なんか掲示板も新時代になったな……
023:名無しの>1天推し
それで鳥ちゃんどーなったん?
2024:2年主席転生者
今は保健室で天才さんが診てくれています。
僕は隣で見てるだけです
何ともないと良いんですけど……
2025:名無しの>1天推し
鳥ちゃんが急に落ちるって……えぇ?
そんなことある?
2026:名無しの>1天推し
飛ぶ=生きるみたいな子なのになぁ
2027:自動人形職人
天才さんが見てくれてるなら大丈夫だと思いますが……
2028:脳髄
普通に風邪とかか?
いっつも薄着なんだろあの子
2029:2年主席転生者
最近は普通に暖かい恰好してましたけどね。
確かに年末年始でパーティーとか色々ありましたけど
それでフォンが風邪引くというのもちょっと驚きというか……
2030:名無しの>1天推し
まぁ病気ってそういうもんだよな
2031:名無しの>1天推し
確かに
2032:名無しの>1天推し
意外な人が意外な時になるもんだべ
2033:2年主席転生者
そう、ですね。
いや、でもかなりびっくりしました。
学校で歩いていたら後ろから天才さんの叫び声が聞こえて、振り返ったら何もなくて、前向いたらフォンを抱えた天才さんが現れて焦って……ていう
2034:名無しの>1天推し
まぁそれは焦る
2035:名無しの>1天推し
焦る天才ちゃんというのがやばい
2036:名無しの>1天推し
それはそう
2037:脳髄
>1とのラブコメ以外で天才ちゃんが焦ったらやばいZE!
2038:1年主席天才
戻った。
治療も終えた。
2039:名無しの>1天推し
おぉ、どうなったん?
2040:2年主席転生者
「アルマさん、大丈夫なんですか!?」
「一応は。あー、それと御影、トリウィア。今例の掲示板繋げてるからそっち向けにして話すけど構わないかい? 二度手間だ」
「ほう。構わんぞ」
「どうぞ。……私たちも見れます?」
「ん。網膜投影する」
「お?」
「何も見えませんが……」
「いつものように騒ぎたまえ」
2041:名無しの>1天推し
いや……
2042:名無しの>1天推し
そんな……
2043:名無しの>1天推し
マジで見られてる……?
2044:名無しの>1天推し
ついに姫様たちに掲示板が見られるなんて……
2045:脳髄
滅茶苦茶ぞわるな。
2046:名無しの>1天推し
急に恥ずかしくなってきた
2047:1年主席天才
「おぉ、なんか文字が透けて浮かんでいる。凄いなコレは。色々便利そうだ」
「なるほど、こうしてウィル君は1年次にアルマさんやマキナさんと会話してたわけですね」
「うんまぁ。……一応人目がある時にしか繋げてないけどね」
「私は別に見られまくっても構わんが」
2048:名無しの>1天推し
なんで脳髄ニキなんで名指しなんでありますか!!
2049:名無しの>1天推し
落ち着け
2050:脳髄
脳髄が違うんだよね
2051:名無しの>1天推し
おファックであります
2052:名無しの>1天推し
姫様は相変わらずなんというか……
2053:1年主席天才
「はい、収集つかないから話を進めるよ」
「お願いします、それでフォンは……」
「とりあえず……何と言うかな……」
「……アルマ殿が言葉を濁すということはあまり良くないのか? 寝顔は落ち着いて見えるが」
2054:名無しの>1天推し
なんか掲示板も新時代になったな……
ってまじ?
2055:自動人形職人
それかなり不味くないですか?
2056:1年主席天才
「いや、大病とかじゃあないね。病気自体は見つからなかったし、臓器の異常も無し。がん細胞みたいな異物もないし、呪いとか掛かってるわけでもない。人間として見たら体重が軽すぎたり骨密度がスカスカなのはまぁ鳥人族の種族特性だし」
「えぇと……では何か問題があるんですか?」
「ものすごくざっくり言うと自律神経失調症」
2057:名無しの>1天推し
えぇ……?
2058:名無しの>1天推し
うっ……そんなことが……?
2059:名無しの>1天推し
滅茶苦茶久々に聞いたなそれ
2060:脳髄
うぅぅぅぅん……それは……まぁ……えぇ……?
2061:名無しの>1天推し
鳥ちゃんがぁ?
2062:自動人形職人
なんでしたっけそれ
2063:1年主席天才
「知らない病名ですね。掲示板の皆さんはご存じのようですが」
「簡単に言うと心因性の体調不良、ストレス疲れかな。心配ごとのせいで体調が悪くなる経験とか二人はないかい?」
「………………?」
「そんなことあるのか? って顔するんじゃないよ」
「まぁ御影はなさそうですよね」
「心配事を心配しても仕方なくないか? 対処できるなら対処すればいいし、対処できないならもう気にしても無意味だろ」
「まぁ……」
2064:名無しの>1天推し
それは……そうなんですが……
2065:脳髄
強者の発言
2066:名無しの>1天推し
それができれば……
2067:1年主席天才
「私も経験はありませんが、気疲れの一種ですよね? 精神病の類は診断が難しいので医療よりは教会の領分ですが。…………それを、フォンさんが?」
「鳥人族も神経系は人間とは概ね変わらない。神経バランスが乱れていたからそれは整えたから休めばなんとかなる。ただ、この場合問題は1つ。これに関しては対症療法ってこと」
「…………体調不良を引き起こした原因を解消しない限りまたなる、ということですか?」
「そういうことだね、ウィル」
2068:名無しの>1天推し
あー……
2069:名無しの>1天推し
そりゃそうだ
2070:名無しの>1天推し
確かにこれは天才ちゃんにもどうしようもないな
2071:1年主席天才
「対症療法として、体調不良になればそれは治せる。ただ精神的なものだと鼬ごっこだね。鳥人族特有の病気って線もないこともないけど……」
「なんとも言えませんね。鳥人族に関しては極端に資料がありませんから」
「一先ず彼女が起きたら一度聞いてみるしかないね。こういうことは聞きにくいことだが……」
「――――僕が話します」
「うん、それがいい」
「だな」
「そうだね」
2072:名無しの>1天推し
だねぇ
2073:名無しの>1天推し
うむ……
2074:自動人形職人
一先ずは体調戻せたなら安心といえば安心ですか
2075:名無しの>1天推し
鳥ちゃんみたいな元気っ子が案外こういう病気とかうつ病になりやすいっちゃそうなんだよなぁ
2076:名無しの>1天推し
異世界まで付きまとう恐ろしい病め……
2077:名無しの>1天推し
人によって症状も違うから困るよな
2078:1年主席天才
「こっちの連中は随分と詳しいな。よくある病気なのか?」
「というか、僕らが今の人生になる前の時代では表面化して有名になったというべきかな。症状自体は昔からあったよ」
「ふぅむ。なるほど?」
「一応王国ではそこそこ認知されているみたいですね。主に貴族階級にですけれど。とかく仕事しすぎると精神を病むからほどほどに……具体的に言うと朝9時に働きだしたら17時には仕事を終えろ、みたいなものですね」
「あぁ、それなら聞いたことあるな」
「そんなのあったんだ……」
「まぁ誰もがその通りにできてるわけじゃないけど」
2079:名無しの>1天推し
マジで公務員みたいだな王国貴族
2080:名無しの>1天推し
聞く限り完全に公務員なんだよな
2081:名無しの>1天推し
これもやはり初代国王陛下が……?
2082:1年主席天才
「そうですね」
2083:名無しの>1天推し
うーんこの
2084:名無しの>1天推し
安定の国王陛下
2085:名無しの>1天推し
大体初代国王
2086:1年主席天才
「……もしかして、王国の初代陛下は皆さんと同じ転生者なのでは?」
「ついにそこに触れるか……」
2087:名無しの>1天推し
い、言った!
2088:名無しの>1天推し
みんななんとなく察していたことを!
2089:名無しの>1天推し
確かめようがないから誤魔化していたことを!
2090:脳髄
ふっ……流石先輩だぜ……!
2091:1年主席天才
「僕もそうだと思うけど、確かめようがないからな」
「うぅん、気になりますね……この世界にどれくらい転生者がいるのか……ゴーティアの残党もいますし」
「そのあたりは今は置いておくといい」
「……ですね。失礼しました。今はフォンさんですね」
「ははは。むしろいつも通りの先輩殿で安心する。しかしこの通信、便利だな。何かあったらすぐに相談できそうだ」
「うん。いつも助けられてるよ」
2092:名無しの>1天推し
へへっ……
2093:名無しの>1天推し
へへっ……
2094:名無しの>1天推し
へへっ……
2095:脳髄
へへっ……
2096:名無しの>1天推し
へへっ……
2097:名無しの>1天推し
へへっ……
2098:名無しの>1天推し
へへっ……
2099:自動人形職人
へへっ……
2100:名無しの>1天推し
へへっ……
2101:1年主席天才
「おいおいウィル、面白いなこいつら」
「あはは……」
「――――あの! すみません先輩方! スぺイシア!ここにいた!」
2102:名無しの>1天推し
お?
2103:名無しの>1天推し
なんだ?
2104:名無しの>1天推し
どなた?
2105:1年主席天才
「エスカか、どうしたんだ慌てて」
「どうしたもこうしたもないわ!」
2106:名無しの>1天推し
あ、ドラゴン生徒会長とダンスしてたショタ
2107:名無しの>1天推し
振り回されてたショタ!
2108:名無しの>1天推し
投げ飛ばされて何メートルかぶっ飛んでいたショタ!
2109:2年主席転生者
えーと、エスカ・リーリオ君ですね。
1年生で、天才さんやフォンのクラスメイト。
2110:1年主席天才
ツンデレ気味のショタだ。
「落ち着いてくださいリーリオ君。我々に何か?」
「っ……っす、すみませんフロネシス先輩。それが……」
「それが?」
「校門でオリンフォスが不審者と戦い始めやがってます!」
「…………おやまぁ」
●
「―――ちっ」
口の中が切れて零れた血をスーツの袖で拭おうとしたアレスは、それが焦げ付いたことに思わず舌打ちした。
手袋に包まれた指で軽く拭いながら、空を見上げる。
学園の大きな正門。
王都と学園を別つ境界線の上に、その男は翼を広げていた。
黄色混じりの鮮烈な赤い翼を持つ青年だった。
筋肉隆々の鳥人らしからぬ質量を感じさせる大きい体躯。所々に傷跡が刻まれている。上半身が露出しているのは背中の大きな翼のせいだろう。
翼と同じ色の逆立った髪はまるで炎のように。
瞳だけが薄い青に輝いている。
「ハハハハハハハハ!! 思ったよりも! 大したことないじゃないか! 人間の少年よ!」
腹から響かせる声は大音量。
勝気な笑みで大地のアレスを睥睨する。
青年の足元には気絶した守衛たちが転がっている。
ほんの数分前、この赤翼が学園に無理に乗り込もうとし、守衛に止められ―――そして男は無理やり突破しようとしたのだ。
そこを偶然アレスが通りかかり、
「……全く、どうしてこんなことに」
流石に見ていられなかったから制止したら戦闘になったのだ。
戦闘、というほどでもないかもしれない。
小競り合い、というべきか。
「ハーハッハッハ! その棒きれはただの飾りかな!」
「……二度、忠告しました」
「うぅん?」
「今すぐに戦意を解いてください。学園に用があるのなら正規の手順取る様に。でなければ―――俺も相応の対処をします」
「生気? あぁ! 俺の気はいつでも溢れている!」
「………………俺の周りには人の話を聞かない輩しかいないのかよ」
吐き捨て、刀を握る。
鍔の無い、黒塗りの直刀。
バチリと、僅かに切った鯉口にスパークが走る。
これまで刀は抜かなかった。
警告で済ましていたから。
「――――三度目はないぞ、鳥男」
「わはははは! 今何回目だ人間!」
アレスを中心にしてスパークが広がる。
赤混じりの黄色らの雷光。
そして青年の翼の周囲が揺らめいた。
比喩ではなく―――翼が炎を宿しているのだ。
黄色が混じった赤い炎。
ぎちり―――空気が軋む。
アレスの端正な顔から表情が抜け落ちる。
青年は歯をむき出しにして笑みを濃くする。
闘争の前触れ。
火蓋が落とされる一瞬の静寂。
刀を握る手に、空を掴む翼が僅かに動く。
そして。
「―――――!」
二人の中間距離に刀が突き刺さった。
直刀だった。
七芒星、漆黒の刀身、銀色の刃先、オーロラのような波紋。
刃の腹の両面に刻まれた、虹に揺らめく銀色の流線紋様。
それに二人は動きだしを挫かれた。
「そこまでです」
響くのは真っすぐな声。
アレスは炎翼の男も忘れて振り向いた。
いつの間にか遠巻きに生徒がこちらを見ている。その中央から、群衆を割る様にゆっくりと歩いてくる人影。
彼が右手を掲げれば、
「……っ」
直刀が浮き、その手に飛び込んだ。
背後には鬼の姫と帝国の才女、隣には銀髪と赤コートの少女。
「アレス君、ありがとうございます。ここからは僕が」
「――――」
ウィル・ストレイト。
恋人と婚約者を引きつれた青年。
周りの生徒たちを彼らに対して期待の目で見つめている。
当然だ、この学園の生徒会。それもおそらく今学園で最も人気があり、尊敬される二年生主席なのだから。
期待と栄光と愛と信頼。
あらゆる光を一身に浴びる男。
――――僅かに、刀を握った指が動いた。
「アレス君?」
「…………いえ、失礼しました。ストレイト先輩。では後は任せます。皆さんと同じくらいに話を聞かない相手なのでお気を付けを」
「なるほど、ありがとうございます」
「……」
息を吐きながら、彼らの横を通り過ぎ、
「お疲れ」
「ご苦労様です」
「怪我してたら保健室行きなよ」
御影、トリウィア、アルマから優しい言葉を掛けられる。
一人足りないことに疑問を思いながら、群衆を通り過ぎ、少し離れたとこから状況を見守ることにする。
「オリンフォス! 大丈夫か!? 先輩たち間に合ってよかったぜ!」
「アレス君、服が焼けてるよ!」
「今すぐジャケットを交換しましょう、安心してください。新品にして返します!」
「あの、いえ、問題ないです」
エスカ・リーリオを始め、数人のクラスメイトに声をかけられたのは少し困った。
自分は、何もしてないのだから。
●
「――――ウィル・ストレイトと名乗ったか!? 人間!?」
「えぇ! 僕がそうです、何か用ですか!?」
「そうだ! お前に用があって俺はこの街に来たのだ!」
翼を畳み、大地に降り立った男の言葉にウィルは眉をひそめた。
1年前鳥人族とはフォンとの一件もあって何人ともあったが知らない相手だ。
御影やトリウィアに視線を送るが、二人とも首を振る。
直刀を握り直しつつ、ウィルは声を張る。
「なんでしょう! これ以上の乱暴は認めませんが!」
「ランボだと!? なんだそれは、訳の分からないことを言うな!」
いいか、と訳の分からないことを叫んだ男は吠える。
「お前が、《《俺の妹にして許嫁にして親戚で家族であるフォン》》を連れ去り!!」
「……ん?」
「あまつさえ、奴隷に……奴隷にするなど!! そして欲望の限りに好き勝手なんかあれやこれやするなど!! そんなことを! 許しておけるものかああああああああああッッッッ!!!」
「すみませんちょっと大きな声でそういうこと言うのやめてくださいあと欲望の限り好き勝手とかしていません!!!!!」
「そうだ! ウィルの欲望は概ね私と先輩殿に向けられている!」
「御影さん。ウィル君ではなくて貴方の欲望では?」
「トリウィア、君と御影の欲望がウィルに向けられているんだろ」
「なぁああああああに!?!? フォンだけではなくその3人の女まで!?」
「勝手に僕を混ぜるな! あと声が大きい!」
「大丈夫だよスぺイシアさん! 私たち分かってるから!」
「そうそう! クラスメイトなんだから!」
「そういうのありだと思います! むしろもっと教えて欲しい!」
「ティル、珊瑚、アンゼ! ちょっと黙っていてくれないか! 実技の授業始まったら覚えてろよ!」
「おのれ……おのれウィル・ストレート……! 許せん! この≪不死鳥≫のシュークェ! ≪龍の都≫にて学んだ仙術にて貴様を燃やし尽くしてくれるわあああああああ!!」
「すみませんちょっとほんと話を聞いてください、あと僕はストレイトです! さっきは言えてましたよね!?」
「知るかああああああああああああああ!!」
ウィル
ちょっとほんとにそういうのやめてください!!
アレス
最後の会話はうめき声をあげながら見ていた
≪不死鳥≫のシュークェ
うるさい、話を聞かない。
フォンの兄で許嫁で親戚で家族らしい。
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