

俺はPTリーダー氏に近づいて行くと

リーダー氏は戸惑った様子

近づいた俺は小声で


「あなたのPTは口が堅い?」


「ああ、堅いぜ・・・」


まあ確かに大公家の護衛に就くぐらいだし、問題ないか・・・


「3週間後、私達の護衛で海沿いの大公家別邸に行って欲しいのだけどね」


「大公家からの指名依頼と言う事でいいのか?」


「あそこなら、ダンジョンの町にも近いでしょ?」


「なぜダンジョンに行くことを?・・・

あっ、あの時のメイドさんか、なるほど」


アニーの存在に気付いたようだ・・・


「契約を結びましょう」


と言い受付カウンターらしき所にリーダ氏に案内させる

他の冒険者は残念な顔をしていた

カウンターに着くと受付嬢に大公家の紋章の入った短剣を見せ


「指名依頼を頼みたいのだけど?」


「かしこまりました、大公家の方からの依頼ですね?」


と奥の小部屋に案内され粛々と手続きが進んで行き最後の署名となった


「お聞きしますが、この書面含めて秘匿されるのですね?」


「ギルド内でどのような依頼があったかは別の用紙に記載され

 元の契約用紙は厳重に管理されます、冒険者の依頼完了用紙も別に用意されます

秘匿されたい項目がありましたらお伝え願えればお聞きいたしますよ?」


なるほどね・・・

大公家にも騎士団はある、騎士団に護衛を頼まないのは、今は形式化され家継げない貴族の子達ばかりで

秘匿も無理だし忠誠や騎士道なんてあるのかね・・・

領軍もある、平民が殆どで、実力もある、が治安維持が今の仕事内容で人手が足りないらしい・・・

護衛頼めないよね・・・

いかんいかん、思考がそれた・・・


「依頼人を、こちらのアニーに てできる?」


「出来ますが、お支払いはアニーさんになりますよ?」


「今払おう」


とテーブルに金貨5枚を置く

親父が沢山持たせてくれたからね・・・

あるんだよ、自由はないけど・・・


「これで手続きは完了です、出発は3週間後の朝、行程は3日ですね

依頼料は銀貨5枚になります」


銀貨を出しながら


「それと私の冒険者登録をお願いしたいのだけど、試験付きで」


「わかりました、今試験でよろしいですか?」


「それでかまわない」


「わかりました、ほかの皆さんは外に、依頼完了書は作らせて居ますので お呼びするまで

冒険者の方はお待ちくださいね、受験料は銀貨1枚になります」


試験用紙は5枚、主要な薬草は、ほぼ出ている

薬草関係は常駐依頼なので依頼ボードには出ていない

薬師が夕方 買取が無いか見に来るらしい

5枚の試験用紙の他に 10枚用紙があり、そこに薬草の絵が描いてあり

その番号を選んで書いたり 特徴を番号で書いたりと採点が楽なようになっている

なるほどね・・・

記憶問題は得意だ、薬草を描け、とかなら受からないよね

画力無いんだよ!

とか、余計な事を考えてるうちに終わった

時間が早かったのか、受付嬢が暖かい目で見ていた・・・

採点してもらったら満点で驚かれた

採取Sランクの付いたカードを貰えた

採取のSランクは そこそこ居るそうだけど、取に行くには狩りのランクが低いと辿りつけないので

気を付けるよう厳重注意された・・・

カードを受け取りギルド内に戻るとリーダー氏に小声で


「おりがとうな、お姫様」


と言われた、にっこりと笑って


「少ないけど、これでお酒でも飲んで」


銀貨5枚握らせた、リーダー氏はにっこりと笑って会釈するのみで言葉はなかったが

それでいい、余計な言葉で詮索されても困る


ギルドから出た俺たちは市場の向かった

色んな物が売っている、作物は育ちが悪く見える・・・

香辛料もあまり数はないみたい

ペットショップかと思ったら、肉屋だった・・・

兎とか、かわいいのに・・・

とボヤいたら、兎は凶暴ですよ、かわいいなんて、近づかない様に

とアニーに真剣な顔で注意された・・・

屋敷に油は有るのか?

と聞いたらラードなら有りますよ

と言う事なので、植物油を油屋で探すが無いらしい・・・

ジャガイモとパンと精肉している肉屋でオークの背肉を買った

オーク食えるんだ・・・

卵は屋敷に有るらしい


屋敷に帰った俺は厨房に向かい昼ごはんの用意をしていた料理長に


「厨房借りていい?」


と聞くと驚いた料理長が


「姫様が?ですか?」


「邪魔してごめんだけどね」


とニッコリと笑いながら言う

まあ逆らえないよね・・・


「アニー手伝って」


「たまりました」


とすでに踏み台を持っていた・・・

わかってるね・・・


料理長も手伝って貰いながら コロッケとオークかつを作った

コロッケは俵型のやつで

料理長に味見してもらい あうソースを考えてもらって完成

作り方を料理長が覚えたので夕食に出して貰うことになった

美味しかったのだろう


そんなこんなしていると3週間がたち、海沿いの別邸に向かうのであった



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