帰り道に遭遇したものは~NNNの恐怖~
ひたひたと、音ならぬ気配がする。
こちらの呼吸を読むように、私が歩けば動き、止まれば止まる。
駅の改札を出てから走っている自動車を見たのは、駅前の大通りが最後。
私が通りすぎた瞬間、車のドアがバン! と開いた。
びっくりして、ダダダダッーと走って離れたら、はるか後ろの方でまたドアがバン! と閉められた音がした。
直後、あの車が急発進した音を最後に、それっきり辺りは静まりかえった。
もう5分以上も前のことだ。
それから車は一台も通らない。
駅から歩くこと7分あまりで住宅街だ。
帰宅ラッシュの時刻を過ぎれば、たまに犬を散歩させている人がいるくらい。夜十時を回れば人気はほぼ無くなってしまう。
さらに悪いことに、我が家への道のりの途中には、防火用地に指定されている更地や空き家が数軒連なる場所まであるのだ。
空き家といえばまだまともな形の家を連想できるが、これはちがう。
長年にわたり放置され、屋根まで崩れかけた家屋はまさに廃屋。周囲にはかっての庭木が小さな森さながらに生い茂り、丈高い草むらは昼なお暗く、虫や野生動物が潜んでいそうだ。
ここさえ通りすぎたら。
我が家までの道のりの半分以上クリアなのに。
明日は土曜で会社は休み。
早く帰りたい、けど。
連日残業で疲れた体は、ここから走って帰れるほどの元気は残っていない。
それに、急いでお家に帰っても、心を癒やしてくれるものはもうないし……。
ややネガティブ思考に囚われつつも、できるだけの大股で一歩一歩進んでいく。
だめだ、しっかりしなくちゃ!
私は片手にスマホを握り、電話するフリをしながら、何度も後ろを振り返った。それも露骨に上半身ごと振り向けて。
というのも、あの車を見た駅前から、なんとなくイヤな感じがする。
そう、まるで『後を付けられているような』イヤな気配を感じるのだ。
そんなときは、こうしてときどき後ろを確認すればいいらしい。
と、護身術の本で読んだことがある。
不審者が「あ、こっちを見てるぞ。尾行がバレているのか!?」と怯むので、その隙に安全な場所へ逃げるのだ。
残念なのは、ここから我が家までの間には交番もコンビニもないことか。
明るい場所といえば、等間隔に並ぶ街灯に照らされて白っぽく円形に光る地面と、家々の玄関灯だけ。
暗い夜道に人通りは無くて……。
ほら、やっぱりどこにも、誰も、いない……よね?
ふう、と盛大な溜め息を吐く。
私の気のせいだよね。
考えすぎだよね。
きっとそう……。この世界はなにごともなく平穏無事で、うちの近所は平和で、事件なんか何も起こらないよね。
ようやく肩の力を抜いて歩き出した、そのときだった。
右足に、後ろから何かが激突した!
「ヒィッ!?」
ドッキーン! と心臓が跳ね上がり、一瞬で喉がカラカラに干上がった。
ショックで早くなった心臓の音が、自分の耳の内側でドッドッドと大音響のドラムのように鳴り響く。
右足首に当たった何かは、そのまま足首にしがみついて離れない。
はて、なんか生暖かいような……?
こわごわ、足下に目をやると……。
つぶらな金色の瞳が私を見上げて「ニャン!」と鳴いた。
麦茶を水で薄めたような茶トラ猫だ!
「ニャン!、じゃないわよ。さっきからの気配はおまえか~……」
子猫よりはやや育っている。
生後半年から一年未満ってところだろう。
それにしても、顔が良い猫だ。
私好みのじつに猫らしい丸顔で、目もくりりんとしたつぶらな金色。鼻先もお口も赤ちゃんらしいピンク色だし。
しかも初対面の人の足首に抱きついて離れないというすごいふてぶてしさ。
これは住むお家を捜して人間を物色している賢い猫そのものではないか。
うーん、困る。
めちゃくちゃ可愛くても野良猫だよね。
あ、おい、そんなうるうるした目で見上げるな。
うお、手が、私の手が、勝手に動く。
ぎゃあ、猫の頭を撫でちゃった!
いかん、茶トラがゴロゴロ喉を鳴らしてる。
ああ、ふわふわ~。
すっごくあったか~い……。
最っ高に、癒やされるぅ~。
うう、こんなの卑怯だ~。
残業疲れの心にジンジン滲みいるじゃねーかよ……。
私は猫を抱き上げた。
「しょうがないな、これもご縁というやつか。じゃあ、今日からうちの子になる?」
猫は縁がなければ飼えないという。
「ニャン!」
なんと明快な返事!
「ウ~ニャン!」
「ニャン!」
「ウニャン!」
「ウニャニャン!」
あれ、なんかいっぱい聞こえたゾ?
私の腕に抱かれているこの子がニャンと言ったのは一回だけのはず……。
いまの声はどこから?
私はゆっくりと、周囲の闇を、それも地面に近い方を見回した。
草むらが揺れた。
ガサ。
「ニャン」
そこから出てきたのは、子猫。
ガササ。
「ニャン」
うん、子猫だ。
「ニャニャン」
ガサガサガサ。
え、何匹いるの?
「ニャン、ニャン、ニャン、………………」
子猫、子猫、子猫、子猫子猫子猫こねこねこねこ……!?
じりじりと、私はあとずさりした。
すごい大量の子猫に睨まれている……!?
どうして?
わ、子猫の後ろに親猫らしいのもいる。いったい何匹いるんだろう。
そんな猫たちが目を爛々と光らせながら、こちらへじりじりと迫ってくるではないか。
「え、ちょっと、なに……?」
さすがにこわいよお。
心が怖じけた瞬間、影にいた大きな猫が「シャーッ!」と威嚇音を吐きながら、ダッシュした!
「ぎゃあッ!!!」
なんか猫に喰われそうな気がして、私は必死で逃げ出した。
やっとのことで家の前までたどり着いたときには、ゼイハアと肩で息をしながら全身汗だくになっていた。
あ、猫一匹抱っこしていたっけ。
薄めた麦茶色のような猫だから『むぎちゃ(暫定)』は、おとなしくわたしの左肩にしがみついていた。
「人間が痛くないように爪を立てないとは賢いね! 良かった、潰さなくて」
だいじょうぶ? と話しかけると私の顔を見上げて「ニャン」。
なんて良いお返事! 言葉がわかっているみたい。
「ウニャ、ニャン」
むぎちゃ(暫定)はくるっと後ろへ顔を向けた。器用だな。
「ん? そっちになにかいるの?」
猫は先祖伝来のハンターの習性から、動くものを敏感に認識するという。
私はむぎちゃ(暫定)が見ている方を同じように見やった。
道の真ん中か?
何か、黒っぽい影があるような……。
もしや、他の猫にも後を付けられた?
まさか、この家を突きとめられたのか!?
あの猫数で毎日押しかけられたら、餌代をどうしたらいいの!?
その一瞬、私の脳内では、エンゲル係数破産の危機とか多頭飼育崩壊の恐怖が走馬灯のように駆け巡った。
が、ちがった。
そこにいたのは、うすぼやけた影。
かろうじて人間らしい五体の見分けがつく『影』だけ。
そうとしか言い様がない。
なのに、気配があるなんて。
ここに居るぞ、という存在感!?
そんなものを放つ色の薄い影のかたまりが、道の真ん中に浮かんでいるって、どういうこと?
なんなの、あれ?
私の目が悪いからはっきり見えないだけ? 私は何度も瞬きして、ジーッと目を凝らした。まだこの時点では、疑問と好奇心があったからだ。
すると、私の視線を感じたのか、それはゆっくりと揺れながら、こちらへ近づいているようで……。
人はどうして、疑問に思ったものの正体を二度見してまで確かめようとするのだろう。
どうでもいいなら見なけりゃ良い。興味なんか持たずにスルーすれば良かったんだ。
あの影は動いている。
目の錯覚じゃない。
私が意識して見ようとしたから、こっちへ来ようとしているんだ。
これはヤバい。
今頃見てはいけなかったと気づくなんて。
体が動かない。
なぜかって?
怖いからだ。ワケのわからないものへの恐怖で、体が竦んでしまってる!
悲鳴をあげることもできないなんて……!?
そのとき、私に抱かれたままだったむぎちゃ(暫定)が急に身動ぎした!
「フシャアアアアッッッ!!!」
ものすごい威嚇音は、私の胸の内側まで響き渡った。
私はハッとした。
体が動く。
あ、影が消えてる。
気配もなくなった。
けっきょくあれは何だったんだ?
いや、いまは考えるな。無視だ無視無視、無視するんだ!
私はむぎちゃ(まだ暫定)を左腕に抱えたまま右手でバッグから鍵を出し、玄関ドアを開けて中へ飛び込んだのだった。
むぎちゃ(すでに暫定解除済み)を飼い始めてしばらく経った休みの日。
わたしはむぎちゃを拾ったあの場所へ、あの猫が山ほど出てきたあの暗い場所へと行ってみた。
もちろん、むぎちゃも一緒に。
むぎちゃには猫用ベストとリードを付けた。元野良なのに首輪もリードもイヤがらない良い子だったので、私は意気揚々とお散歩に連れ出したのだ。
あまりに堂々としたむぎちゃの足取りに、引きこもり気味だった私の方が散歩に連れ出されたのかもしれない、と思ったが……。
さて、あの場所へ到着すると。
明るい昼日中に見れば、なんてことない空き地と空き家である。草はボウボウだけど。
晴天だから明るいし。……夜は暗いから、ふつうよりも怖く思ったのかしら。
昼間のせいか、猫はいない。
草が大きく踏み倒された跡がある。
ここを歩き回った人間がいるんだ。
むぎちゃを抱き上げ、ちょっとだけ草むらに踏み込んでみた。
そこだけ草が刈られて開けている場所があり、猫用ドライフードが少し散らばっていた。
「ここで猫の餌やりをしている人がいるんだ……」
餌やりの器が見当たらないから、きっと猫の保護団体の人たちだ。餌やりをした後は、器を片づけ掃除もしていく礼儀正しい人たちだから。
ご近所の噂話で、最近この辺りでもNPO団体が町ぐるみで野良猫の保護活動をしていると聞いた。街猫とか地域猫とかいうやつだ。
私がむぎちゃを保護したあの日。
家に入って落ち着いた私は、あらためてむぎちゃ(このときはまだ暫定)をよく見て、右耳の先端が欠けているのに気づいた。
猫の耳たぶは三角形。でも一度保護されて去勢・避妊手術を受けた猫は、その目印として耳たぶの先端に切り込みを入れる。その耳の形が桜の花びらみたいなので『さくら猫』とも呼ばれるという。
あのたくさんの猫たちはここへゴハンを食べに集まってきたんだろう。
私のことを、餌をくれる人と間違えて寄ってきたのかもしれない。
それなら悪いことをしたなあ。
何もあげなかったし、仲間のむぎちゃまで誘拐していったんだから。
そんなことをつらつらと考えていたら、背の高い草むらがガサッと揺れた。
「あっ!」
「あ!」
同時に声を上げた。
大きなトートバッグを左肩に掛けた私よりも少し年配の優しそうな女性。ちょっと驚いた顔をした彼女は、私に抱かれているむぎちゃに目を留めると、にっこり会釈してくれた。
「その子、保護してくださったんですね」
「あの、もしかして猫にゴハンをあげている方ですか?」
私がストレートに訊ねると、
「ええ、猫の保護活動をしています」
名刺をもらった。NPO法人の猫の保護活動に参加しているボランティアの方で、代表を務めているそうだ。
彼女はむぎちゃに笑いかけた。
「茶丸くん、しばらく見なかったんでちょっと心配してたんですが、家族を見つけたんですね」
むぎちゃよ、おまえは茶丸だったのか。
ま、もうむぎちゃでいいや。
私はむぎちゃを縁あって拾ったこと、大切に、一生世話することを報告した。
「そう、むぎちゃんになったんだね、いい人に会えて良かったね。ほんとうにありがとうございます!」
ものすごくお礼を言われて恐縮した。
いまとなっては私がむぎちゃを保護したのか、あのときむぎちゃに私が助けられたのか、よくわからんのに。
ボランティアの女性は話し続けた。
「あー、本当にうれしいわ。じつは、今日ここへ来るのはなんとなくイヤだったんですよ。だって、あんな事件があった後でしょう。もう、怖くて!」
「え、このご近所で、ですか?」
うちは新聞を取っていない。ゆえに、地域のニュースには少々疎いところがある。
まあ、最近は地元のイベントもスーパーの安売り情報もスマホのネット情報で配信されるから、いまさら新聞を取る必要も無いだろうと思ってるしね。
「ほら、そこの空き家で、孤独死された方がいらしたでしょう」
え、初耳……。
詳しく聞くと、じつは空き家ではなく、まだ現役の住居だった。
お年寄りの一人暮らしで、ときどきは息子だか娘だかが様子を見に来ていた。ご近所づきあいもあった。ある日、ご近所の人が訪問すると、その方は居間で倒れていた。救急車が呼ばれたが、病院へは運ばれなかったという。
自宅で亡くなった人がいたら、事件性があるかどうかを調べるため、必ず警察が来る。
警察の調べでは持病か何かでの自然死だったらしい。TVのニュースにはならなかったが、地元新聞には載ったそうだ。
「ご家族がお葬式を出されてからもう何年になるのかしら。この家はまだご家族が管理されているみたいだけど、最近は庭の草刈りもまったくされていないしねえ……」
なんだ、そんなに何年も前の話なんだ。
ちょっとびっくりしたじゃないの。
いや、でも。
明治とか、江戸時代とかのすごい昔の話ではないんだよね。まだ十年も経っていない、つい最近の出来事だ。ほんの何年か前、ここで寂しく亡くなった人がいたなんて……?
最後はどんな状況だったのだろう。
もしも、その亡くなった人が成仏できず、このご近所をさ迷っていたら……。
いやいやいや、まさか。
でも、でも! もしあのときむぎちゃが、あの不気味な影を威嚇して追い払ってくれなかったら、私はどうかなっていたんだろうか。
なんだか涙が出そうな気分。そろそろ帰りたい……。
「そんなことがあったんですね。私はずっと空き家だったと思っていました。それじゃもう失礼し……」
「それにほら、何週間か前の金曜日の夜の事件。あの駅の近くで起こった女性が車で連れ去られそうになった事件のこと、ご存じですか?」
ボランティア女性の話は止まらない。いまは一人で来ているようだから、お喋りしたいんだろう。
それに金曜日の夜の事件というキイワードじみた言い方が妙に気になった。
その金曜って、もしかして、私がむぎちゃを保護した夜のことでは?
私が知らないのを悟った女性は勢いづいて説明してくれた。
「さいわいにも未遂で、犯人も数時間後に逮捕されましたけどねえ」
その金曜日の翌週は、ボランティア女性も取材に来たニュース番組の記者からコメントを求められたとか。
「その犯人は車でこの辺と駅までの道を何度も往復していたそうですよ。逃げた被害者が警察に通報するまでいたらしいですから。この辺まで来たけど、なぜか何百匹もの猫が急に道路に飛び出してきたので、慌てて駅まで戻ったとか、おかしなことを言ってたらしいですよ。ここにはそんなにいるわけないのに」
ニュースやワイドショーで犯人の乗っていた車の特徴や、駅前通りはもちろん私たちが立ち話しているこのご近所も含めて、何度も放映されたらしい。
ぜんぜん知らなかった。
むぎちゃが来たあの日以来、残業はなるべく減らし、朝も晩もむぎちゃと遊ぶのに忙しくて、テレビなんか見ている暇が無いもんね。
「あれ以来、私たちも夜十時以降は一人で行動しないようにとり決めたんですよ。ありがたいことに、最近は若い大学生の子なんかも来てくれますし、ほんとうに助かってるんですよ。なにしろ相手は猫だから! 夜しか会えない猫もいますからね。ゴハンの後は掃除をしないといけないし、深夜になるとこの辺は真っ暗だから懐中電灯がないとあぶないし……」
ボランティア女性の話はどんどんディープな猫事情にシフトしたが、後半はろくに耳に入らなかった。
何故同じなの?
ニュースで報道された車の特徴が。
私があのとき駅前で見た、ドアをバタンと閉めて急発進した、あの車と……。
もしかしてあれが、まさに拉致できそうな被害者を物色している真っ最中の犯人が乗っていた車だった?
いやいや、私よ。怯えるのは早計だ。
あの車が、その事件で逮捕された犯人と同一人物とは限らない………………いやあああ、どうしても、違うとは思えない!
もうだめだ、メンタルの限界きた!
私は慌ててNPO団体の女性に別れを告げた。
「むぎちゃ~~~!!!」
私はむぎちゃをギュウギュウ抱きしめながら、目的だった散歩もそこそこに半ば走って帰路についた。
この日の夕食は、あらためてむぎちゃへの御礼にいつもより四十円ほど値段の高いレトルトパウチの五つ星猫ゴハンをあげた。
それから自分のために、地元の犯罪事件情報がタイムリーで配信されるアプリをスマホへダウンロードしたのであった。
数日後、私のスマホが初めてアラートを告げた。
事件の位置情報は、あの空き家であった。
こっそり住み着いていたらしい身元不明のホームレスの男性が、死後数ヶ月のミイラ化した状態で発見されたという速報だ。
それを知ったのは、奇しくも日曜日の朝だった。
その日、私は朝からむぎちゃにひっついて離れず、一日の半分をむぎちゃのお腹に顔を埋ずめて過ごしたのである。
〈了〉
私が猫を飼うのに慣れているって?
そりゃあ、猫飼い二十年以上のベテラン飼い主だもの。
でもって四ヶ月ほど前、愛猫を亡くしたばかりなんだよね。
愛猫は享年十三才。私は自分の食事よりも猫用ゴハンにお金を掛けて大切にした。だから寿命を全うしてくれた、と自信を持って言えるから、別れは悲しかったけど後悔はない。
というわけで我が家には、すぐに使える猫用グッズがいろいろ揃っていたのだ。
でも、どうしてむぎちゃは、初対面なのに私が猫好きだとわかったのかしら。
むぎちゃは初めて家に入ったその瞬間に、ダッシュで私の部屋へ駆け込んだ。
なにごとかと追いかけたら、私のベッドの足の方で丸まって、ぐうぐう寝始めたし。
猫用トイレの場所を教えていないのに知っていたし、使い方も完璧。
爪とぎは猫用爪とぎでするし、前の猫のお気に入りだったキャットタワーのてっぺんに上って昼寝はするし。
どうして前の猫の匂いが気にならないのかしら。ふしぎだなあ……。
もしかしたら、あのときむぎちゃと猫たちに遭遇したのは、猫による猫のための猫のネットワーク〈NNN〉のしわざなのかもしれないわね……。