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過去④ -悲しい勇者の話-

戦争開始

 私はただモニタを眺めている傍観者


ついに帝国連合軍が勇者が身を寄せる国の領土まで

進攻してきた

武の国軍も対抗し出陣する

領土内から押し返せるかどうか

城まで進攻を許す訳にはいかない

勇者と武の国王も先陣に立ち軍を率いる

女神は後方待機だったが

戦場に結界を展開し光属性の力に制限をかけた

こちら側にも影響は出てしまうが

天使達の力を少しでも抑える事の方を優先した


武の国の領土の入り口

広い平原が戦場となった

勇者、国王が先陣に立ち

冒険に出ていたA級冒険者達が

国を守るべく戦争の為に駆けつけた


戦火が切って落とされた


勇者は天使軍と相対する

天使軍は勇者以外には目もくれずに

全員が勇者を標的としている

勇者に襲いかかる天使軍の猛攻

出来れば殺したくはない

そう思い力を抑えていたが

人の遥か先をいく強さをもつ天使達

手を抜いて戦える相手ではなかった

ただひたすら戦い抜いていく

目の前の相手が目まぐるしく変わっていく

もはや何も考えられなくなってくる程の

激しい戦闘となった


帝国諸国の軍を率いる

勇者の元パーティメンバー達

S級とも言われる力を持ち

天使達には及ばないとはいえ

人の域を超えた物達

さすがに武の国に勇者元パーティーと

対峙できる冒険者はいなかったが

1人に対してA級冒険者達が数名で戦っていた


帝国連合国の騎士も入り乱れ

戦争が激化していく

たくさんの人が倒れていく

それでも戦争は終わらない

犠牲が復讐のエネルギーとなり

負の連鎖が始まっていく


どれくらいの時間がたったのだろう

どちら側にもたくさんの犠牲者が出た

勝敗は着かなかった

両国一旦引いて体勢を立て直す

どちら側からともなく

そういう状況となり戦争は一旦終わった


天使達もほぼ全滅となり

強すぎる勇者がボロボロになりながらも

天使軍を殲滅した

してしまった、とうべきかもしれない

勇者の元パーティーメンバーも

勇者と対峙するにはいたらず

A級冒険者達に抑えられたという状況だったが

その力は強大でたくさんの冒険者達が犠牲となった


武の国は一旦城に戻り体勢を立て直す

女神の力により怪我人を回復し

負傷者による戦士をできるだけ免れた


城に戻るという事は

相手の進攻を進めてしまうという事

いつ帝国軍が攻めてくるかわからない状況となり

武の国は追い込まれた状態となったが

帝国諸国もまた圧倒的人数で攻め入ったのだが

引き分ける状況下に焦りが出ていた

まさか、の状況に対応を迫られていた


戦争をモニタ越しで見ていた私は

勇者の強さに驚愕していた


 もはや人じゃないだろう、あれわ


思わず口に出るくらいだった


続く

破滅に向かう戦争

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