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君は天使13

魔王様vs天使 となるかどうか・・・・

 さて魔王様の思惑とは裏腹にバトルの時間です


 もう負け確定だよこれ

 死なない方法を模索しばければ

 そういや私死んだらどうなるんだろう?

 魂だけあっちの世界に帰るとかないかな〜

 それだったらいいのに(笑)


と妙案にニヤニヤしていると


『そこをっどけ〜!!』


と少し離れた場所にいた天使が

瞬時に目の前に現れ、魔王様を殴り飛ばした

一瞬の出来事とつまらない事を考えていた魔王様は

対応がおくれ弾き飛ばされるが

天使が現れた瞬間に持っていた鉄パイプで

ガードしたものの微々たる防御でしかなく

二転三転し転がっていく魔王様

天使はその姿を見て仕留めたと思った

そして仇とみている優美の父イアンに

向かって飛んでいき

イアンの目の前に立ち


 『早く死んでくれ』


とボソッと呟きイアンに向けた

手のひらが光が収束していく

イアンがなんとか優美を大地を守るように

抱きかかえる


天使に突き飛ばされ転がりながらも

その勢いを利用して立ち上がり 

天使の元にダッシュをかます

そして


 『んなろ〜』


という声と共に

横から天使にドロップキックをお見舞いする

不意を突かれた天使の体が横にずれる


 『きさま!まだ動けるのか!!』


ドロップキックの着地が失敗し

自身もダメージを受ける感じになってしまったが

肩で息をしつつ立ち上がる魔王様


 『あいにくとこの体は人間にしちゃあ

 かなり丈夫な子みたいでね!』


とさらに鉄パイプで追撃にでる

連続で鉄パイプで殴りつける魔王様

虚をつかれた天使は

まさかの反撃に対して防御を体勢で

部分結界を張り巡らし鉄パイプを弾く


 『きさまいい加減にしないとほんとに殺すよ』


虚をついた攻撃だったが一撃もヒットさせられず

鉄パイプを振り回すだけの魔王様をみて

天使は冷静さを取り戻しつつあった


 『魔王だとかなんだとか言いつつも

 やはりただタフなだけの人間だったか』


少し一安心をしたような天使

天使としても本当に魔王なら

その力を使われてしまっては

敵討ちの邪魔をされてしまうという意識もあった

しかし目の前の魔王を名乗る人物は

特別な力を使えるような感じはなく

やはり魔王というのは口からでまかせだった

と思うと魔王様に対しての畏怖が薄らいでいった


必死に鉄パイプで殴り続ける魔王様

ニヤリと笑う天使


 『くそが!このやろー!!』


キンキンと鉄パイプが弾かれ金属音が鳴り響く

めちゃくちゃなスピードで殴り続ける魔王様


 『おっさん早く逃げろ』


と背後のイアンをチラ見しつつ叫ぶ


 『あっあぁわかった!』


と頷きイアンが優美達を連れて走り出す


 『逃すものかぁ〜!!』


と天使がイアンに向かって光弾を放ち

逃げ道を封じる

そして鉄パイプを振り回す魔王様を

片手で弾き飛ばし羽を広げ

逃げそびれたイアン達に元に飛んで行こうとする

しかしその瞬間を狙って


 『クソっ!

 こっちも逃すかよ!!!』


と魔王様が唯一使えるスキル威圧を

全力で天使に向かってぶつける

一瞬だが天使の動きが鈍り

飛びったった瞬間だった為

うまく飛べず倒れるように膝をつく


 『きさま、やはり本当に何者かなのか…』


と驚き魔王様を睨む天使

魔王様にとっては唯一のスキルで

敵にダメージを与える事はできないが

天使にとっては、もしかして他にも?という疑問が生まれる

飛んだ瞬間ってのも効果的だった

一瞬でも飛ぶ事を封じれれた?とさえ

思わさせる事ができる

うまくいけば警戒から時間を稼げるかもという

心理作戦だった


のだが


 『ええぇい!!!めんどくさい!!!

 もういいわ!全員死んでしまえ!!!』


天使が立ち上がり咆哮とも思えるほどの

大声で叫ぶ


自身の保身を考えてない天使

仇を討てればその後自身も消滅する気で

いたのだろう

そういう人物に対して心理的なやり取りで

逆上されてしまったら

ピンチを招くという結果に陥ってしまう事も

考えられる結果だった


 『こりゃまじいね』


疲労困憊で膝に手をつく魔王様


続く

冬まで続きそうなシリーズになりそう・・・

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