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悪意の無い悪⑦

終わりそうで終わらないこのシリーズ

『全員揃いましたよ〜』


マウが小さくなってパタパタと飛んで戻ってきた

夜になり須磨達が揃ったようだ


場所は倉庫兼住宅のような一軒家で周りに

他の家は少なめな郊外

室内はマウが以前しかけたカメラで把握済み

半分作業場のような場所になっており

遊び道具やら単車や工具、机が多数あり

パソコンなどの設備が揃っている

残りのスペースは住居スペースになっていて

生活するには十分な物が揃っているが

普段からここで全員が寝泊まりしてる訳ではなく

1日の終わりと暇な時に遊びにくる秘密基地のような

存在の場所になっているようだ

入り口は正面扉以外には倉庫のシャッターのみ


 『じゃあ行こうか』


魔女がそう言い車から降り正面扉に向かって

歩いていき、マウとモウがついていく


 『私はここで待ってるよ』


魔王様は少し離れた所で見ている

魔女が入り口の扉を開けようとするが

鍵がかかっている


 『すいませ〜ん、あけてくださ〜い』


魔女が扉をドンドンと叩いているが

当然のことながら開けてくれる訳はない


その時室内の須磨達は防犯カメラを見つつ


 『なんだ?誰だよ?』

 『女3人だ、なんかの勧誘か?』

 『無視しとけば〜めんどくせ〜し』

 『居留守決定』


室内にいる須磨達は出るつもりはなさそうだ

ここに真剣に住んでる訳でもないので

いちいち訪問に対応する気はないようだ


 『まっ出てこないよね、モウ開けておくれ〜』


魔女がモウに扉を指さして言う

モウはコクリと頷いて扉の前に立ち

拳を握りしめ大きく振りかぶって

扉目掛けてパンチを繰り出す


 ドォーーーン


モウの馬鹿力で

扉が勢いよく室内に飛んで行き

反対側の壁にぶち当たる

さすが怪力スキルの持ち主モウ

室内にいた須磨達5人が全員ギョッとした顔をする


 『入りま〜す』


そう言って魔女が中に入る


 『なっなんだ、誰だあんたら』


驚き慌ててる数名が同じ事を言い

魔女を見て身構えている

そりゃ扉飛んで行ったら誰だって驚く

一応武器となりそうな物を持ち

自らの身を守ろうとしているようだ


 『まぁまぁ落ち着いてよ、とって食べようって訳じゃ無いし』


魔女がそう言いながらタブレットを出す

そして今カメラが写しているこの室内の映像を見せる


 『はぁいこれ見てね〜今のこの部屋ね

 イキってる君たちが写ってま〜す』


須磨達は唖然としている

自分たちがいつから監視されていたのかと

考えているようだ


 『こっこれ、いっいつから、何のために???』

 『何勝手にカメラなんか仕掛けてるんだよ』

 『プライバシーの侵害で訴えるぞ』


須磨達がカメラの位置を探すかのように室内を

キョロキョロしている


 『なんの為に?言わないと分からないかい?』

 『自分たちが何をしているかわかってるんだろう』


魔女がそう言うと全員唖然として黙ってしまった


 『それと次はこれね、決定的瞬間』


須磨が魔王様の会社で行った事の

全てが映像に映し出される


 『んなっなんでこんな動画が

 いつから、こんな…』


須磨が焦る

いつどうやって撮られていたのかを

必死に考えているようだった


自分達が周りの人間を見下していた筈なのに

自分たちの理解の上をいく行動をとられて

まさか負ける筈のない分野で一方的に

打ちのめされた感じである


 『ふふ、どうだい?

 君たちの悪行は全てお見通しだよ♪』


魔女がクスクス笑いながら子供を相手にしてるかの

ように意地悪な笑顔を浮かべている


 『警察にでも言うつもりか』


須磨が魔女に声を荒げて言う


 『そんな事をするくらいならもうやってるよ

 お前達は自分達がしてる事は

 自分達しか出来ない事だと思ってるだろ

 素晴らしいスキルを持っている気でいるんだろうけど

 井の中の蛙だよ

 恥ずかしいね〜誰にもバレてないと思ってるの?

 バレバレだよ〜こんな動画まで撮られちゃって

 本気になれば君らなんてすぐ潰されてしまうという事さ

 子供のイタズラなんてやめてその力を有効に使いなさい』


 魔女が精一杯の優しさを見せている

 

 『な、なんかうさん臭いやつらだな』

 『女3人だしもう何も見なかった事にしてもらおうか』

 『そうだね、どこの誰だか知らないし何の目的があって

 ここに来たのか知らないけどね』

 『その動画をここの映像はこっちに渡してもらわないと

 というか映ってるの俺らだから返してもらうが正解』


と須磨達がお互いの言葉で意思を確認したようだ

魔女達から映像を取り上げるつもりでいるらしい

 

 『はぁバカな発想だね、まったく

 アニメのような言ベタなセリフが

 聞けて何よりだよ。

 そう言う発言しキャラは大抵

 痛い目にあってるだろうに

 まだ分からないのかな〜』


魔女がヤレヤレという顔つきでため息をついてる

須磨達が木刀や工具を持ち魔女達を威嚇している

力技で行くぞという意思表示で

わかりやすく悪党になった


 『はぃ終わり〜自分達が一番バカにしていた

 存在に成り下がったね

 頭の悪い暴力という力技に出る

 そういう奴らをバカにしてきたんだろう?

 今自分達がそれになってる事に気がついてるか?』


魔女がバカにしたように嘲笑う


 『う、うるせーよ!!!』


一人の男が叫んだ

的確な事を言われ、言葉で返せなくなり

逆上したようだ

木刀を持ち上げ魔女に向かって襲ってきた


 『それもやられ役の決め台詞♪』


魔女がさらに煽る


続きます

文章力のなさからまだもう少し続きます

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